犬がよく寝てる?睡眠時間や理由
犬の平均睡眠時間は?
犬はよく眠る動物ですよね。長いこと眠り続ける愛犬を見て、「そんなに寝てて大丈夫?」と思ってしまうほど、1日中眠っているように感じる日もあるのではないでしょうか?犬の平均睡眠時間は成犬で12~14時間ほど。子犬や老犬であればさらに長い時間必要になります。
睡眠は心や身体、脳をしっかりと休め、疲労から回復させる働きがあります。子犬はとにかく好奇心旺盛で起きているときは、ほとんど動き回っているので、成犬に比べるとエネルギーを消耗しやくなっています。また老犬は体力が衰えてしまうため、睡眠によって疲労回復させることに時間がかかってしまいます。
成犬の睡眠時間が12~14時間ほどですが、子犬や老犬は18~19時間ほど必要。人間の感覚でいうと、ほぼ丸一日寝て過ごしている状態ですね。
犬に睡眠時間が長く必要な理由
みなさん「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉を聞いたことがあると思います。「レム睡眠」は浅い眠りの状態で、脳が活発に動いています。脳や身体の疲労回復に重要なのは、大脳がしっかり休息している「ノンレム睡眠」になります。
犬は長い時間眠っていはいるものの、そのほとんどの時間が「レム睡眠」で、眠りが浅い状態です。深い眠りにつく「ノンレム睡眠」は「レム睡眠」と比べると圧倒的に少ないのです。浅い眠りの状態で心身の疲労を回復させるには、長時間の睡眠時間が必要になるようです。
犬が寝ているとき飼い主さんは気をつかうべき?
犬の睡眠はほとんどの時間が浅い眠りです。ちょっとした物音で起きてしまう子がほとんどでしょう。飼い主さんが気をつかいすぎて、起こさないようわざわざ小声で話したり、物音を立てないようコソコソと行動しても、私たちの耳には届かないような、小さな音でさえ気になって起きてしまうことがあると思います。
「しっかり眠らせてあげたい!」という気持ちから気をつかっていても、何かの拍子で突然起きてしまうこともあるので、あまり神経質になることはありません。しかし、愛犬の安眠を守るため、意識的に注意していただきたいこともいくつかもあります。
犬が寝てるとき、絶対に注意すべき3つのこと
1.無理に起こして遊ぼうとしない
上記にも書いたように睡眠は、脳、心、身体の疲労回復をさせるために非常に大切なものです。食事や運動に並び、睡眠も犬の健康を守るために最重要なもののひとうでしょう。
犬の睡眠時間は長いため、お仕事などで忙しい方は、起きている愛犬と顔を合わせる時間が少ない方もいるのではないでしょうか?仕事から帰宅して、スヤスヤ眠っている愛犬を無理に起こして遊んだことはないですか?犬はちょっとした外からの刺激ですぐに起きてしまうので、帰宅しただけで起きる子も多いと思いますが、そんな時は興奮させることなく、一緒に静かに過ごし、背中や眉間などを優しく撫でて、愛犬が眠りやすい状態にしてあげましょう。
間違っても、深夜に帰宅して、愛犬が起きてきたからと言ってテンション上げて遊ぶことはせず、愛犬が休むことができるよう過ごしましょう。
2.室温の設定に注意する
冷房や暖房器具の設定温度に注意するのは、お留守番中、またケージの中で眠る子は、特に注意してあげてください。犬は寒さにも暑さにも弱い犬種が多く存在します。夏でも冬でも室内飼いの犬にはエアコンや、暖房器具などで室温の調節が必要になります。冷風や温風が愛犬に直接当たらないよう注意しましょう。
飼い主さんが在宅しているときは、愛犬の様子を見ながら室温調節できますが、お留守番中は愛犬ひとりでは何もできません。特にケージに入って眠る子はお留守番中、また就寝中でも、暑さや寒さを感じても、その場から動いて逃げることが出来ないので危険です。
3.極端に大きな音(音楽など)を出さない
犬の聴覚は嗅覚の次に優れている五感といわれ、人間には聞き取ることが出来ないような音でも耳に届くと言われています。
そのうえ、犬の眠りは浅いため、小さな物音でも気になって起きてしまうことがあるようです。上記にも書いたように、音をたてないように気をつかいすぎる必要はありませんが、あからさまに爆音で音楽を聴いたり、ボリュームを上げてテレビを見ていては、ほんのわずかな「ノンレム睡眠」につくことが出来ないでしょう。
お昼寝中は日常生活にあふれる生活音には、ある程度慣れてくれるはずです。実際に我が家の愛犬も、日中に私が家事をしている物音には反応せずグッスリと眠っています。夜の就寝時には、静かで薄暗い寝床を用意して、ぐっすり眠れる環境を整えてあげましょう。
まとめ
睡眠が大切なのは犬も人間も一緒です。睡眠不足が続き、疲労が蓄積されると様々な不調が出てくる可能性もあります。寝ている愛犬を起こさないよに、気配りをするのは良いことですが、気をつかいすぎると飼い主さんのストレスになってしまうかも…。愛犬が落ち着いて眠ることができる場所や環境、またお気に入りのベッドなどを用意することで、安心して寝ることができ、小さな物音に必要以上に反応しなくなる可能性もあります。互いに良いバランスを保って生活していきたいですね。