犬のお腹が冷える原因①「急激な気温の変化」
昼間は暑く、朝晩は寒い。季節によっては、気温の変化が激しい時期がありますよね。そんな時期は、私たち人間だけではなく、わんちゃん達も急激な気温の変化にカラダが上手く対応出来ず、お腹の調子を悪くすることがあります。
気温が下がり始める時間帯には、室内を適度に暖めてあげたり、お洋服を着せてあげたりするなど対処してあげると良いです。特に急激な気温の変化に弱い老犬は十分な注意が必要です。
犬用の腹巻きも売られているので、朝晩の冷えを防ぐために着せてあげると、お腹の冷えを予防することができます。
気温の変化が激しい季節には、昼間の暑い時間帯用にひんやりタイプのベッドを、朝晩の寒い時間帯用に暖かい素材のベッドを用意するなど、寝床にも工夫をしてあげると良いと思います。
犬のお腹が冷える原因②「冷房」
近年、夏の異常な暑さが続いており、冷房なしでは過ごすことが難しいくらいです。冷房の効いた室内で、一日のほとんどを過ごす犬も多いと思います。
しかし、冷房はカラダの冷えの原因になり、お腹の冷えによって下痢などの症状を引き起こしてしまう犬もいます。
人間と犬とでは体感が違うため、上手く調整してあげることが難しいかもしれませんが、あまりにも部屋を冷やし過ぎてしまわないようにしましょう。
私は部屋のドアを少し開けておくようにしているのですが、冷房の効いた部屋と効いていない部屋を愛犬たちが自由に行き来できるようにするためです。
部屋を行き来しながら、お腹が冷えてしまわないように自身で上手く調整してくれています。
犬のお腹が冷える原因③「冷たいものを食べたから」
夏の暑い日は、愛犬にも冷たい食べ物や飲物をあげたくなりますよね。氷水やよく冷えた水、犬用のゼリーやプリンなど。
もちろん少量なら、火照ったカラダをクールダウンさせるために良い場合もあるのですが、食べ過ぎてしまうと人間同様にお腹の冷えの原因となり、下痢をしてしまうことがあります。
少量でも一気に食べてしまったり、胃が空っぽのときに食べてしまったりすると、お腹を冷やしてしまうことがあります。少量ずつゆっくり与え、ゼリーやプリンなどは食事の後に与えると良いです。
犬のお腹が冷える原因④「筋肉量の低下」
筋肉量が低下すると、お腹だけではなくカラダ全体の冷えの原因になります。特に老犬に多い、冷えの原因です。筋力が減ると筋肉量も減り、そうすると循環も悪くなり、代謝に影響がでてくる場合があります。それによって、消化管の動きが悪くなったりする場合もあります。
筋肉量が多い犬は体温を上げやすく代謝もいいため、冷えに対応しやすいのですが、筋肉量が少ないとなかなか体温が上がらずに冷えてしまうんです。
犬の筋肉量を維持するために最も効果的なのは毎日のお散歩です。激しい運動やトレーニングをしなくても、毎日のお散歩を日課にすることができれば筋肉をしっかり維持することができます。
もしなかなかお散歩が難しければ、マッサージもかねて足の曲げ伸ばしなどをしてあげるのもいいかもしれません。また、蒸しタオルで足先などをあたためてあげるのも一つかもしれません。
老犬の筋肉量の低下によるカラダの冷えは、お腹を冷やして下痢などの症状の原因になるだけではなく、血流を悪くすることから関節などの病気の原因になることもあります。
まとめ
下痢の症状が出てやっと愛犬のお腹の冷えに気づく飼い主さんがほとんどでしょう。冷えの原因になることを知っておくと事前に対処することができます。特に夏場は、冷房の効きすぎによるお腹やカラダの冷えに注意しましょう。
人間の場合、「冷えは万病のもと」という言葉がありますが、犬にも同じことが言えると思います。こんなに冷えた水を飲んだらお腹を壊しちゃうかな?など、自分に置き換えて考えてみることも良い対策方法なのではないでしょうか。