1.ごはんの横取り
愛犬が1匹だけの時はゆったりとごはんを食べることができても、多頭飼いの場合はごはんの横取りに苦戦してしまう飼い主さんも。早く食べ終わってしまった子が食欲旺盛の場合、お隣で食べている他の子のごはんを食べ始めてしまうことがあります。
隣の芝生は青く見えるようで、他の子が食べているごはんが欲しくなってしまうこともあります。ごはんを与える場所を離したり、ケージ内であげたりするなどの工夫が必要ですね。
2.お散歩が大変
小型犬で穏やかにお散歩ができる場合は、2匹程度なら同時にお散歩ができるかもしれません。しかし、1人の飼い主さんが2匹以上同時にお散歩をすることは、万が一トラブルがあった時に対応が遅れたり脱走してしまうリスクも高まりますのであまりおすすめできません。
中型犬以上の大きなわんちゃんの場合は特に愛犬と周囲への安全意識が必須です。そのため、多頭飼いの飼い主さんの中にはご家族と一緒に愛犬たちのお散歩をしたり、1人の飼い主さんが1匹ずつお散歩をしてあげている方も多くいらっしゃいます。
何度も何度もお散歩に行くために、飼い主さんのスケジュールの余裕が必要となるところが大変というご意見もありました。
3.トイレシーツの交換が大変
成犬の場合、1日にするおしっこの回数はだいたい3,4回です。老犬になると5,6回に増えることもあります。多頭飼いになると排泄の回数も倍々となるため、トイレシーツの交換が大変というご意見もありました。
繊細なわんちゃんの場合「濡れたおしっこシーツを踏みたくない!」と思ってしまい、おしっこシーツが使用済みだとトイレ以外の場所に粗相してしまうこともあります。愛犬のストレスとならないために、そして飼い主さんご家族の生活環境の衛生のためにも、愛犬のトイレの清潔さをキープすることが大切です。
そのため、多頭飼いとなるとトイレシーツを交換したり、周辺を掃除したりするのが大変になるかもしれません。
4.ヤキモチを焼いてしまう
犬はヤキモチを焼くことがありますので、多頭飼いをする際にすべてのわんちゃんに平等に接することが大変だと感じている飼い主さんもいらっしゃいます。
なでたり遊んだりするスキンシップの際のヤキモチだけでなく、例えば1匹だけ病院へ行かなければいけないときに「なんで私は行けないの?!」と騒いでしまうこともあるようです。
飼い主さんの気を引こうとしてわざとイタズラをしてしまったり、吠え続けるなどの問題行動の原因となることもありますので、わんちゃんたちと飼い主さんの信頼関係を円満にすることが大切ですね。
5.経済的な負担が大きい
犬を1匹飼育するとき、生涯を通して必要になる費用は約230~250万円、大型犬になるとこの3倍かかると言われています。犬を多頭飼いすると必然的に飼育費用が増えることも無視できない問題ですね。ただ、1匹の必要費用が単純に倍々になるというわけではありません。
例えばフードは大入り袋の方が割安のお値段のことが多いですし、ドッグランやトリミングサロン、ペット保険などには多頭割引があるところも多いです。しかし、それでも多頭飼育では費用が大幅に増えるため、費用面についても心の準備が必要ですね。
まとめ
今回は「犬の多頭飼いで大変なこと」を5つご紹介しました。犬好きさんとしては、たくさんのわんこに囲まれてモフモフ暮らすのは夢ですよね。しかし現実的には大変なこともあり、実際に多頭飼いされている飼い主さんはたくさん考え工夫をして愛犬たちの生活を守っていらっしゃいます。
もし2匹目以降のわんこを迎える際にはこのような大変さを熟知し、しっかりと準備した上で安心して迎え入れることが大切です。