本来、お手とは?
実は、犬は自分より位の高い者に対し、前足を触れるという習性があります。この習性を利用したのが「お手」のはじまりだと言われています。
肉球は犬にとって急所。触られると嫌な場所なので、そこを触られると言う事、信頼されていなければ、拒まれてしまう、いわば「信頼関係の証」といっても過言ではありません。
つまり、お手とは、習性を利用した芸(主従関係を作る訓練)だったようです。
「お手」の起源とは
犬の祖先は、「オオカミ」です。今もその習性から引き継がれています。
野生時代、オオカミは山を駆け回り、獲物を狙っていました。つまり脚こそが、なによりの武器で、とても大事な部分だったのです。
脚の裏のや肉球を相手に見せる事や、足を相手に預ける事は、「敵意がない」という証で、人間に対しては、服従や忠誠を表すと言われています。
この習性が引き継れており、犬に進化してからも、お手を行う事で、人間の言うことを聞くようになった、と考えられているみたいです。
本能的に大事な部位だからこそ、ご主人や慣れてる人意外にやらない行為なんですね。
近年では服従の意味は薄れたらしい
犬のお手もそうですが、「人間に前脚を預ける」という行為は、じつは服従の意味だけではありません。
実際に、人間に対して「要求」する時にお手をする犬も少なくありません。
他にも、怒られたとき、イタズラをして許してもらう時など、お手を繰り返して許しをこうわんちゃんもいます。
ただ、このような要求に対して、許してしまうと、場合によっては立場が逆転することもあるようです。
現代の犬に対して、お手は「訓練のためのファーストステップ」といったところでしょうか?
じゃあ「お手」をする意味って?
ここまで、歴史を踏まえてお手についてお話しましたが、じつは現代の犬に対しては、そこまで重要な行為では無くなっています。
犬にとって「お手」はスポーツの準備運動。遊び感覚で覚える事が多いそうです。
その他にも、飼い主の命令は、飼い主の手の動きを見て理解して、反応している事も分かってきています。進化を続ける犬だからこそ、このような変化が起っているのでしょうね。
犬自身はさほど重要に考えていないようです♪
こうしてみると、「お手」をする事でご主人との信頼関係や、絆を深められると言われるのは、習性や本能の関係なのかもしれません。
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50代以上 女性 匿名