犬はピーナッツバターを食べても大丈夫?与える量や与え方、注意点など

犬はピーナッツバターを食べても大丈夫?与える量や与え方、注意点など

ピーナッツバターは甘くておいしいですよね。犬がピーナッツバターを食べても大丈夫かというと、答えは「食べても大丈夫」と言えます。犬にピーナッツバターを与える際の量や注意点をまとめました。

犬にピーナッツバターを与えても大丈夫!

犬にピーナッツバターを与えても大丈夫

ピーナッツバターの主な原材料であるピーナッツには、中毒症状を引き起こす可能性のある成分は含まれていないので、犬にピーナッツバターを与えても問題ありません。

ただし、ピーナッツバターに含まれている糖分や脂肪分、添加物のことを考えると犬に与えることは良くないという説もあります。

この記事では、食べることによって得られる効果や、健康に悪影響のない量、与える際の注意点をまとめてお伝えしたいと思います。

犬がピーナッツバターを食べるメリット

犬 ピーナッツバター

犬がピーナッツバターを食べて得られるメリットについてご紹介します!

オレイン酸で動脈硬化の予防になる

ピーナッツに含まれる不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らす役割があるとされています。その中に含まれるオレイン酸・リノール酸は、動脈硬化や脳梗塞のリスクを下げてくれます。

血液がどろどろになるのを防ぐ効果がありますので、血流も良くなり体の調子が整うと言われています。

老化予防になる

ビタミンEが豊富で抗酸化作用が高いので老化予防の効果があります。他にもビタミンB3はエネルギー生成を促すなどの効果が期待できると言われています。また皮膚の状態を良くするので、毛艶や毛並みが良くなる効果もあります。

骨や筋肉が強化される

マグネシウムやカリウムは、神経伝達や筋肉の収縮にも効果があります。カルシウムは骨を強くする効果があり、ミネラル分も多く含んでいます。

ガン予防

ピーナッツに含まれるポリフェノールの一種であるレスベラトロールは、抗がん作用があるといわれています。

犬に与えてもいいピーナッツバターの量

犬 ピーナッツバター

犬にピーナッツバターを与えても大丈夫ですが、与える量に注意が必要です。おやつや補助的な役割で与え、普段与えているドッグフードのカロリー数の約10%を目安にしましょう。

ピーナッツバターは100g当たり640kcalあります。成犬(避妊/去勢済み)の必要カロリー数から体重によって与えてもいいピーナッツバターの量を算出しました。

  • 超小型犬3kg以下…約小さじ1杯以下
  • 小型犬3~5kg…約小さじ1~1.5杯
  • 中型犬6~15kg…約2~2.2杯
  • 大型犬16~20kg…約2.5弱~3杯弱
  • 超大型犬21~30kg…3杯~4杯弱

与えてもいい食材ではありますが量や与え方には注意が必要です。

犬へのピーナッツバターの与え方

犬へのピーナッツバターの与え方

ビーナッツバターを人間が食べるとすれば、食パンに塗るなどが一般的だと思いますが、アメリカの映画などではピーナッツバターが大好きで、そのまま舐めたりする場面もありますよね。

ですが、かなり甘いのでそのまま舐めるという人は多くないでしょう。では犬にはどのようにして与えるのが適しているのでしょうか。

そのまま舐めさせる

スプーンに取ったピーナッツバターをそのまま指につけて犬に舐めさせる方法がいちばん手軽です。しつけのご褒美などに良いでしょう。少量なのであっという間になくなってしまいますが、おねだりされても与えすぎは要注意です。

爪切りを行う際に、飼い主さんの体の一部にピーナッツバターを塗って夢中になって舐めている間に爪切りを行うという方法があるようです。

その場合にも、爪切りの際に邪魔にならない部分に塗って、気をそらしている間に爪を切るという方法は、良い方法だと思います。ただし与える量には注意してくださいね。

お湯に溶かしてドッグフードにかける

ドッグフードに香りづけとして、お湯にとかしたピーナッツバターをかける方法もあります。ほんのり甘くなり美味しくなります。普段と違う香りに戸惑って食べなくなる子もいるかもしれないので全体的にかける前にまずは少量で試してみましょう。

薬を与えるとき

甘みと香りがあるので、薬を飲ませるときに混ぜる方法があります。ピーナッツバターはペースト状なので、薬を練りこみ上あごに塗りつけることによって、最終的には舐めて飲み込ませることもできます。

ただし、嫌がってそのまま吐き出す犬もいますので気を付けてください。まずはその薬に対してピーナッツバターを使用しても問題ないか獣医さんに確認することが大切です。

ピーナッツバタークッキーを与える

犬用のピーナッツバタークッキーなどもあります。ピーナッツの甘さと香りで犬が好むのでクッキーに混ぜ込むことが多いようです。ただしクッキーの場合は、原材料やカロリーなどもしっかり確認して与えるようにしましょう。

犬にピーナッツバターを与える時の注意点

犬にピーナッツバターを与える時の注意点

ピーナッツバターは与えても大丈夫ですが、たくさん与えることによって体調不良を引き起こす可能性があります。

カロリーが高いので量に注意する

栄養価が高く糖分も多いので注意が必要です。たくさん与えると肥満や糖尿病になるリスクが高まります。与えてもいい量だからといって毎日与えることも控えた方が良いでしょう。ご褒美やおやつとして与える程度が良いでしょう。

アレルギー症状がないかチェックする

犬が中毒症状を起こす成分は入ってはいませんが、まれにアレルギー症状がでる犬もいます。下痢や嘔吐、目の周りの皮膚の痒みなどの症状がみられた場合は、アレルギー反応が起こっている可能性がありますので、与えるのはやめましょう。

症状が長く続く場合は獣医師に相談してください。また、初めて与えるときは、少量ずつを問題ないか確認しながら与えるようにしましょう。

腎臓病の犬には与えない

カリウムを多く含むので腎臓病の犬に与えるのはおすすめできません。腎機能が衰えているとカリウムの排泄がうまくできなくなり、高カリウム血症を引き起こす可能性があります。

老犬や子犬には与えない

ピーナッツバターは脂肪や糖分が多いので、内臓に負担をかけてしまいます。子犬は消化器官が未発達なので、一歳を超えるまでは与えない方が良いでしょう。

8歳以上のシニア犬になってくると脂肪分や糖分を分解する機能が低下し、代謝も悪くなるので健康面での効果を見込むより、デメリットを考慮して与えない方が良いでしょう。

添加物に気を付ける

ピーナッツバターは輸入品も多く、添加物が入っている場合があります。しっかりと原材料名や内容をみて、犬が食べても大丈夫かを確認することが必要です。できれば無添加で無糖のピーナッツクリームをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?犬にピーナッツバターを与えても大丈夫ですが、与える効果や注意点などがあります。

  • 量を守ることで老化予防や動脈硬化の予防効果も見込める
  • 犬にピーナッツバターを与える際には量に注意する
  • たくさん与えすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性がある
  • 子犬や老犬には与えない

与えることで効果やデメリットがありますので、犬の体調を見て適量を与えてみてください。様々なメーカーからいろんな銘柄が出ていますので、どれを選んでいいかわからないということもあるかもしれません。できれば日本製のものを選ぶことをおすすめします。

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