犬の静電気を防ぐ5つの対策!発生する原因とペットへの悪影響とは?

犬の静電気を防ぐ5つの対策!発生する原因とペットへの悪影響とは?

犬に触れたときに静電気が発生することがありますが、静電気が、犬に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのをご存じですか?今回は、不快な静電気が犬に与える影響や、静電気を防ぐ方法について解説します。

なぜ犬に静電気が発生するの?

なぜ犬に静電気が発生するの?

静電気とは、物と物をこすり合わせると発生する電気のことで、コンセントや電池を通して流れる「動電気」に対して、動かず静かにその場に溜まる(帯電)電気のことをいいます。

なぜ、犬に静電気が発生するのでしょうか?

静電気が発生する仕組み

地球上のほとんど全部のものは、+(プラス)と-(マイナス)の2種類の電気を持っており、私たち人間や犬も例外ではありません。2種類の電気は、同じ数だけあることで安定しており、普段は静電気を感じることはありません。

しかし、物同士がこすれると電気がもう一方へと移ってしまい、そのバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れた状態を元の安定した状態に戻そうと、お互いの間で電気が移動する(=電気が流れる)ことにより、静電気を感じてしまうのです。

上空の(-)電気が、地上の(+)電気とバランスをとるために、一気に下降してくる現象である「雷」も、大きな静電気といえます。

犬に静電気が起きやすい環境と条件

では、犬に静電気が起きやすいのは、どのような場合なのでしょうか。

  • 空気が乾燥しているとき
  • 長毛で毛量が多い犬種
  • 静電気が起きやすい素材の物との摩擦が多い

帯電している静電気は、通常、空気中の湿気や体の汗を通して放出(放電)されています。

しかし、冬の乾燥する季節は、空気中の水分量が減少し、汗をかくことも少なくなるため、電気が放電されずに静電気として溜まりやすくなります。

犬の毛の1本1本にも静電気は溜まりますので、毛量が多い犬種や長毛の犬種は、短毛の犬種に比べて、帯電している電気の量が多く、静電気が起こりやすくなります。

触れ合うもの同士の間には、静電気が起こりやすい組み合わせと、起こりにくい組み合わせがあります。普段からよく観察し、犬との接触で静電気が起きやすい毛布や布団、犬に着せている服などがあれば、取り替えてあげる必要があります。

犬の静電気によるトラブル

犬の静電気によるトラブル

静電気が起こったときの反応は、犬によりそれぞれで、パチッとする感覚に、無反応な犬もいれば過敏に反応する犬もいます。

静電気に反応する犬だけでなく、反応しない犬も同様に静電気の影響を受けますが、静電気を痛いと感じる犬や病気の犬には特に悪影響を及ぼすこと可能性があります。

静電気による痛みで手や物を怖がるようになる

飼い主さんが触って静電気が起きてしまったときに、痛みを感じたことがある犬が、人間の手を怖がるようになってしまうことがあります。これは、痛みの原因を飼い主さんに叩かれたと勘違いしてしまうためです。

また、洋服やセーターなどを着ていて静電気が起こった経験を持つ犬は、洋服を着るのを嫌がったりすることもあります。

ハウスダストを引き寄せ、犬の病気の症状が悪化する

ホコリや花粉などの汚れは、粒子が小さいほど物に付着する力が強く、静電気もその原因のひとつと言われています。空気が乾燥している時期は、静電気が発生しやすくなると同時に、肌のバリア機能も低下しやすくなります。

アトピー性皮膚炎を抱える犬は、乾燥により痒みが増して、搔いてしまうことで皮膚が傷付きやすいうえに、乾燥により発生した静電気が、引き寄せたハウスダストに接触、吸入することで、症状が一気に悪化する可能性があります。

また、呼吸器疾患を抱える犬も、空気の乾燥で咳が出やすくなっているところに、静電気によるハウスダストを吸入することで、症状を悪化させることがありますので注意が必要です。

皮膚や被毛に汚れがつき、毛玉ができやすくなる

犬の毛の1本1本にも静電気が溜まることを前述しましたが、犬の毛に溜まった静電気も、汚れを引き寄せてしまいます。

室内のハウスダストや、屋外でのお散歩で付いた土汚れなどが、足下やお腹にこびりつくと、長毛の犬種では、毛が束状に固まり毛玉になってしまうこともあります。

毛に付いた汚れはすぐに取り除き、常に清潔に保つように心がけましょう。

犬の静電気を防ぐ!おすすめの対策5つ

犬の静電気を防ぐ!おすすめの対策

犬にさまざまな悪影響を与える静電気を防ぐためには、対策を講じる必要があります。静電気対策は、主に2つ。静電気を防止することと、溜まっている静電気の除去です。

では、その具体的な方法をみていきましょう。

室内の湿度を上げ、空気の乾燥を防ぐ

帯電している静電気は、空気中の水分や体から出る汗により放電されますので、空気の乾燥を防止するために、適度な湿度を保っておくことが大切です。

冬の乾燥する時期には、加湿器を利用する、洗濯物を室内干しにするなど、室内の湿度を保つ工夫をしましょう。また、布製品や空間に霧吹きをするのも効果的です。

犬が触れる服や布製品の素材を変える

犬が触れる布製品には、静電気が起こりにくい素材を選ぶようにしましょう。綿、麻、絹などの天然素材は、比較的静電気が発生しにくい素材ですので、犬の体に直接触れる服は、これらの素材の物を使用すると安心です。

服だけではなく、犬が日常生活で触れることの多い布類にも配慮しましょう。たとえば、ポリエステルの布団や毛布がかかっているこたつが、ウールの敷物の上にあるような場合は、静電気が発生しやすくなっています。

ポリエステルとナイロン、ポリエステルとウールなどは、静電気が発生しやすい組み合わせです。同じ素材の物同士の間では、静電気が発生しにくいので、できれば同じ素材の物同士を組み合わせて使うようにしましょう。

静電気が発生しやすい素材でも、市販の柔軟剤や静電気防止スプレーを使用することで、静電気を抑えることができますので、乾燥する時期には、それらを利用するとよいでしょう。

犬の毛にブラッシングスプレーを使用する

乾燥する季節は、空気が乾燥するだけではなく、犬の毛や皮膚も乾燥しやすくなっています。犬の毛の乾燥を防ぐには、ブラッシングスプレーを使用することをおすすめします。

ブラッシング前に、飼い主さんの手に軽くスプレーし、犬の背中をなでておくことで、静電気防止や毛玉除去の他に、消臭、除菌、切れ毛の予防などの効果が期待できます。

さまざまなブラッシングスプレーが市販されていますが、簡単に手作りすることもできますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。作り方は、精製水90ml、植物性グリセリン4ml、りんご酢6mlをスプレーボトルに入れて混ぜるだけです。

また、ブラッシングには、静電気が発生しにくいコームを使用すると、より効果的に静電気を防止することができます。

犬の皮膚や飼い主の手を保湿する

犬の皮膚も乾燥すると、静電気だけでなく、フケが増える、荒れる、痒みがでるなど、さまざまなトラブルの原因となりますので、保湿してケアすることが大切です。

普段のトリミングに、保湿効果の高いシャンプーやリンス、コンディショナー、トリートメントなどを使用することで、皮膚の保湿効果も期待できます。また、肉球クリームを塗布し、足裏の保湿も忘れずに行ないましょう。

静電気を防止するには、犬に保湿ケアをするだけでなく、犬に直接触れる飼い主さんのケアも大切です。 ハンドクリームやボディクリームを使用して、保湿ケアをしておくと、静電気がおこりにくくなります。

さらに、ネックレスなど身に付けるアクセサリー類を選ぶときにも、注意しましょう。金属は、比較的、電気を通しやすい素材ですので、それらの素材のものは使用を控える方が無難です。

犬を撫でる前に他のものを触って放電する

犬に触れる前に、静電気を放電しておくことを心がけておくと、静電気で犬を怖がらせたり驚かせたりせずにすみます。

木製品や紙のクロスを貼った壁などは、静電気をゆっくり放電してくれますので、あらかじめこれらに触れて溜まった電気を放出しておきましょう。

人間用の静電気対策のためのグッズがいろいろと市販されていますが、静電気対策のための首輪やブラシなど、犬用のグッズもたくさん用意されていますので、それらを利用してみるのもよいでしょう。

まとめ

静電気は、人間にとっても犬にとっても、不快なものです。ただ不快というだけでなく、体にトラブルを抱える犬にとっては、思わぬ悪影響が及ぶこともあります。

静電気を完全に防ぐことは難しいですが、対策を講じることで、発生させる頻度を抑えることはできます。大切な愛犬のために、静電気対策をして、乾燥する季節を乗り切りましょう。

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