「犬は犬嫌いな人が分かる」という説あり
犬が誰かに向かって吠えて、その人が犬が苦手だと分かると「犬は犬が嫌いな人が分かるからね~」なんて言う人がいますよね。犬は賢い動物なので、本当にそうであってもおかしくない気がしてしまいます。
でも犬好きなのに、犬に吠えられてしまうという人もいますよね…。さて、実際のところ、犬は『犬嫌いな人』を見分ける能力を持っているのでしょうか?
犬は『犬嫌いな人』を見分けられるの?
結論から言うと、犬は犬嫌いな人を見分けているというよりも、その人の行動や緊張感に警戒をしてしまうようです。それが、犬嫌いな人を見分けているように見えるのでしょう。
犬が怖かったり苦手だったりする人は、犬が近くにいると緊張をしてしまいます。そして、チラチラと犬の様子をうかがったり、落ち着きを失ってそわそわしたりしてしまいがちです。その様子が犬には挙動不審に見えたり、緊張感が伝わってきたりして、犬の方も緊張し、警戒をしてしまいます。その結果、吠えてしまうことがあるのです。
犬に吠えられやすいのはどんな人?
犬嫌いではなく、むしろ犬好きなのに、なぜか犬に吠えられてしまうという人もいますよね。そういう人は、犬に吠えられやすい特徴を持っていると考えられます。では、どんな人が犬に吠えられやすいのでしょうか?
犬の目を見つめてしまう人
犬は、飼い主さんなど信頼する人となら見つめ合うことができます。でも、それ以外の人と見つめ合うのは苦手。というのも、犬にとって相手の目をじっと見つめることは、敵意の表れだからです。見知らぬ人にじっと見つめられると、「ケンカを売られている」と勘違いをして、恐怖心や警戒心から吠えてしまうことが少なくありません。
初対面の犬と接するときは、姿勢を低くして顔を背け、軽くグーにした手を犬の顔よりも低い位置に伸ばして、犬の方から近づいてくるのを待ちます。犬が手のにおいを嗅いできたら、胸の辺りをなでてあげましょう。
制服を着ている人
犬は、飼い主さんや家族が普段着ない服装をしている人に対して恐怖心を持ったり、警戒したりすることが多いです。そのため、郵便局員や宅配業者、警察官、警備員など制服を着た人は、犬に吠えられやすいです。
特に郵便配達や宅配の人は、犬が吠えている間にいなくなるので、「吠えるといなくなる」と犬に学習されて、毎回吠えられるようになるというパターンに陥りやすいです。
サングラスやマスクをしている人
サングラスやマスクをしている人も、犬に吠えられやすい傾向にあります。サングラスやマスクをしていると、何となく怪しく見えてしまいますし、何より表情がよく分からず、犬を不安にさせるからです。犬と接するときは、表情が分かりづらくなるようなアイテムは外した方がいいでしょう。
犬のサインを無視してしまう人
犬が首の後ろをかいたり、何度も自分の鼻をなめたり、やたらあくびをしたりするのは、不安や緊張を感じているサインです。
こうしたサインを無視して、どんどん近づいていったり、撫でようとしたり、抱っこしようとしたりすれば、犬が恐怖心や警戒心から吠えてしまうのは当然と言えるでしょう。場合によっては、噛みつかれることもあるので要注意です。
まとめ
「犬は犬嫌いな人が分かる」とよく聞きますが、犬は犬嫌いな人を見分けているのではなく、犬を怖いとか苦手だと思っている人の行動が挙動不審に見えたり、緊張感が伝わってきたりするために、警戒して吠えてしまうようです。
犬好きなのに、なぜか犬に吠えられてしまうという人は、犬に恐怖心や警戒心を抱かせる出で立ちや行動を取っているのかもしれません。一度、犬と接するときの自分を振り返ってみましょう。