犬に癒し効果があるのはなぜ?写真や動画でも癒されるって本当?

犬に癒し効果があるのはなぜ?写真や動画でも癒されるって本当?

犬の癒し効果や、人間にもたらす癒し効果を紹介します。かわいい動物の写真や動画を観るだけでもストレスの軽減が期待できますよ。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

犬に癒し効果があるのはなぜ?

コーギーを抱きしめ男性

犬を抱きしめる、撫でる、寝顔を見るだけでもなんだか幸せな気持ちになりませんか?

現代社会はストレスを感じる機会が多くあります。仕事で疲れて体がヘトヘトなのに、帰宅して犬がいてくれるととても幸せな気持ちになります。犬も嬉しそうにしてくれると疲れも吹っ飛びますよね。

また、最近はテレビでも「癒しの動物特集」が多くみられます。テレビに映るかわいい動物を見るだけでも幸せな気持ちになります。犬の癒し効果は、感覚的なものではなく科学的に証明されています。

ここからは、人はなぜ犬に癒されるのかその理由を紹介します。

犬と触れ合うことで「幸せホルモン」が分泌される

人は、人同士の触れ合いでオキシトシンやセロトニンという「幸せホルモン」が分泌されます。このホルモンは、犬と触れ合うことでも分泌されることがわかっています。

オキシトシンは、分泌されると疲れを軽減させてくれたり、ストレスを緩和してくれたりする効果があります。また、オキシトシンは他人を思いやることでも分泌される「思いやりホルモン」とも呼ばれています。犬のことを考えただけで幸せな気分になれるなんて、素敵ですよね。

一方、セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつで、ドーパミンやノルアドレナリンを制御して精神を安定させる働きを持っています。セロトニンの分泌を増やすには、日光を浴びる、ウォーキングが良いとされているため、愛犬との散歩はセロトニンの分泌を増やす絶好の機会です。

恋をしたときと同じホルモンが分泌される

人は恋をするとフェニルエチルアミンというホルモンが分泌されます。このホルモンは「天然の惚れ薬」とも呼ばれ、脳を鈍らせたり、ストレスを軽減させたりする効果があります。

恋愛することで分泌されるホルモンですが、犬やペットと触れ合うことでも分泌されると言われています。

癒しだけではない!犬が人間にもたらすうれしい効果とは?

散歩するカップルと犬

犬との生活は大変な反面、うれしいことや楽しいことがたくさんあります。犬友達が増えたり、家族の会話が増えたりと想像していなかったうれしい効果を感じられます。

帰宅時に犬がお出迎えしてくれるだけで、「必要とされている」と感じることはありませんか?人は必要とされることで愛情を感じ、幸せな気持ちになります。犬を飼おうか迷っている人は、犬が人間にもたらすうれしい効果を参考にしてみるのもいいかもしれません。

犬と一緒に散歩すると運動不足が解消され、健康を促進できる

ひとり暮らしでは、自分の気分次第で散歩の有無を決められますが、犬がいるとそうはいきません。毎日の散歩は、犬にとって本能を満たす大切なルーティーンです。嵐のような悪天候で無い限り、多少の雨風なら散歩は大切です。

小型犬なら1回10分程度でも良いですが、中型犬や大型犬など運動量を必要とする犬は、1日2回、1回30分以上の散歩が必要になります。一緒に散歩すれば、犬も飼い主も運動不足が解消され自然に健康増進につながります。

他の犬の飼い主とつながりができる

大人になると、新しいコミュニティーに入る機会は減ってしまいます。犬がいると、毎日散歩で会う飼い主さんや、ドッグランで会う犬友達が増えていきます。実際に会わなくても、SNSで同じ犬同士のコミュニティーに参加することもあるかもしれませんね。同じ犬種の飼い主さんと繋がることで、悩みの共有や情報交換ができて話に花が咲きます。

人対人では打ち解けるのに時間がかかりますが、犬が間にいるとすぐに打ち解けられるのですから不思議ですね。

家族の会話が増えたり、子供の成長に良い影響をもたらす

犬がいると、今日の可愛かった行動や、体系の変化など家族の会話は自然に犬の話題になり、会話も増えますよね。

子供がいる家庭では、犬も一緒に成長していきます。犬と子供は互いに良き遊び相手であり親友のような存在になるかもしれません。犬の成長スピードの方が速いので、子供は犬の最期を共に過ごし命の大切さを学ぶでしょう。

飼い主の話を聞いてくれる

不安なことや心配事は他人に話しにくいですよね。ですが、犬にならこっそり話せることってありませんか?

口に出して考えを整理することで心がすっきりすることもあります。犬は決して悩みの答えはくれませんが、飼い主に耳を傾け話し相手になってくれます。

責任感が養われる

犬のお世話を子供に任せれば、自然と子供の責任感が養われます。犬がいることで「頼られている」と感じられます。子供だけでなく、大人も犬のために働く意欲が向上したり、生活にメリハリがついたりするため生活の質が向上します。

犬が持つ癒しの力はアニマルセラピーとしても役立つ

手のひらに乗せた犬の足

アニマルセラピーとは、動物とのふれあいによりストレスを緩和したり、自立心を向上させたりすることを目的としたセラピー療法です。

日本だけでなく、世界で行われており「アニマル・アシステッド・セラピー」と呼ばれています。病院や障害をもった患者に実施され、犬だけでなくネコ、ウマ、ウサギ、イルカなどがセラピーアニマルとして活躍しています。

動物と触れ合うことで幸せホルモンが分泌され、ストレスが減少することがわかっています。2013年のイギリスの研究によると、高血圧患者はアニマルセラピーを受けることで血圧が下がったとの結果が報告されています。

アニマルセラピーでは、実際に動物と触れ合うことで癒されますが、かわいい動物の画像や写真、動画を見るだけでも癒しの効果が得られると言われています。

トロント大学の研究によると、好ましい写真を10分間見たグループは、そうでないグループよりリラックスした状態が継続し、3倍も長い時間歩行できたという研究結果が報告されています。犬に触れ合ったり、写真を見たりすることで心と体の健康を向上する効果が期待されます。

犬も飼い主と触れ合うことで喜びを感じ癒されている!

女性と犬

幸せホルモンであるオキシトシンが分泌されて癒されるのは人だけはありません!犬も飼い主を触れ合うことで、オキシトシンが分泌されることがわかっています。

アメリカ・クレアモント大学院の神経科学者によると、犬は飼い主と遊ぶことで多くのオキシトシンが分泌されることが報告されています。人は見知らぬ人との交流より、親しいパートナーと交流する方が多くのオキシトシンが分泌されます。

驚くことに犬は、人と接することで人が親しいパートナーと交流するときと同じ量のオキシトシンが分泌されているのだそう。このことから、犬はとても人を愛してくれているのがわかります。人からの一方的な感情ではなく、犬も同じように幸せを感じてくれるのはうれしいですよね。

好きな音楽を聴くことも、オキシトシンの分泌に効果があるとされています。日ごろ疲れを感じる人は、好きな音楽を聴きながら犬と触れ合うことで、さらに癒しのひと時を味わえるかもしれません。ただし、愛犬が嫌がる音は控えることが大切。お互いが心地よい音楽が好ましいでしょう。

まとめ

スマホを一緒に見る女性と犬

生活の中に犬がいるだけで、生活の質はグッと向上します。犬と触れ合うと癒されるのは、感覚的ではなく科学的に証明されている事実です。

「幸せホルモン」であるオキシトシンやセロトニンは、ストレス軽減、自律神経が整う、癒されるなどメリットがたくさんあります。犬の寝顔を見るだけで癒されるのと同様に、犬の画像や写真、動画を見るだけでも癒しの効果を得られることは科学的に証明されているのです。

癒やしてくれる動物は犬に限らず、ネコやウマ、イルカなど多種にわたります。これらの動物たちはアニマルセラピーとしても人間の役に立ってくれています。触れ合って癒されるのは人だけでなく、動物も同じように幸せを感じていることは何よりも嬉しいことですよね。

愛犬とたくさん遊んで、たくさんスキンシップしてあげましょう。飼い主が愛情を注いだだけ犬も愛情を返してくれます。これからも共に良い関係を築いていきたいですね。

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