犬にアロエを与えてはダメ!
結論からお伝えすると、アロエは犬に与えてはいけない食材の1つです。
アロエは「健康に良い物」というイメージをお持ちの方も多いと思います。人間はアロエを食べることで、様々な健康効果があると言われており、アロエヨーグルトなどは便秘解消や美肌によいとされていますよね。
しかし、人間でもアロエを食べることでお腹を壊してしまう方がいるのをご存知ですか?犬にとってはさらに害となってしまう場合があり食べさせないほうがよいとされているのです。
犬が口にすると中毒症状を起こしてしまうネギ類は代表的な食べ物ですが、アロエも同じように中毒症状が出てしまいます。
ただし、食べてすぐに症状が出ない場合もあります。たくさん食べても症状が出なかったり、少しの量でも思い症状が出てしまう犬もいるのです。
犬にアロエを与えてはいけない理由
犬が食べてしまうと嘔吐や下痢、胃腸障害などを起こす場合があります。さらに重篤な場合は、腎炎などの症状や、血尿が出ることもあります。
また、血液中のヘモグロビンが破壊されることにより、貧血を起こしたり、脱水症状になる場合もあります。これらの症状は犬にとってはとても危険な症状です。
実は、アロエは300種以上の種類があるのをご存知ですか?
皮膚炎を治す為に使ったり、便通をよくする為に食べたほうがよいと言われた経験がある方もいるでしょう。あくまでも人間にとっての効能効果であり、犬にとっては危険なものです。
アロエの量や、中毒症状については犬の個体差にもよりますが、危険にはかわりありません。基本的に犬に与えないことが大切です。
犬にとって危険なアロエの成分とその症状
サポニン
サポニンは水と混ぜると泡が立ち、汚れを落とす効果や殺菌作用があると言われています。さらに抗酸化作用などもあるため、サプリメントにも配合されている成分です。
それだけ聞くととても良いもののように思いますが、サポニンは消化不良を引き起こす場合もあります。また胃腸の弱い犬は、下痢や嘔吐の原因となるだけではなく、腸の炎症も引き起こす可能性があります。
バルバロイン
樹液の中に含まれるバルバロインという成分は、下痢を引き起こす原因になります。下痢を軽くみてしまう方も多いのですが、下痢が続くと脱水症状の原因となり、とても危険です。下痢が続く場合は獣医師に早めに相談しましょう。
アントラキノン
人の場合は整腸作用となるアントラキノンも、犬にとっては下痢や胃腸炎の原因となります。人の場合でも多量に摂取するとお腹を壊してしまいますが、犬は少しの量でも体調を崩す原因となりますので、気をつけるようにしましょう。
アレルギー
犬によっては、アロエに対してアレルギーを持っている場合もあり、皮膚炎などを引き起こすことも。触れた箇所が赤く腫れてきたり、じんましんが出てきたという場合は、アレルギーの可能性がありますので、早急に動物病院を受診しましょう。
犬がアロエを食べてしまったときの対処法
万が一、犬が食べてしまった場合は、早めに獣医師に相談するようにしましょう。どのくらいの量をいつ食べたのか、種類や食べた部分などをメモし、正確な情報を獣医師に伝えることが重要です。
食べてしまった場合に、特に変わった様子がないからと言って様子を見たり、自己判断で水などを与えて吐き出させる行為はとても危険です。
症状をさらに悪化させてしまうなど、二次的な症状につながってしまうこともありますので、必ずかかりつけの動物病院を受診し、中毒症状に伴った処置をしてもらうことがよいでしょう。
犬にアロエ成分配合の製品を使っても大丈夫?
シャンプー
犬用として販売されているシャンプーで、信頼のあるメーカーから販売されているものであれば問題はないと思われます。犬用に販売をされている場合は、犬に害となる成分を取り除かれていると思います。
ただし、誤って口にすることで下痢や嘔吐を引き起こす子もいますし、アレルギーがある場合は、少量でも過剰に反応を示すこともありますので、事前に問題がないか確認することをおすすめします。
軟膏
犬用に販売をされている軟膏(アロエクリーム)を探してみましたが、見当たりませんでした。
昔からやけどやヒビ割れに良いと言われているため、ついつい愛犬にもつけてあげそうになりますが、そもそも人間用の軟膏を犬に塗るのはおすすめできません。中毒症状を引き起こす可能性がありますので、注意しましょう。
ヨーグルト
ヨーグルトやジュースなどの加工食品の場合、中毒症状は出にくいと言われていますが、中毒症状が出る可能性がゼロという訳ではありません。愛犬の健康のためにも、ヨーグルトなどの加工食品も与えないようにしましょう。
アロマ
アロマは直接口に入れるわけでも、肌に触れるわけでもありませんが、どのような症状が出てしまうかは、個体差によっても大きく変わってきます。
アロマも避けたほうが良いでしょう。アロマを楽しみたいならば、愛犬のいないところで楽しむようにしてくださいね。
まとめ
ヨーグルトやジュースなど、普段から健康に役立てている方も多いかもしれません。こういった加工品を犬が口にしても中毒症状が出ることは少ないようですが、個体差によっては中毒症状がでる場合もあります。
また観葉植物としてアロエを育てている場合や、お散歩コースに生えているなどで、犬が口にする可能性が高く思わぬ事故につながってしまいます。また犬にとって危険な植物は意外と身近に多いのです。
普段から、興味ある物を口にしてしまったり、拾い食いの癖がある犬の場合は特に注意が必要です。危険な中毒症状から守るためにも、十分注意しましょう。