1.感染症予防をしていない
ペットホテルはたくさんのわんちゃんや猫ちゃんが利用する場所です。ペットホテルでは1匹1匹のケージが決まっていて、他のペットちゃんたちと直接的に触れ合うことがないのが一般的ですが、プレイルームで他の子と一緒に遊びの時間を設けている店舗もあります。
すべてのペットちゃんたちが安全に利用するためにワクチン接種証明書の提出を必須としているペットホテルもあります。また、ノミやダニの予防をしっかりと行っていることもペットホテル利用のマナーとなります。
2.体調不良である
ペットホテルを利用する際には、わんちゃんの体調が良好であることが望ましいです。体調に不安がある状態の場合、万が一体調が急変してしまった際にペットホテルのスタッフさんが対応しきれない恐れがあり心配が残ります。
ただでさえ、繊細な子の場合はいつもと違う環境にナーバスになって体調不良になりやすいため、ペットホテルを利用する前に愛犬の体調が良好であることを確認しておきましょう。
3.子犬や高齢犬
ペットホテルの中には利用できる年齢の制限があるところがあります。一般的には、生後3ヵ月~10歳未満としている店舗が多いです。子犬や高齢犬は体調が不安定になりやすいということが年齢制限の理由です。
特に高齢犬の場合は持病があることが多いため、スタッフさんの目の届かないところでの体調不良が心配です。どうしてもペットホテルを利用しなくてはいけない場合は愛犬の体調をよく確認し、子犬や高齢犬の受け入れを許可していて信頼できる店舗に相談してみましょう。
4.ケージに慣れていない
ペットホテル滞在中のわんちゃんたちは、1匹ずつケージの中で過ごすことになります。日頃からケージの中で過ごすことに慣れていないわんちゃんの場合は、ケージに入ることがストレスになってしまう恐れがあります。ペットホテルを利用するには、日頃からケージでもくつろげる「ハウストレーニング」をしておく必要があります。
「ケージレス」の預かりのリスク
ペットホテルの中には、わんちゃんのストレスを軽減するためにケージに入れない「ケージレス」で預かる店舗もあります。
しかし、他の見知らぬわんちゃんと接触するケージレスでの預かりで犬同士がトラブルを起こし、わんちゃんが命を落とすという事故も発生しています。ケージレス預かりのペットホテルを選ぶ際にはそのリスクをよく理解し、信頼できる店舗を選ぶようにしましょう。
5.分離不安
ペットホテルは飼い主さんの不在に加え、違う環境に置かれることや他のペットちゃんたちの存在もあります。飼い主さんと離れることでパニックを起こしてしまう「分離不安」があるわんちゃんにとって、ペットホテルに預けることはとても大きなストレスとなります。
分離不安はわんちゃんの体調不良とも深くかかわる問題なので、分離不安が強い状態でペットホテルに預けるのはおすすめできません。
まとめ
今回は「ペットホテルの利用ができないケース」について解説いたしました。
- ワクチン接種やノミダニ予防をしていない
- 体調不良である
- 子犬や高齢犬
- ケージに慣れていない
- 分離不安がある
以上に当てはまるわんちゃんの場合、ペットホテルを利用するのが難しい恐れがあります。
飼い主さんの旅行や急用等で、どうしてもペットホテルを利用しなければならない場合もあるでしょう。ペットホテルを利用する前に、ワクチン接種やノミダニ予防などの感染症予防を行っていることを必須としているペットホテルも多いため注意しておきましょう。
私たちがホテルに滞在するのとは違い、犬にとって「飼い主さん不在+知らない環境」のペットホテルに滞在することは多かれ少なかれストレスがかかるものです。ケージに慣れていなかったり分離不安が強い子の場合には、ペットホテルでの滞在によってとても大きなストレスがかかる恐れがあります。
そして、多くのペットちゃんたちを管理するペットホテルでは、どうしてもスタッフさんの目の届かない時間帯も存在します。そのため、体調の急変に対応しきれないことやケージレスの場合は他のわんちゃんとのトラブルのリスクもあることを理解しておきましょう。