意外と知らない!?『犬を追いかけまわすのがNGな理由』
“犬は追いかけっこをして遊ぶのが好き”そう感じている飼い主さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。実際に、飼い主さんや家族と追いかけっこをして遊ぶことが大好きな犬がほとんどだと思います。ドッグランなどでは、犬同士だって追いかけっこをして遊びますし、他の犬の飼い主さんが自分の愛犬を追いかけて遊んでいたりもします。
私も他の飼い主さんの愛犬を追いかけて遊ぶことがあります。それほど、犬は追いかけられて遊ぶことが好き、というイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。では、なぜ、犬を追いかけまわるのがNGなのか、解説したいと思います。“追いかける”と“追いかけまわす”では、言葉が違うように、耳にしたときの受ける印象も違うかもしれません。
1.捕食者としての本能を発揮してしまうかも…
人間社会に適応し、人間と暮らすことに慣れている犬ですが、決して、犬としての本能を全て失ってしまったわけではありません。私の愛犬のポメラニアンには、オオカミが先祖であるような本能を感じることはほとんどありませんが、中には、犬本来の本能を十分に感じることができる犬もいます。犬よりもオオカミに近いのではないか!?と感じさせる犬もいます。
犬には、捕食者としての本能があります。人間と暮らす前、犬が野生として暮らしていた頃のことです。物陰から獲物を狙い、獲物を追いかけ、捕食していました。人間と暮らすようになった今も、たとえ、自分を追いかけまわしてくる相手であっても、走るものや動くものを目にしたとき、捕食者としての本能を発揮してしまうことがあるかもしれません。
もし、相手が幼い子供であったらどうでしょう。犬を追いかけまわすつもりが、逆に、犬から追いかけまわされている。そんな光景を目にしたことはないでしょうか。子供はよく走ります。犬を追いかけまわしたくなります。子供は遊びのつもりかもしれませんが、犬は捕食の対象として、攻撃してしまうことがあるかもしれません。
2.攻撃されると勘違いしてしまうかも…
犬と遊び慣れた人であれば、犬とどのように追いかけっこをして遊べば良いのか、よく理解しているのではないかと思います。どんなに遊び好きな犬でも、いきなり追いかけまわしては、警戒してしまうものですよね。
ですから、犬と遊び慣れていない人や、どんな行動をするか予測が難しい幼い子供が犬を追いかけまわすと、犬が「この人に攻撃されるかも!?」と、勘違いしてしまうことがあるかもしれません。
犬は、追いかけまわされれば逃げます。幼い子供は、逃げ回る犬を、さらに追いかけます。犬が逃げ回る姿を面白がって、楽しくなってしまうかもしれません。犬が嫌がって逃げ回っているのに、それでも追いかけまわしてしまうと、犬だって怒ってしまいます。「いい加減にして!」と、飛びかかって警告してくるかもしれません。腕や脚に噛みついてくるかもしれません。幼い子供なら、ケガを負ってしまうこともあるでしょう。
まとめ
犬を追いかけまわすのがNGな理由を、
- 捕食者としての本能を発揮してしまうかも…
- 攻撃されると勘違いしてしまうかも…
この2つの観点から解説しました。
人から追いかけられることを、犬が「遊びの行動」として捉えるのか、「危険な行動」として捉えるのか、どちらなのかによって、犬が起こす行動も変わります。嫌がったり、警戒したりしているのであれば、表情が強張っていたり、しっぽが垂れ下がっていたりするなど、仕草にもあらわれます。
愛犬と幼い子供を連れて、ドッグランへ遊びに行くことがあるかもしれません。愛犬とドッグランへ遊びに行くとき、幼い子供を連れた飼い主さんがいらっしゃるかもしれません。お互いに十分に注意し、配慮したいですね。