犬はオレンジジュースを飲んでも大丈夫?与える時の注意点やレシピをご紹介

犬はオレンジジュースを飲んでも大丈夫?与える時の注意点やレシピをご紹介

犬は数ある味覚の中で、最も「甘さ」を感じやすいと言われているのはご存知でしょうか。甘いものが好きなわんちゃんにおすすめなのが、オレンジジュースです。果物のまま与えるわけではないので喉に詰まらせる危険性もありません。

犬はオレンジジュースを飲んでも大丈夫!

犬はオレンジジュースを飲んでも大丈夫!

オレンジジュースは、犬にとって害がないので与えても問題ありません。しかし、市販のジュースの種類に対して注意が必要です。

果物のジュースは、主に2種類あります。ストレートジュースは絞った果物そのもの、濃縮還元タイプは濃縮した果物に糖分などを加えています。

ストレートジュースは、素材そのものの味と栄養素を取り入れられる一方で、濃縮還元タイプは糖分が含まれているため健康面であまりおすすめできません。

また、ストレートジュースは、添加物が含まれていないため高い安全性が特徴です。そのため、犬に与えるときはストレートタイプのオレンジジュースをおすすめします。

オレンジジュースは、水分やビタミンの補給ができるので犬にとっても良い効果が期待できます。しかし、柑橘類の酸味が苦手な場合や、オレンジにアレルギーがある犬に対しては、無理に摂取させないようにしましょう。

オレンジには、果糖(砂糖よりも甘い糖質)が含まれているため過剰摂取すると健康面に害を与えるので、摂取量にも配慮が必要です。

健康的な犬は、ビタミンなどの栄養を十分に補給できているためわざわざオレンジジュースから栄養を取り込む必要がありません。初めてオレンジジュースを与えるときは、水で薄めてアレルギー症状が出ていないかチェックしてみましょう。

犬がオレンジジュースを飲むと期待できる効果

犬がオレンジジュースを飲むと期待できる効果

オレンジには、ビタミンC、カリウム、食物繊維など様々な栄養素が含まれています。もちろん、オレンジを絞ったジュースも犬にとって良い効果が期待できます。

オレンジジュースに期待できる効果を3つご紹介します。

  • ビタミンCやカリウムが豊富
  • がん予防になる抗酸化作用
  • 腸の働きを活性化させる食物繊維が含まれている

ビタミンCやカリウムが豊富

オレンジには、ビタミンCとカリウムが豊富に含まれています。ビタミンCは、免疫力向上やストレスの抑制、コラーゲン生成作用があります。

犬はビタミンCを自ら生成できますが、加齢やストレスが影響で減少します。そこでオレンジジュースを飲むことでビタミンCを補うことができるのです。

また、コラーゲン生成作用があるので皮膚や骨の健康にも効果的です。カリウムには、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きや、血圧を下げる効果も期待できます。

普段から栄養を補えていれば必ず摂取する必要はありません。しかし、栄養が不足しているときは、オレンジジュースを飲むことで栄養を補給できます。

がん予防になる抗酸化作用

悪玉酵素(活性酸素)を無害にする働きを抗酸化と呼びます。

悪玉酵素が大量に生成されると、動脈硬化、がん、老化を引き起こす危険性があります。悪玉酵素を無害にするためにオレンジジュースが役立ちます。

オレンジジュースを飲むと抗酸化作用を促進させることができ、がんなどの予防につながります。

腸の働きを活性化させる食物繊維が含まれている

オレンジには、水溶性食物繊維(ペクチン)が含まれています。

水溶性食物繊維は、水に溶けず、水分を吸収して腸の働きを活性化させる働きがあります。また、腸内の悪玉菌を排出し、コレステロールの吸収を抑えられるので腸内環境を安定させたいときにもおすすめです。

食物繊維を摂取しすぎると下痢をしてしまうので注意してください。

犬にオレンジジュースを与えるときの注意点

犬にオレンジジュースを与えるときの注意点

オレンジジュースを飲むと期待できる効果もたくさんありますがその一方で、与えるときの注意点もあります。

ここではオレンジジュースの注意点を5つご紹介します。

  • 飲ませすぎると体調不良や肥満の原因になる
  • 腎臓病や心臓病の持病がある場合は要注意
  • 無添加のオレンジジュースを選ぶ
  • 手作りする場合は皮や種は取り除く
  • アレルギー反応がでないか注意

飲ませすぎると体調不良や肥満の原因になる

オレンジジュースには、果糖(糖質)が含まれているので過剰摂取は肥満や健康被害を引き起こす原因になります。また、犬は糖質を取りすぎると下痢や嘔吐などの症状が出るので注意しましょう。

特に、加糖タイプのオレンジジュースは、糖質過剰摂取になるのでなるべく控えるようにします。与えることができる糖質の適量は犬種や骨格、年齢によって異なりますが、基本的には舐めさせる程度ですと健康被害を抑えられます。

腎臓病や心臓病の持病がある場合は要注意

オレンジジュースの元になる「オレンジ」には、カリウムが含まれています。カリウムは塩分を排出する作用があります。

そのため、オレンジジュースは持病を悪化させる危険性があるのでおすすめできません。腎臓病や心臓病などの持病がある場合は、必ずかかりつけの獣医師に与えてもよいかご確認ください。

無添加のオレンジジュースを選ぶ

市販のオレンジジュースは、着色料や香料など犬の健康を害する、添加物が含まれていることがほとんどです。病気になるリスクを抑えるために、無添加のオレンジジュースを選んでみてはいかがでしょうか。

手作りする場合は皮や種は取り除く

オレンジを使ってオレンジジュースを手作りするときは、必ずオレンジの外皮や種、薄皮を取り除きます。オレンジの外皮には、口腔内の粘膜を攻撃する成分が含まれているためです。

海外製のオレンジは、カビを防ぐために防カビ剤(農薬)が使用されており完全に農薬を除去するのは困難です。ですので、オレンジの外皮と果肉が触れないように捨てる必要があります。

また、オレンジの皮や筋は、硬いので飲み込むと消化不良を起こす可能性があります。自宅で手作りするときは皮や種などを取り除きましょう。

アレルギー反応がでないか注意

オレンジジュースを飲んだ際にアレルギー反応が出ていないか注意しましょう。
食物アレルギーでは以下の症状がみられます。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 目の充血
  • 皮膚を痒がる(皮膚を噛む、舐める)

何度か飲んでいるうちにアレルギー反応が出る可能性もあるので様子を確認しましょう。もともとオレンジにアレルギーがある場合、誤飲してしまったらすぐに動物病院を受診してください。

犬にオレンジジュースをゼリーやアイスにして与える

オレンジ

オレンジジュースをアレンジし、必要な栄養素を補給できます。ここでは、オレンジジュースを使ったレシピを2つご紹介します。

使用するオレンジジュースは、わんちゃんの健康維持を考えると無添加の果汁100%オレンジジュースがおすすめです。

オレンジゼリー

  • ストレートオレンジジュース(100%果汁)
  • 棒寒天
  • リンゴ
  • ヨーグルト

オレンジジュースを弱火にかけ、ちぎった寒天を入れて混ぜ合わせます。寒天が溶けたら器に移動させ、粗熱をとり冷蔵庫で冷やします。

固まったら小さくカットし、ヨーグルトやリンゴなど好きなものをトッピングして完成です。

オレンジアイス

オレンジジュースを製氷機に入れるだけで簡単にオレンジアイスが完成します。

水分補給になり、特に暑い夏は熱中症予防にもなるのでおすすめのレシピです。与えすぎるとお腹を壊して下痢症状を起こしてしまうのでお気をつけください。

まとめ

オレンジジュース

栄養満点のオレンジジュースについてご紹介しました。

  • オレンジジュースは与えても問題ない
  • 栄養素が豊富だから犬にも良い効果が期待できる
  • 加糖ジュース、過剰摂取には注意する
  • ゼリーやアイスなどのアレンジもおすすめ

オレンジの酸味が苦手なわんちゃんには、無理に与えるのは控えましょう。内臓疾患がある犬は、かかりつけの獣医師と相談してください。

基本的には健康状態の犬に対して、無理にオレンジジュースを摂取させる必要はありません。もしも市販のオレンジジュースを与える場合は、成分をよく確認してから与えてください。健康面が心配な方は、犬専用の果物ジュースもあるのでぜひお試しください。

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