トリマーさんがすぐに仕事を辞めてしまう本当の理由6つ

トリマーさんがすぐに仕事を辞めてしまう本当の理由6つ

いつも私たち飼い主が愛犬共々お世話になっているトリミングサロン。トリミングサロンで働いているトリマーさんたちには、本当に頭が上がりません。しかし、トリマーさんがすぐに仕事を辞めてしまうという実態が常習化していることをご存知でしょうか。

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多くの犬や飼い主がお世話になっているトリミングサロン

トリミングされるポメラニアン

犬を飼っている人の大半は、定期的に愛犬の毛をカットしてもらうべく、トリミングサロンにお世話になっていることでしょう。犬種によっては、さまざまなカット仕様があるため、可愛らしいカットをしてもらっているお家も多いと思います。

また、毛だけではなく、健康状態を確認してくれたり、記念撮影をサービスで行ってくれたりするサロンもあり、頭が上がらないという飼い主さんもたくさんいます。

トリマーさんがすぐにお仕事を辞めてしまう状況

私たち飼い主と犬たちがお世話になっている一方、トリミングサロンで働くトリマーさんがすぐに辞めてしまう状況が常習化しているという話はご存知でしょうか。

トリマーになっているすべての方が、大好きな犬をかわいく、きれいにしてあげたいという強い思いからトリマーという職業を選んでいます。しかし、そのような強い思いを持っていても、どうしても辞めざるを得ない理由があるのです。

トリマーさんがすぐに仕事を辞めてしまう本当の理由

トリマーさんと犬

「犬が好き」「動物が好き」という強い思いからトリマーを志し、その業界に足を踏み入れたトリマーさんたち。しかし、離職率が高い状況も事実として報告されています。では、どのような理由でトリマーさんたちはトリマーという職業を辞めてしまうのでしょうか。

1.本来の仕事以外の仕事量が多い

トリマーを志し、トリマーになった多くの人が、わんちゃんたちをシャンプーし、カットして、きれいに、可愛くしてあげるという仕事を思い描いて就職しています。

しかし、店舗によってはトリマーとして実際の仕事をなかなかさせてもらえず、シャンプーだけを1年間行ったり、シャンプーすらさせてもらえず、事務作業ばかりを任される…という現実を突き付けられることも少なくありません。

これは人手不足という障害もあり、なかなか新人の教育に手をかけられないお店側の苦悩も見え隠れしているため、非常に難しい問題です。

理想と現実のギャップに耐えかねて、働く店舗を変えたり、別の動物に関わる職業を志したりと、そのお店から離れる決心をするトリマーさんは多いと言います。

2.体力面がつらい

疲れた女性

トリマーさんのお仕事は、基本的に顧客である犬のシャンプーやカット、ドライなどが挙げられます。お店によっては爪切りサービスや、記念写真の撮影、飾りを用意するなど、サービスを行うところもあります。

さらにそれに加えて営業に必要な事務作業なども加わってくるため、1日の仕事量は膨大です。ペットショップに併設している店舗の場合は、ペットショップも兼任で行う場合もあるため、その忙しさは計り知れません。

これを見るだけでも体力的に厳しいと感じますが、犬のカットは重労働です。特に大型犬の場合、30㎏近い犬もいるため、その犬を抱きかかえ、大人しくさせている状態で、安全にカットやシャンプーを行わなければいけません。

これらの仕事量、重労働により、体力面に限界を感じたり、中には体調を壊してしまい続けられなくなったりと、体調面で泣く泣く辞めざるを得ないというトリマーさんも多いです。

3.リスクが高く精神的につらい

また、動物が好きなトリマーさんたちは、安全第一でわんちゃんたちのカットを行っています。そのため、常に神経を研ぎ澄まし、怪我をさせないよう重労働を行わなければいけないのです。

「当たり前のこと」と言う人もいるでしょう。しかし、これが長時間、毎日のように続くとなると、体力面はもちろん、同時に精神的にも厳しくなり、トリマーという仕事を断念してしまう人も少なくないのです。

4.収入が労働に見合っていない

不満そうな女性

ペット業界は、基本的に日本の平均年収と比べても収入は高くないと言われています。トリマーの仕事も例外ではありません。

ここまでにお話ししてきた通り、体力的にも精神的にも非常につらいお仕事です。そのため、体調を崩してしまうトリマーさんも多いです。それにもかかわらず、収入が少ないため、労働に見合っていないと感じ辞めてしまうトリマーさんもいます。

収入は日々の生活に必要不可欠な面なので、切実な問題ですよね。重労働であれば、なおさらです。

5.ノルマを課されるケースも

先ほど、ペットショップに併設されているトリミングサロンがあるという話が出ました。このような店舗の場合、ペットショップが混雑している時には、ペットショップ側も手伝うという例も少なくありません。

それに伴い、店舗によっては月のノルマを課されることもあるというから驚きです。通常、トリマーはトリミングのみをお仕事としています。そのため、生体販売に関しては分野外です。

それにもかかわらず、ペットショップ側のノルマも課されるとなると、ストレスもたまりますし、人によっては「したくない仕事」「こんなはずじゃなかった」と感じる人も少なくないでしょう。

6.自分で独立する人も多い

女性トリマーとコーギー

「すぐに辞めてしまう」には当てはまりませんが、当初お店に就職し、トリマーとして活躍した後、自分のお店を独立開業するトリマーさんも少なくありません。

ここまでネガティブな理由ばかりではありましたが、中には将来を見据えて新たなスタートを切るために、店舗を辞めるトリマーさんもいるのです。

まとめ

トリミングされるヨークシャーテリア

いかがでしたか。普段、何気なく利用しているトリミングサロンで働くトリマーさんたちは、日々大変なお仕事を責任感を持って行っています。それゆえ、体力的にも精神的にも厳しく、やめてしまうことも少なくないのです。

これを知った上で、できるだけトリマーさんの負担を減らすために、普段からブラッシングを行い、ダマを事前に取り除いておくなど、自分ができる範囲のことはするようにしましょう。

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