これから夏の長期休暇へ向けて、早くも愛犬との旅行やお出かけを計画されている飼い主さんもいらっしゃると思います。
そして恐らく、その多くの方が車を移動手段として利用されることでしょう。
そんな愛犬とのドライブでチャイルドシートと同様に、必要不可欠と言われているのが犬専用のシートベルトの装着ですが、今ひそかにこのシートベルト自体に危険性を訴えている方達が増加しているんです!
愛犬大国が行った実験の衝撃の結果
果たして本当に犬用のシートベルトが安全なのかという疑問を解消するため、世界有数の愛犬大国でもあるアメリカで、3パターンの体重に分けてダミーに何も着けていないもの、某メーカーのシートベルトを装着させた状態のものとでそれぞれ衝突実験を行いました。
アメリカのペット安全センターによると、車のスピードは時速約48キロ。選ばれたペット用シートベルトはペットショップで販売されている人気商品を選んだそうです。
無装着のダミーの結果は?
まず何も着けていない状態でのダミーの中の大型犬の場合、前のめりに飛び出してフロントガラスに激しくぶつかりました。
これは大体予想がつく結果ですね。
装着したダミーの結果は?
では実際にシートベルトを装着させたダミーは当然セーフ!かと思いきや…
多数のメーカーの内、ただ1つだけを覗いた全てのシートベルトが何らかの問題を起こしてしまいました。
バックルが外れる、ハーネス自体が首などに巻き付き締め付けた、など犬では耐えられない程の、ダメージを与える結果になりました。
また、チャイルドシートの基準を審査している「The nonprofit Center for Pet Safety (CPS) 」が人間用と同じ基準で衝突テストを行ったところ、全ての基準に満たなかった、という驚きの結果がでました。CPSは、ペット用シートベルトの普及を阻害するとして、メーカー名は公表しなかったが、実験結果では致命傷を受けるケースもあると発表しています。
安全基準に対する疑問を訴える
この結果を受け、実験を行ったThe nonprofit Center for Pet Safety (略してCPS)はメーカー側に利用者の信頼を裏切るような結果となるのではないかと訴えています。
また、政府が定めた安全基準が無いため、メーカー側もそれを安全だと証明する手段がないと、クレームを出したそうです。
百聞は一見に敷かず!実際の実験映像
ではセンターが実際に行ったとされる、犬用シートベルトを用いた衝突実験を撮影した動画があるのでご覧ください。
何もしない方が良いのか?答えはNo!
ここまでの実験結果を聞いてしまったら「だったらいっその事シートなんか使用しないで、膝に固定した方が良いのでは?」と思った方もいるかと思いますが、それはそれで大変危険な行為です。
調査報告によると、48キロで走行する車が、衝突事故を起こしたと仮定すると、中型犬サイズの犬が、車内で固定されていなかった場合、同乗者に大きなケガを与える恐れがあるそうです。 また、車外へ飛び出した犬が興奮状態に陥り、救援者に噛みつくなど二次被害をもたらす恐れがあります。その危険度は、「運転中に携帯電話を操作する事」と同じくらいの危険レベルだという見解を示しました。
出典:http://namakatu.blog12.fc2.com
安心して愛犬とドライブするには?
では一体愛犬と安心してドライブをするには何を選択すべきなのでしょうか?
今の所は車載ケージ
おそらくこの実験結果を見た各ペットメーカー及び自動車メーカーは、今一度安全基準を見直す方向に動いている事と思います。
それでもシートベルトの使用に不安を感じる方は、多少かさばったり愛犬と隔離してしまいますが、車載ケージを使用するのが良いかと思います。
実際に北欧スウェーデンでは車メーカーとタッグを組んで安全性に取り組むケージメーカーもあるくらいなんです!
できるだけ安全なものを使用してあげるのもそうですが、一番大事なのは飼い主さんが安全運転をすることではないでしょうか。
ユーザーのコメント
30代 女性 38moto
一番安全なのは車内でもペットキャリーに入れて固定しておくことですが、大きさによっては車に入りきらない場合もあります。
そこでドライブボックスを活用するのも良いかと思います。シートにボックスを固定してその中に愛犬を入れます。上が開いている分圧迫感もなくクッション性も高いです。内側には飛び出し防止ベルトが付いているのでシートベルトの代わりになります。
お散歩で汚れてもこのボックスは洗うことができるので衛生面でも安心です。使わない時は折り畳んでコンパクトにすることもできます。
直接シートベルトをするよりもドライブボックスを上手く活用することで、もっと快適なドライブができるのではないかと思います。
30代 女性 おはな
愛犬との一緒のお出かけやドライブは楽しく便利なものですが、気をつけることもたくさんありますよね。助手席から気持ちよさそうに顔をだしているわんこをみるととてもかわいいですが、危険もたくさんです。たまにわんこを抱っこして(膝において)いる状態で運転している飼い主さんを見受けますが、ある意味すごいと感じています。飼い主さん大好きなんだなと思いますが、車を運転するほうから考えると、私は怖いです。助手席にわんこがいるときも同じくですが、うちは運転に支障がこないことを優先にしています。想定外の行動はおきうるものだと思いますので。
後部座席などで狭い場所に入れて移動、とみるとかわいそうに感じるかもしれませんが人間も犬も安全です。うちは遠出の際は公園などで思いっきり遊ばせて次の場所に移動などをしています。たくさん遊ぶとわんこもよく眠る&囲われた場所で眠るのが好きなのでうちの子には合っているようです。
30代 女性 じょりママ
記事の通り丈夫な車載ゲージを載せれると良いのですが、そうなるとステーションワゴンタイプの車や結構大きな車じゃないとしっかりと固定したり金属製の丈夫なゲージを積めなさそうな気がしました。
我が家はコンパクトカーなので、近所のドライブ程度であれば助手席の私の膝の上ですが、私1人で運転するときはエアバギーのココットを後部座席の足元ににしっかり固定させて動かないようにして載せていますが、やはり素材が柔らかいので万が一の時には安全ではなさそうです。
20代 女性 てとまる
また、車の助手席に立たったまま運転すると転びやすいので、座ってもらうために車を運転させないで乗せて座った時におやつを与えるなどを繰り返して運転中も座ってもらえるようになりました!
30代 女性 かき
交通事故に遭うことを日ごろから想定していないので、油断してはいけませんね。安全対策を講じて損はないわけで。
子どものチャイルドシートではありませんが、犬にもそのようなものがあったらいいのになぁ、と思ってしまいます。
やはり頑丈なクレートに入れて、というのが一番なのでしょうか。記事中のショッキングな画像を見て、愛犬のために、安全対策を考え直そうと思いました。事故は自損事故だけでなく、巻き込まれる可能性もありますので、いつ起きるかわかりませんものね。
20代 女性 ゆず
しかし今のところ、確実に安全だと言える安全装置が無いので実際に事故にあってみないとどれほどの安全性かは分かりません。というか、事故にあった時点でどんなに備えをしていたとしても100%安全だとは決して言えないですよね。ですから、記事にもあったように安全運転を心がける事。これに尽きると思います!
女性 コロ
一概にどれが安全とは言い切れませんが、何より事故を起こさないこと、巻き込まれないことが第一ですね。
女性 ゴン吉
動画を見るとぶつかった時の衝撃は自分で思っている以上だと思います。犬の首輪に直接シートベルトを付けるタイプの商品もありますが、これの方が危険な気がします。
体を覆う部分がクッション素材のぴったりサイズのもので、首に触ることのないセーフティハーネスが今のところ安心かなと思います。あとはなるべく後部座席に乗せるようにすることですね。
女性 ぜぜ
50代以上 男性 シートベルトでハーネスを固定してます
例えば、車が正面衝突をしたときに、クレート内の犬は、車の進行方向に対して、
横向きであれば側頭部、縦向きであれば顔面を、クレートの内壁に強打することなるかと思います。
また事故の衝撃で、クレートの開閉部分にゆがみが生じて、クレートから犬を速やかに脱出させられなくなるリスクも、車が炎上しそうな状況では致命的だと思います。
さらに、クレートを後部の荷物エリアに設置した場合、そこは追突時に衝撃吸収スペースとなるので、
大型車に追突されれば、犬の生存空間が残らない可能性があります。
これらのリスクとの比較で、クレートかシートベルトかを考える必要があるでしょう。
私は、犬(中型犬)の背中の所にハンドルの付いた胴輪型ハーネスのハンドルに、シートベルトを通す方法を採用しています。
衝撃を受けた際には、犬の背中側がシートベルトで座席に固定され、足側がエアバッグとぶつかることになり、致命傷を免れる可能性が比較的高いと考えるからです。