『お金がかかる犬』の共通点とは?
犬を飼うということは、犬の生涯に責任を持つということです。家族として迎え入れるのですから、快適な住居環境を整えることはもちろん、日々のお世話やケア、家族としてのコミュニケーションが求められます。
また、病気になったときには、高額な医療費がかかるケースも珍しくありません。季節によって、暑さや寒さ対策を施す必要もあるでしょう。このように考えていくと、犬の一生涯にかかる金額は、非常に高額となります。
しかしそれでも家族に迎える犬によって、お金がかかる犬と比較的お金がかからない犬に分かれます。いったいどのような違いがあるのでしょうか。今回はお金がかかる犬の共通点を紹介していきます。皆さんの愛犬はどのくらいのお金がかかっていますか。
1.日本の気候に弱い犬
まずは日本の気候にあまり適していない犬種です。日本は世界中を見渡しても、有数の高温多湿国です。また冬になれば気温が下がる、季節の気温差が激しい国でもあります。
そのため、このような日本の気候に適した犬種でない場合、季節に応じた気温対策を徹底的に行う必要があります。夏であれば暑さ対策、冬であれば防寒対策が必要になるので、必要なグッズやエアコン代など、高額な費用が掛かりやすいのです。
特に高温多湿な夏は、シベリアンハスキーやサモエド犬など、寒い地方原産の犬種には非常に厳しいです。エアコンの設定温度を下げ、部屋の中であっても暑さ対策を怠らないよう、しっかり費用をかけなければいけません。
2.トリミングサロンへ行く回数が多い犬
犬に必要な施設として、トリミングサロンがあります。トリミングサロンに訪れる回数が多ければ多いほど、年間の支出金額も高額になってきます。犬のカットは、想像以上に高いです。サロンや犬種、カット仕様などによっても金額は変わりますが、1回のカットに5000円以上するトリミングサロンも珍しくありません。
「犬のカットに5000円もするの?!」と驚く人も多いですが、実際に犬を飼ってみると、きちんと安全に、きれいなカットをしてあげたい…という親心もあり、ついつい高額でも頻繁に通ってしまう飼い主が続出します。
また、トイプードルなどの毛量の多い犬種や長毛の犬種は、2~3ヵ月に1回を目処にサロンへ連れて行かなければ、目に毛がかかってしまうなど生活に支障が出ます。このような犬種は、どうしても年間の支出金額が高くなる傾向にあります。
3.病気やアレルギー持ちの犬
病気を患っていたり、アレルギーを持っていたりする犬の場合、どうしても他の犬に比べて支出金額が高くなります。こちらは、先天的にわかっている病気でなければ、迎えた時点ではわからないため、迎える犬が病気を患うかもしれないという覚悟を持って迎え入れる必要があります。
病気を患っている場合は、治療や病気の進行を遅らせる投薬などの費用がかかります。医療費は高額になることもあり、医療費を払えないと言って飼育放棄する飼い主もいるほどです。少しでも負担を軽減するために、迎え入れる際、ペット保険に加入することをおすすめします。
アレルギー持ちの犬の場合は、やはりアレルギー症状を緩和させる薬を投与したり、ドッグフードやシャンプーをアレルゲンが含まれていない物に変更したりするなど、日常生活の至る所に配慮が欠かせません。
ドッグフードに関しては、通常市販されている物よりも高額になることが多く、これが一生涯、毎月の出費となるため、トータルで考えると高額な費用となります。
4.行動量の多い犬
活発な犬はとにかく遊びまわることが大好きです。普段の散歩だけでは運動量が足りないため、少し遠出をしたり、ドッグランに連れて行ったりと、様々な施設や小旅行をすることで、レジャー・娯楽費がかかるケースが多いです。
また活発な犬の場合、様々なおもちゃで遊ぶことも好きなので、運動に必要なおもちゃを他の犬よりも多く購入してしまう…という飼い主さんも多いです。
さらにレジャーの範疇を飛び越えると、ドッグスクールに通って特別な技を覚えさせるという飼い主さんも出てきます。近年ドッグレースやドッグショーなど、芸を競う大会も多く開催されているので、その影響も強いでしょう。このようにレジャー費、娯楽費、ドッグスクール費用がかかると、年間、他の犬よりも高額な費用が掛かることになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介した4つの共通点では、医療費や気候に合わせた光熱費など必要な支出もある一方で、娯楽費やトリミング費用など、飼い主が愛犬に「これをしてあげたい」という愛情表現の1つである出費も確認できました。
ペットにかける金額が少ない多いにかかわらず、愛犬にとって必要であるか、どのような暮らしを与えてあげたいかを考え、それに合った出費ができているか否かが重要です。
無駄遣いのし過ぎはいけませんが、愛犬との楽しい暮らしをより豊かにするための出費であれば、「少しくらいなら…」と大目に見ても良いかもしれませんね!