犬に白湯をあげても良いのか
結論から言いますと、犬に白湯はあげても大丈夫です。
犬が白湯を飲んだことで体調を壊すようなことはありません。むしろ、体調の悪いときには冷たい水よりも白湯を飲ませてあげた方が良い場合もあります。
うちの愛犬ミックスの男の子は胃腸がとても弱く、お腹を壊してしまうことが多いのですが、獣医さんからも「お水より温かいお湯を飲ませることで胃腸の機能が高まって良いですよ」とおすすめしていただきました。
私たち人間の間でも、白湯を飲むことで代謝が高まってダイエットに良いとか、胃腸の機能が高まって消化吸収の働きが良くなるなど、白湯を飲むことのメリットがテレビ番組でも多く紹介されていますよね。白湯を飲ませてあげることで犬にも同じような効果や効能があると考えても良いと思います。
犬に白湯を与えるときの注意点
人間の場合、朝起きたときにカップ一杯の白湯を飲むと良いなどとされていますが、犬の場合はとくに“いつ飲ませなければならない”などこだわる必要はありません。「朝ごはんの前に白湯を飲んでね」と言ったところで素直に飲んでくれる犬はとても少ないでしょう。
お散歩や運動の後など、お水を欲しがるタイミングで白湯をあげてみてはいかがでしょうか。お水じゃなきゃ飲まないという犬もいると思いますので、無理に飲ませる必要はありません。
犬に白湯は熱くないの?
人間の場合、50℃くらいが良いとされており、沸騰させたお湯を50℃まで下げて飲むというのが良い白湯の飲み方のようです。
しかし、犬の場合はどうでしょう…50℃の白湯は熱いのではないでしょうか。人間の場合は温度を確かめながら少しずつゆっくり飲むことができまずが、犬は飼い主さんから与えられたものなら信頼して確認することもなく飲んでしまいますので、あちちっ!と火傷してしまう可能性もありますし、そのような体験をすると、二度と白湯を飲んでくれなくなってしまうかもしれません。
犬に白湯を与えるときの温度
犬用のミルクを参考に考えてみました。犬用のミルクは仔犬だけではなく、成犬や老犬の栄養補給としても与えることができるものですが、ミルクの温度は35℃~40℃が適温だとされています。つまり人肌ぐらいもしくは人が温かいと感じるぐらいの温度が適温です。
やはり、人間が白湯を飲む場合の50℃は犬には熱いのではないかと思います。料理用温度計というものがあり、100均でも売られていますので利用してみてはいかがでしょうか。
犬に白湯を与えることのメリットとは?
これは私たち人間の場合ですが、白湯を飲むことには以下のような効果や効能があるとされています。
- ダイエット効果(代謝が高まる)
- 美肌効果
- 冷え性の改善
- 便秘解消
- 風邪の予防
- ストレスの緩和
- 胃腸の働きを高める
不純物を取り除くことができる!
沸騰したお湯を50℃くらいまで冷ましてから飲むのが白湯の正しい飲み方なのですが、ただ単純に沸騰させれば良いというものではないんです。沸騰させてからさらに10分~20分ほど沸騰させ続けることで不純物を取り除くというのが白湯を作る際のポイントなんです。
不純物を取り除くためには10分~20分ほど沸騰させ続けることが必要なのだと思います。「不純物を取り除いた白湯を飲ませてあげることができる」というのも犬に白湯を飲ませることのメリットなのではないでしょうか。
便秘解消と胃腸の機能を高める効果
犬も便秘になることがありますが、人の場合、白湯には便秘解消の効果があり、犬にも同じ効果を与えることができるのではないでしょうか。白湯を飲ませることで腸の働きを良くしてあげることができ、便秘解消に繋がる場合も考えられます。腸は冷えることにとても弱いため、腸の働きを低下させないためには腸を冷やさないようにすると良いのです。
また、季節の変わり目には胃腸炎になる犬が多いようです。胃腸の機能が正常に働けるよう、白湯でサポートしてあげると良いのではないでしょうか。
まとめ
基本的にお皿にお水を入れておき、犬が飲みたいときに飲むというスタイルですよね。常温のお水を飲んでいる犬が、ほとんどなのではないでしょうか。
白湯を飲ませたい場合、お散歩の後に必ずお水を飲むという犬であれば「朝のお散歩の後に白湯を用意してあげる」、ごはんを食べた後に必ずお水を飲むという犬であれば、「ごはんを与える際に白湯を用意してあげる」というような、対処をしてあげると良いのではないでしょうか。
うちの愛犬の場合、一匹は白湯を与えても飲まず、結局は冷めたものを飲みます。
もう一匹は私のカップに白湯を入れて与えると少しだけ飲んでくれます。
飲んでくれる犬と飲んでくれない犬といると思いますので、無理に飲ませず、お水でも良いと思います。