犬が人に懐く3つの理由
犬はなぜ人間に懐くのでしょうか?そして人間はなぜ犬をパートナーに選んだのか。その理由や歴史を探ってみると、犬と人間にはDNAに刻まれた深い絆があることがわかります。
当たり前のように犬と人間は共存していますが、犬は人間といて本当に幸せなのでしょうか?今回は、犬と人間そのものの関係について深掘りしてみましょう。そんな疑問も解決する、犬が人に懐く理由3つと、歴史的背景についてくわしく解説いたします。
1.飼い主を母親だと思っている
まず犬が人に懐く理由として、「飼い主を母親だと思っている」からです。群れから離れた犬は、誰かに世話をしてもらった犬はその人のことを一生母親だと思い続け、どんなときも飼い主のことを優先します。
飼い犬は飼い主の匂いや音を優先させていることは、米エモリ―大学の研究で明らかになっています。この研究では、飼い主の匂いに犬の脳が反応を示していた結果が出ていました。愛犬がいつも飼い主のことを追い求めてくれる姿を見るとキュン!としますよね。これは犬自身が飼い主を母親だと思っているからなのです。
反対に、人間は犬のことを子供のような存在に感じますよね。同じペットでも猫の場合はどちらかといえば相棒や友達のような感覚になるものですが、犬との間には家族の絆に近い関係が生まれやすいのです。愛らしい犬から懐かれると手離したくなくなるのは、人間も犬のことを求めているからなのでしょうね。
2.人間と触れ合うのが好き
犬が人に懐くのは、「もともと人間と触れ合うのが好き」という理由があります。この理由を深掘りすると、犬の先祖であるオオカミの時代までさかのぼる必要があります。
狩猟ができるオオカミと、道具が使える人間がはるか昔出会いを果たしました。この出会いをきっかけに、オオカミは人間と共存する道を選び家畜犬へと進化。ここから犬と人間の関係が深まります。人間と共存をすることを決めた犬だから人に懐くことが自然であり、人間もまた犬の存在を自然と求めてしまうのです。今でも家畜犬として活躍する犬もいますが、多くの犬はペットとして人間を癒す存在になっていますよね。
犬と人間はお互いが持っていないものを持つ者同士、出会うべくして出会ったといっても過言ではありません。犬が人に懐くのはDNAに刻まれた絆があるからなんです。
3.群れのリーダーだと思うから
最後に犬が人に懐く理由として「群れのリーダーだと思うから」というものもあります。野性の犬は群れで暮らしていたので、人間の社会に入ると目の前にいる飼い主のことを群れのリーダーだと感じる傾向にあるのです。
しつけがうまくいかないとこの立場が逆転してしまいますが、犬と人の間には社会性を生み出す絆が生まれやすいです。とは言っても、今は主従関係というよりも、家族の絆を感じることが多いですね。犬が人に懐くのはこうした関係性が生み出しやすく、リーダーの指示に従い、ほめられることに喜びを感じるものです。
まとめ
犬と人間ははるか昔から求め合い共存してきた歴史をたどってみると、犬という存在がますます愛おしく感じますね。犬は人に懐くのはDNAに刻まれた歴史があり、人もまた犬を求めてしまうものです。これからもこの関係性を大切にしていきたいですね。