犬が布団の中で窒息するとは考えにくい!
犬は、布団の中で寝ることによって苦しくなったり、窒息したりすることは少ないといえるでしょう。その理由として、全身が被毛で覆われた犬は、普段から私たち人間に比べると”包まれる”ことに慣れているという点が挙げられます。
私たちが布団の中に頭からすっぽり潜ったとすると、酸素が不足し、やがて頭部の温度が上昇するため息苦しさを覚えますよね。しかし、犬の場合は頭から完全に布団をかぶったとしても、頭部の急激な温度上昇は起こりにくいと考えられます。
また、酸素不足に関して言うと、布団をかぶることによって酸素は薄くなりますが、布団の中が無酸素になるということはありません。我が家のくるる(トイプードル)は、布団の中に潜ったとしても、少し経てば鼻先を必ず外に出しています。犬が布団の中で寝ているときは、息苦しさを我慢しているわけではないため、過度に心配する必要はありません。
なぜ犬は布団の中が好きなの?
そもそも、なぜ犬はわざわざ布団の中に潜り込むのでしょうか?温かい犬用ベッドを用意したり、快適な室温を保ったり…。これでは足りていないということ?
犬が布団の中に潜り込む理由は、温かさを求めているだけではありません。犬が布団の中を好む1番の理由は、飼い主さんの匂いをより強く感じるためです。私たちは、寝ている間に汗をかきます。そして、その匂いはシーツや掛け布団につき、布団の中にこもります。飼い主さん匂いを体いっぱい感じられる布団の中は、犬にはとっておきの安心できる場所なのです。
また、犬はふかふかしたり、ふわふわしたりといった柔らかな肌触りを好みます。布団の中はまさしく犬の好きな柔らかさなので、無理にでも布団の中に入ろうとするのかもしれません。
犬が布団の中で窒息したときの対処法とは
犬が布団の中で息苦しさを感じたり、窒息したりすることは考えにくいと述べましたが、窒息の危険性がないわけではありません。窒息の原因となり得るのは、人が乗りかかってしまうことと、布団の中にあったおもちゃなどを誤飲することの2つです。
もし犬が異物を誤って飲み込み、窒息に陥ってしまったときは、早急に異物を取り除く必要があります。しかし、異物を吐かせるのは容易ではないため、無理に犬を逆さまにしたり、背中をたたいたりすることはおすすめできません。直ちにかかりつけの動物病院に電話して、医師の指示を仰ぎましょう。
犬と同じ布団で寝るときの注意点
一昔前なら、犬と飼い主が同じ布団で寝るなど考えられないことだったのかもしれません。しかし、犬は大切な家族の一員だと考えられるようになった今では、愛犬と同じ布団で寝る飼い主さんも少なくはないでしょう。
犬と同じ布団で寝るときは、犬との暮らし特有の病気に注意しなければなりません。例えば、犬と遊んでいるときにできたひっかき傷からパスツレラ属菌に感染することで発症する「パスツレラ症」や、犬の排泄物からサルモネラ菌に感染することによって発症する「サルモネラ症」などが挙げられます。ただし、これらは犬と同じ布団で寝ることで必ず発症するということではありません。しかし、絶対に病気にかからないという保証はないため、病気になる可能性もあるのだということは覚えておきましょう。
まとめ
犬は布団の中で寝ても苦しくならないのかどうかを解説しました。いかがでしたか?
被毛に覆われた犬は、布団の中でも息苦しさを我慢しているわけではないということが分かりました。飼い主さんの匂いをより強く感じられる上、ふかふかして柔らかな布団の中は、犬にとっては最高の場所なのかもしれません。
布団好きのわんちゃんの飼い主さんは、寝ている間に犬を押しつぶしたり、犬が異物を誤飲したりすることのないよう細心の注意を払いましょう。
わんちゃんと飼い主さんが幸せな夢を見られますように…♡