愛犬が亡くなる前に準備しておくべきこと
愛犬との別れは想像以上につらいものです。最近では、ペットロスという言葉が世間に認知されるほど、愛犬の存在感はとても大きいですよね。生きている間に愛犬が亡くなることを考えるのは悲しいですが、きちんと見送ってあげるためにも必要なことです。
では、愛犬が亡くなる前に飼い主ができる準備とは、どのようなことがあるのでしょうか。しっかり準備をし、残りの時間を最大限、安心して過ごせるようにしておきましょう。
1.看取る場所を決めておく
犬を看取る際、大きく分けて2パターンの看取り方があります。1つは病院で看取る方法。もう1つは自宅で看取る方法です。
前者の病院で看取る方法であれば、最期は入院する犬がほとんどです。そのため、蘇生や延命処置などに対応できるというメリットがあります。
しかし、病院によっては飼い主も寝泊まりすることが許されていない病院も多いです。そのため、様態が急変してしまった場合、飼い主が間に合わず、最期に立ち会えなくなる恐れがあります。
一方、自宅で看取る場合は、愛犬も安心できる場所で最期を迎えることができ、家族も最期を看取ることができる可能性が非常に高いです。「できるだけ、我が家で最期を過ごさせたい」という方は、自宅で看取る方法を選ぶ人が多いです。
自宅で看取る場合、亡くなった後の安置場所を自身で確保する必要があります。棺や棺の中に敷くシート、さらに保冷剤などを用意する必要があります。
2.遺体の安置場所を用意しておく
1つ前にお話しましたが、自宅で看取る場合は、必ず遺体の安置場所を用意する必要があります。亡くなった愛犬を安置する場所は、ダンボールや販売されている棺が一般的です。
また、愛犬が火葬されるまで、できるだけ傷まないよう、保冷剤やドライアイスなどを入れておくことも重要です。遺体の下に敷くシートは、ペットシートなどを活用することができますよ。
病院で看取った場合も、病院によっては自宅で安置しなければいけない可能性があります。その点も事前に病院側へ確認し、必要であれば用意しておきましょう。
3.亡くなった後に必要な手続きを確認
犬が亡くなった場合、埋葬して終了ではありません。始めに愛犬を迎えた際、家族として迎え入れる(飼う)ことを役所に届けたはずです。そのため、亡くなった際も死亡届の提出が必要になります。
死亡届は、亡くなってから30日以内に届け出を出さなければいけません。死亡届を提出していないと、その年も予防接種を受けさせる義務が発生してしまい、それに違反してしまうと罰金の対象になる恐れもあります。
愛犬が亡くなりつらい最中ではありますが、忘れず、スムーズに手続きを済ませるためにも、事前にしなければいけないことを確認する必要があるのです。
4.葬儀や埋葬の準備をしておく
愛犬が亡くなった場合、ずっと自宅で安置しておくわけにはいきません。仮装をした上で霊園に埋葬してもらったり、この先も身近に存在を感じられるようにと、自宅の庭に埋葬したりと、埋葬方法は人それぞれです。
火葬をし、お墓に埋葬する場合は、事前に火葬をしてもらい、埋葬してもらう霊園を探す必要があります。火葬場以外にも、出張火葬や行政が対応してくれる方法など、施設側にお願いする方法は多岐に渡ります。飼い主が納得できる火葬方法を選びましょう。
自宅の庭に埋葬する場合、大して準備は必要ないと考える人も多いですが、実は多くの準備が必要になります。
埋葬する場所は庭で決まっていますが、火葬をしない場合は、最低でも1M以上の深さがある穴を掘る必要があるのです。また、愛犬の遺体をタオルなどで包むことも大切です。
正しい方法で埋葬しなければ、遺体から死臭が漂ってしまったり、場所によっては他の動物に掘り返されてしまうリスクも0ではありません。正しい埋葬方法を事前に調べ、それに必要な道具を用意しておく必要があります。
ペットロスのことも考え後悔のない時間を過ごして
いかがでしたでしょうか。愛犬が亡くなり、悲しみに暮れている最中にさまざまな手続きナ準備のため、慌てるのは得策ではありません。最期のお別れの時まで、できる限り一緒にいてあげられるよう、事前準備は非常に重要です。亡くなる前の準備を進めながら、できる限り、後悔のない時間を過ごしましょう。