犬に与えてはいけない飲み物
犬と人間は基本的に体の構造が異なります。そのため人間にとっては平気なものでも、犬にとっては危険な食べ物や飲み物があります。
犬が喜ぶからと与えていたものが、実は犬の寿命を縮めていたなんてことになれば、悔やんでも悔やみきれませんよね。今回はそんな「犬に与えてはいけない飲み物」をまとめました。
飼い主さんが与えてはいけない飲み物を知るだけでなく、飼い主さん以外の家族や知人が誤って与えないように注意しましょう。
①アルコール
犬にあたえてはいけない飲み物の代表が「アルコール」。犬の体はアルコールを分解することができません。そのため万が一犬がアルコールを摂取してしまった場合、「急性アルコール中毒」となる危険性があります。
急性アルコール中毒になると、命の危険が伴います。嘔吐や下痢、呼吸困難や痙攣が起き、意識障害を起こして、最悪の場合は死亡してしまいます。人間も大量のアルコールの摂取でアルコール中毒となり死亡するケースがありますが、体が小さな犬は少量のアルコールでも非常に危険です。
おふざけ半分で犬にアルコールを与える人がいますが、危険なので絶対にやめましょう。また、知らないうちに犬がテーブルに置いていたアルコールを飲んでいたなんて事故も耳にします。犬が届く範囲にはアルコールを置かないことも重要です。家族全員で意識しましょう。
②カフェイン入りの飲料
コーヒーや紅茶、緑茶、コーラのようにカフェインが含まれている飲み物も犬に与えるのは危険です。カフェインの摂取はカフェイン中毒になる危険性があります。カフェインの摂取は犬を興奮状態にし、下痢や嘔吐、痙攣や不整脈を引き起こします。
つい自分が飲んでいる冷たいお茶などを飲ませてしまうことがあるかもしれませんが、カフェインが含まれている飲み物は与えないようにしましょう。また、コーラは糖分も多く入っています。肥満の原因にもなるため、絶対に与えないようにしましょう。
③牛乳
普段人間が飲んでいる牛乳は犬のお腹を下すことがあります。牛乳を飲んでも平気な犬もいますが、犬は基本的に牛乳に含まれている成分は消化できないため、注意が必要です。お腹をくだすようであれば与えないようにしましょう。ペットショップなどに売られている犬用ミルクは犬に合わせて調合されているため、飲ませても問題ありません。
④ミネラルウォーター
健康的だと思われがちなミネラルウォーターですが、犬はミネラルウォーターに含まれているマグネシウムを上手に消化できないことがあります。下痢や尿路結石に繋がる要因にもなるため、ミネラルウォーターは与えない方が良いでしょう。犬には「浄水器を通した水」や「沸騰させた水」を与えるようにしましょう。
⑤ココア
ココアにはカカオが含まれています。カカオに含まれる成分は犬にとって毒となります。チョコレートを与えてはいけないのと同じで、ココアも与えないようにしましょう。カカオの摂取は最悪の場合、犬の死亡にも繋がるため、十分な注意が必要です。
⑥ジュース
人間が飲むジュースには多くの糖分が含まれています。前述したコーラと同様、糖分過多は肥満の原因にもなるため与えないようにしましょう。犬は糖分が好きなため、与えた分飲んでしまいます。犬の健康のためにも飼い主さんが制限をしましょう。
⑦味噌汁やスープ
塩分が含まれている味噌汁も注意が必要です。塩分は高血圧の原因ともなります。人間が普段飲んでいるような味噌汁や、ラーメン、うどんのスープは犬にとっては塩分過多です。これらも犬が飲むからといって与えないように注意してください。
まとめ
犬が摂取することで中毒となり、最悪の場合は死に至る危険性のある飲み物が多くあることが分かりました。犬の体は人間よりもはるかに小さいため、ほんの少量でも犬にとっては命取りになります。
これらは全て飼い主さんの注意で制限することができるものです。普段、犬へ飲み物を与える時は「浄水器を通した水」や「沸騰させた水」を与えるようにしましょう。その他、犬用に調合されたスープなどの健康食品も与えることができますが、決して人間用の飲み物を与えないように注意してくださいね。