1.ドライヤーの音
おうちでシャンプーをする時に、ドライヤーで苦戦されることも多いかと思います。ドライヤーの機種によっては音の激しさにさがありますが、耳の良い犬からしてみればたとえ静かな音のドライヤーであっても得体の知れない怖い音に聞こえるでしょう。ドライヤーは音と共に風も吹いてくるので、より一層嫌悪感を抱く子が多い家電です。
嫌な記憶と結び付いているのかも
ドライヤーの音を怖がる理由の1つに、お風呂に入ることへの嫌な記憶があるということも考えられます。犬は物事を関連付けて記憶しますので、ドライヤーの音を聴くとお風呂に入って乾かされた時の嫌な気持ちを思い出してしまうのかもしれません。ドライヤーをかける時、または飼い主さんが使用する際に愛犬が近くにいる場合には、いちばん小さい風量から使用を始めてみてください。
2.テレビの音
人や動物の声に敏感な子の場合は、テレビから聞こえてくる声にも反応してしまうことがあります。特に目の見えない子の場合は、いきなり知らない人の声がするとビックリしてしまいやすいです。また、ドラマの中のインターホンの音にもつい反応してしまう子も多くいます。映画などではリアルな雷の音なども聞こえることがありますので、大音量で臨場感たっぷりに鑑賞していると愛犬が怖がってしまうこともあります。
3.掃除機の音
掃除機が苦手なわんちゃんは多いですよね。人間でも「うるさいなぁ…」と不快感を覚える音なので、耳の良い犬にはとっても嫌な音に聞こえるのかもしれません。掃除機は音をさせながらゴロゴロと動かして使用するものなので、いきなり近付いてくる掃除機に敵意むき出しになってしまうこともあります。掃除機の場合もドライヤーと同じように、最初は出力を最小にして穏やかに使用を始めてあげると愛犬をビックリさせにくくなります。お掃除ロボット型の掃除機は音が静かですが、クルクルと動き回る様子が不可解で怖がってしまうこともあります。
犬が音を怖がっている時のサイン
犬が音を怖がっている時には
- ビクッとする
- そわそわ歩き回る
- 隠れる逃げる
- 吠え続ける
などの様子が見られることがあります。
「恐怖症」に進行することも
過剰に吠え続けてしまったり、嘔吐や下痢、おしっこの粗相が見られた場合には「恐怖症」とされる状態まで悪化している恐れがあります。恐怖症になってしまうと、愛犬はその音がする度に大きなストレスを受けることとなり、健康にも悪影響が出ることもありますので注意が必要です。
家電の音に慣れさせるには?
小さな音量から慣れさせる
愛犬が特定の音を怖がっていると気付いた場合、まずはごく小さい音量からその音に慣れていきましょう。この時のポイントは、愛犬が怖がる様子が見られないというレベルでの小さな音量に設定することです。
無理をせず限界を見極めるのも大切
ある程度慣れてきたら一段階ずつ音量を上げていきましょう。1日2日では難しいかもしれませんが、根気強く時間をかけて慣れていきましょう。飼い主さんが普段使用するレベルの音量まで慣れることができれば成功と言えます。しかし、わんちゃんにも「どうしても無理!」という音があると思いますので、愛犬が耐えうる音量を見極めることも大切です。
音の中でごほうびを与える
音を鳴らしている間に愛犬が好きな遊びで遊んだりおやつを与えると「その音=良いことが起こる音」と認識しやすくなります。音が鳴っている間に愛犬が落ち着いていられた際には褒めてあげましょう。
まとめ
犬が嫌いな音は
- 突然の大きな音
- 聞き馴染みのない音
- 予測不可能な音
という特徴があります。また、音と嫌な経験が関連付いている場合にもその音を怖がってしまうこともあります。
- ドライヤーの音
- テレビの音
- 掃除機の音
この3つの家電の音は「突然大きな音がする」という点で共通していますので、苦手意識を持つわんちゃんは多くいます。
その音が「聞き馴染みのある音」「良いことが起こる音」になれば恐怖心が軽減されると期待できますので、少しずつ小さな音量から慣らしていくトレーニングをしてみるのも効果的です。