犬にも日光浴は必要です!
室内飼いをしている犬
ペットブーム以前、家で飼われる犬と言えば、「室内飼い」ではなく、「外飼い」が主流でした。お庭に放したり、室外で鎖に繋いでおく方がとても多かったですよね。
現に私の小さい頃に飼っていた犬は「外飼い」でしたので、よくお庭で気持ちよさそうに日向ぼっこをしているのを見ていました。
ぽかぽか暖かい日に、子供の頃の私もその子と一緒になって日向ぼっこをしていた思い出があります。
しかし、ペットブームを経て現在では、犬を飼うと言えば「室内飼い」が主流になり、室内犬の割合が急激に増えました。家の中で安全な生活を約束され、外に出る時は、散歩に連れて行って貰う時。室内での生活は空調もあり快適が、逆に考えてみると実は生き物として自然なことである日光に当たる時間というのは取れていない事も多いのではないでしょうか。
まだ早朝や昼間にお散歩をするワンちゃんはいいですが、お散歩に行かなかったり、夜にしかお散歩をしないというワンちゃんは日光にあまり当たらなくなってしまっている可能性があります(お散歩に行かないのは、日光浴不足以外でも問題となりますが)。
一日中、遮光カーテンを引いた部屋で過ごす犬
最近は遮光カーテンやUVカット加工をされたカーテンやレースカーテンが多く売られているので、カーテンで外からの太陽光が入ってくるのをシャットアウトしてしまっているという場合も多いのではないでしょうか。
人間にとっての日焼け防止や、家具や壁紙の退色を防止するという意味では優秀なグッズかもしれませんが、ワンちゃんにとっては折角の太陽光をシャットアウトするものになってしまっている可能性も考えないといけないかもしれないですね。
一日中お留守番の犬
最近では共働きの家庭が増えているので、飼い主さんがお仕事をしている日中には一匹でお留守番をしているという犬も多くなっていると思います。そういった場合には、飼い主さんが帰って来てから夜にお散歩をしているワンちゃんも多いのではないでしょうか?
一日中お家の中でお留守番をして、夜にお散歩という生活スタイルを送るというそんな生活を続けていると、太陽の光を浴びる機会がとても少なくなってしまいます。
犬が日光浴をすることによる健康へのメリット
心身の健康
紫外線には殺菌の効果がある事は良く知られていますので、犬の皮膚にとっても、太陽の光を浴びることによる殺菌作用で皮膚病を予防してくれる効果が期待出来るとの記事もよくあり、確かに太陽の光が当たる毛の表面や毛が薄い部分の皮膚上にいる細菌やカビなどが太陽光に含まれる紫外線によって死滅することはあるでしょう。
だからと言って太陽光を浴びることが皮膚病の予防になっているかどうかは定かではありませんが、適度に太陽の光を浴びることは人間と同様に心身の健康に必要なことと言えるでしょう。
それには以下に紹介するようなホルモンなどが関わっているそうです。日光浴による以下のような効果は人間で言われていることですが、犬にも同様のことが言えるのではないかと思います。
セロトニン
セロトニンは幸せホルモンと言われていますが、正確にはホルモンではなく神経伝達物質の一つです。不足すると鬱を発症したり、不安傾向が強くなったり、自律神経の働きが乱れたりしてしまう原因になる可能性があり、精神や脳の働きのバランスを保つのに大事なものです。
太陽光を浴びる事はセロトニンの分泌を促す方法の一つなので、日光浴は気分の落ち込みやストレスをコントロールしてくれるのにも役に立ちます。
またセロトニンと深い結びつきのあるメラトニンというホルモンもあり、メラトニンは体内時計や季節による体内リズムを調節する働きを持っています。太陽光を浴びることが不足すると、メラトニンの分泌にも影響し、様々な体のリズムが崩れてしまう可能性があります。
成長ホルモン
成長ホルモンというホルモンは、人間にとってもそうなんですが、若返りのホルモンと言われています。
骨や筋肉や身体の組織を維持してくれ、新陳代謝を促してくれるホルモンなんです。
このホルモンの分泌はメラトニンからも影響を受けるため、成長ホルモンの分泌を促すためにも昼間しっかりと太陽の光を浴びる事が大事だそうです。
浴びられる太陽光が減ってしまう冬の間は、意識的に日光浴をするのが飼い主さんにとってもワンちゃんにとっても良いかもしれません。
犬の日光浴のさせ方について工夫できる点
一番良いのは太陽の出ている時間にお散歩させる事ですが、忙しくてなかなかしてあげられない事もあると思います。
そんな時は少しの工夫で日光浴をさせてあげましょう!
飼い主さんが洗濯物を干す時にベランダやお庭に出る時がありますよね。少しの時間でも、一緒にベランダやお庭に出る事で、太陽の光を浴びる事が出来ます。
飼い主さんがお家に居る時には、しばらくの間お庭やベランダに出してあげるというのも良いと思います。
また、飼い主さんが留守の時でも、ワンちゃんがいつでも日向ぼっこする事が出来るように工夫してあげるのも効果的です。
カーテンを締めきらず、光を通すレースカーテンにする、朝は意識的に太陽の光が部屋の中に入るようにするなどの工夫をしてあげて、気持ちよく日光浴出来るような環境に整えてから出掛けましょう。もちろん、コレは真夏ではなくて、春・秋・冬の場合ですけどね。
お散歩に行って太陽の光を浴びる場合にも、気温と地面の温度が高過ぎない時間に行きましょう。
まとめ
人間でもカーテンを締め切って一日中お部屋に籠っていたら、心身がおかしくなってしまうと思いますが、それはワンちゃんにとっても同じでしょう。
もちろん長時間紫外線に当たる事は有害になる事もありますが、適度にお日様に当たるという事は、身体のシステムを正常に保つ為にも大切な事なんですね。
人間にとっても、たまには愛犬と一緒にのんびりと日向ぼっこをする時間も大切かもしれませんね。
ユーザーのコメント
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20代 女性 ましゅまろ
私も日光浴は必要だと思っています。特に日を浴びてはいけないわんちゃん以外は毎日少しでも日光浴やお昼間のお散歩で太陽の光を浴びさせてあげたいですよね。夏場はあまり意識しなくとも日光浴をしやすいですが、春秋冬・・特に冬は日照時間も短いですし、曇りがちな日も多いので日光浴するには意識しないといけませんね。
冬でも陽当たりが良いおうちならお部屋で十分日光浴できますから、羨ましいでね。
ビタミンDを生成してくれ、セロトニンを増やす効果や成長ホルモンを活性化してくれたりと、とても大切な役割を果たしてくれているんですね。
我が家にもあまり歩けなくなったシニアの愛犬がいますが、定期的にお外に連れ出して気分転換と日光浴をしています。
10キロ近くあるので気軽に抱っこで外をぷらぷら〜出来ないのですが、そんな時はドッグカートが便利ですよ!途中途中歩かせながら、休憩をかねてドッグカートに乗せればいつもと違う場所にも連れて行きやすいですし、歩かなくなったときでもカートに乗せて帰ればいいだけなので♪
ゆっくりでも歩けるのでしたら、補助ハーネスみたいな、愛犬が歩きやすくサポートできるような商品も売られていますので一度見てみると良いと思います。
飼い主さんも一緒に愛犬と陽を浴びれますし、お散歩ができて気分転換にも健康にも良いと思いますよ。何より愛犬が喜んでくれるのが嬉しいですよね)♡
お散歩が苦手なわんちゃんも、ベランダやお庭、抱っこでぷらぷらするなどして陽の光を浴び健康を保ってあげたいですね。今は冬の時期なので、春になりあったかくなったら公園でのーんびり愛犬たちとゆっくりしたいな〜〜! -
30代 女性 しろわんこすまいる
室内飼いですが……。日向ぼっこは大好きです。
お留守番の時は無理ですが、家にいる時は晴れてれば、2人とも外に出たがります。
ウッドデッキがあるので、様子をみつつ、でたり入ったりを繰り返してます。
太陽の出ている時、外に出しましょう!
うーん。ちょっと誤解を生むような。
今は、以前と違い、とてもこの時期とは思えないくらい暑い日が続いてます。
ちゃんと裸足でアスファルトの温度確かめてから……お散歩。となると、とてもじゃないけど、太陽の出ている時につれて出れません!!
だから、最近はお休みの日でもお散歩遅くなりますね。
真昼間に、小型犬を連れ回してる飼い主さんが信じられません。 -
40代 女性 まお
うちの愛犬も子犬の時から室内犬として育っていますが必ず散歩を2回して外出するようにしています。犬に限らず自然界で外で日光を浴びながら生きているなら日光は少しでも浴びた方がいいですよね。人間でも家にばっかりいると鬱になりやすかったり、不健康になるので一緒ですよ。犬だって外に出て気持ちをリフレッシュしたりする権利はあると思いますね。それに室内から出したことがないなんて…犬と一緒に過ごす楽しみを半分くらい失ってますよ(笑)ぜひ外に一緒に行ってあげてください! -
50代以上 女性 匿名
モコモコの毛の犬を飼っています。足の裏の肉球と、目と鼻以外、毛に覆われています。太陽に当たってもビタミンDは摂取出来ないのでは?
人間では「ビタミンDを合成するためにも日光を適度に浴びましょう」などと言われますが、犬では日光を浴びても体内でビタミンDを合成できないことが分かっています。ですので犬では、食事から十分な量のビタミンDを摂取することが必要となります。