犬はレバーを食べても大丈夫?栄養的効果や食べ方をご紹介

犬はレバーを食べても大丈夫?栄養的効果や食べ方をご紹介

健康によい食材として知られているレバーは、犬に与えてもいいのでしょうか。レバーに含まれる栄養素の効果や食べる時の注意点、愛犬のために作りたいごはんのレシピやレバーを使った犬用食品をご紹介します。

犬はレバーを食べても大丈夫!

犬はレバーを食べても大丈夫

レバーは動物の肝臓のことで、栄養満点なので食べると元気になれる食材です。

鶏レバー、牛レバー、豚レバーなどの種類がありますが、含まれる栄養素は含有量が違うもののどれもほぼ同じです。健康によい食べ物は愛犬にも食べさせたくなりますよね。

レバーは犬が食べても大丈夫な食材です。鶏も牛も豚も、アレルギーなどの問題がなければ好みのものを選んで食べることができます。

レバーは、スーパーなどで販売されているものを購入して手作りご飯を作ってあげてもいいですし、犬用の缶詰やドッグフードにもレバーを使用したものが売られています。

レバーをジャーキーにしたおやつは手軽にあげられますし、レバーペーストをドッグフードにトッピングすると犬の食いつきがよくなります。

いつものフードに飽きてきた犬や食欲が低下してきた犬にも、嗜好性の高いレバーは美味しく食べてもらえるのでおすすめです。

犬がレバーを食べることで期待できる効果

犬がレバーを食べることで期待できる効果

貧血予防効果がある

レバーといえば、鉄分が豊富なことで有名な食材のひとつです。貧血防止に食べるようにしている方も多くいます。

犬にとっても鉄分は、大切な栄養素です。鉄分が不足すると、体中に酸素を運ぶ働きをする赤血球が十分に作られないため、酸素が行き渡らずに貧血になってしまいます。

レバーに含まれる鉄分は、吸収率が高いヘム鉄という種類なので、貧血予防や疲労回復にうってつけです。ただし、動物病院で鉄欠乏性貧血の薬を処方されている場合は、鉄分が豊富なレバーを食べるのは控えましょう。

目の健康を維持する効果がある

レバーに含まれるビタミンAには、目の機能を回復する効果があります。健康的な視力を維持するだけでなく、白内障の発症リスクを下げる効果も期待できます。

愛犬の視力が下がってきたと感じるという方や、白内障になるのが心配な方はビタミンAの摂取を心がけましょう。

ただし、ビタミンAは過剰に摂取するとそのまま体内に蓄積されてしまい、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。多く摂取すればよいというものではないので、過剰摂取にならないよう量には注意しましょう。

皮膚や被毛、粘膜の健康を維持する効果がある

ビタミンAには目の健康を守る以外にも、皮膚を丈夫にしたり被毛のツヤをよくしたりする効果があります。皮膚病の改善にも有効なので、ぜひ十分に摂取したい栄養素です。

さらにレバーは、ビタミンB群を多く含んだ食品です。ビタミンB群にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンという8種類の栄養素が存在しています。

これらの栄養素が助け合って体に作用するため、8種類の栄養素をバランスよく摂取することがポイントです。レバーは、8種類がバランスよく含まれているため、ビタミンB群の本来の効果が存分に発揮される食材といえます。

ビタミンB群には、皮膚を健康的に保ち保湿してくれる効果があるので、乾燥や脱毛、フケなどに悩んでいる犬には、ぜひ積極的に摂取してほしい成分です。

また、被毛の質もよくなることが期待できます。ツヤのあるきれいな毛並みを目指したい犬にもおすすめです。

ビタミンB群は、粘膜の健康を維持する働きもしてくれるので、粘膜を強くすることで免疫力もアップします。免疫力が高いと病気にかかりにく、元気に長生きしてくれる可能性が高まるのでうれしい効果です。

ビタミンB群を特におすすめしたいのは、心臓に持病がある犬です。心臓病の犬は治療のために投薬する、降圧利尿剤の作用でビタミンB群が尿と一緒に排出されてしまうという傾向があります。

体内から失われた分、不足しやすいので、レバーのようにビタミンB群をバランスよく含む食材を積極的に食べて補いましょう。

犬に多い胆泥症の予防につながる

胆泥(たんでい)とは、肝臓で作られた胆汁が何らかの原因で泥状になってしまったもののことです。胆泥が胆嚢(たんのう)に溜め込まれたままになってしまうことを胆泥症と呼び、犬には多い症状です。

自覚症状がない健康な犬でも、超音波検査をしてみたら胆泥があるという場合が多いです。胆泥があっても特に気になる症状がなく、胆嚢や肝臓に病気が見つからない場合はすぐに治療を開始しなくてはならないような危険な症状ではありません。

それでも無症状のうちに悪化して、愛犬がつらい思いをするのはかわいそうなので、食事など飼い主さんにできる予防をしていきましょう。

胆泥症を予防する食事としても、レバーは適しています。レバーなどの内臓をバランスよく食べると効果的なので、ハツ(心臓)やマメ(腎臓)と一緒に食べるのがおすすめです。

ただし、胆泥症の予防には低脂肪の食事を心がける必要があるので、食べ過ぎて脂肪の摂取量が多くなってしまわないように気をつけましょう。

犬にレバーを与える時の注意点

犬にレバーを与える時の注意点

栄養豊富なレバーは愛犬の体を元気にするためにぜひ食べたい食材ですが、与える時には注意したい点もあります。

調理方法や食中毒への対策、食べ過ぎが引き起こす問題などを解説するので、犬にレバーを与える前に必ず確認してください。

与える時は加熱が必須

生のレバー食中毒や寄生虫のリスクがあります。体力のない子犬や老犬、免疫力が低下している犬が病原体や寄生虫のいるレバーを食べてしまうと、中毒症状で命にかかわる危険な状態になることがあるので注意しましょう。

レバーは加熱することで病原体や寄生虫を死滅できるので、犬に与える時は絶対に茹でる、もしくは焼くなどの加熱調理をしましょう。

特に茹でると脂肪分も落ちてヘルシーですし、レバーの独特の臭みも消えるので食べやすくなっておすすめです。

茹で方のポイントは、75℃以上で1分以上加熱し、生の部分がないように中までしっかり火を通すことです。病原体や寄生虫の多くは、75℃以上で1分加熱すると死滅するので、念のため1分より少し長めに加熱しておけば大丈夫です。

レバーに厚みがあったり温度が足りていなかったりした時に、真ん中に生の部分が残っていると危険なのでしっかり火の通りを確認してから犬に食べさせてください。

愛犬に美味しく食べてもらえる与え方として、加熱調理の前に下処理をすることも重要です。レバーは下処理するとくさみが軽減されてより美味しくなります。

下処理の基本は

  1. レバーを食べやすくカットする
  2. ボウルに水を入れて水洗いする
  3. 流水にさらして血抜きする
の3ステップです。②と③を3回ほど繰り返し行いましょう。

牛乳や塩をもみこむことで、よりクセのない味になるので、愛犬がレバーの臭味が苦手なようなら試してみましょう。

血抜きは必ずしなければいけないものではありません。血抜きせずにレバーを与えると、レバーが高タンパクであることとレバーそのものに血が残っていることから、犬が黒いうんちをする場合があります。

レバーを食べさせた翌日の愛犬のうんちが黒くても、他に体調に異常がなければよくあることなので、心配しなくて大丈夫です。

新鮮なものを食べさせる

レバーは傷みやすい食べ物なので、犬に与える時は鮮度にも気をつけましょう。購入する際に赤みが鮮やかで光沢のあるものを選んでください。

白っぽく濁っているレバーは、鮮度が落ちてきている証拠なので買わないようにしましょう。また、黄色っぽい部分も脂肪が多めなので、健康のために避けたほうがよいでしょう。

新鮮なレバーを買っても、食べ切れずに余ってしまうことがあると思います。レバーの保存方法としては冷凍保存がおすすめです。

使いきれないぶんも購入したその日にきちんと下処理をしたうえで、小分けにして冷凍しておきましょう。

食べ過ぎに注意する

レバーは食べすぎると消化不良を起こしてしまう可能性があります。食べ過ぎで下痢や嘔吐をしないように、はじめは少量ずつ与えて慣らしていきましょう。

また栄養が豊富なために、食べ過ぎると栄養素の過剰摂取で体に悪影響を及ぼす場合があります。

特に注意したいのがビタミンAの過剰摂取です。ビタミンAは摂取量が多いと体内に蓄積されてビタミンA過剰症になってしまいます。関節の異常、繁殖機能の低下、食欲不振などの症状が出てしまうのでビタミンAを摂りすぎないように心がけましょう。

レバーには脂肪が多く、コレステロールが高いというデメリットもあります。たくさん食べると肥満につながるので量に気をつけましょう。ダイエット中の犬には、レバーは不向きなので控えましょう。

食事療法をしている犬や膵炎を起こしたことのある犬にも脂肪の多い食材はよくないので、食べさせたい場合はかかりつけの獣医師に相談してからにしてください。

レバーは栄養満点ですが、ドッグフードでしっかり必要な栄養素を摂取できている犬には、なくてもいい食べ物です。頻繁に与えると、栄養バランスを崩して逆に健康に悪いので、トッピングやおやつとして少量を食べさせるくらいが適量です。

毎日食べさせるのもよくないので、愛犬がレバーを気に入ったとしても、週に1~3回に留めましょう。

アレルギーがないか確認する

レバーは高タンパクなので、タンパク質にアレルギーがある犬はアレルギー症状を引き起こしてしまいます。

レバーをはじめて与える時はごく少量を与えて、食べた後の体調を確認しましょう。はじめて食べたときに問題がなくても、何度か続けて食べるうちにアレルギー反応が出る場合もあるので、毎日の体調チェックが大切です。

アレルギー症状として嘔吐、下痢、体をかゆがる、フケが出る、目や耳が赤くなるなどがあげられます。気になる症状が見られた場合はそれ以上レバーを食べさせるのはやめましょう。

症状が重いようなら、早めに動物病院に相談してください。

愛犬におすすめのレバーを使用したレシピ

愛犬におすすめのレバーを使用したレシピ

愛犬にレバーを食べさせたいなら手作りごはんを用意するのもおすすめです。作り方が簡単なレシピをご紹介しますので、ぜひ作ってあげてください。

レバーと野菜の煮込み

〈材料〉

  • レバー
  • 野菜(トマト、ブロッコリー、にんじんなどお好みのもの)

〈手順〉

  1. 食べやすくカットしたレバーと野菜を鍋に入れ、ひたひたになるくらいの水を加えて火にかけます。
  2. 沸騰したらアクを取り除き野菜が柔らかくなるまで煮込みます。レバーにしっかり火を通しましょう。
  3. お皿に茹で汁ごと盛りつけ、お好みでオリーブオイルを少量たらします。安全のために冷めてから食べさせましょう。

茹で汁も一緒に飲むことで、レバーや野菜から溶け出した栄養素を無駄なく摂取できます。ドッグフードの上からかけてトッピングにするのもおすすめです。

レバーペーストの混ぜごはん

〈材料〉

  • レバー
  • ごはん(白米でも玄米でも好きなもの)

〈手順〉

  1. レバーを茹でてアクを取り、しっかり火を通します。
  2. 粗熱が冷めたら、レバーを茹で汁ごとフードプロセッサーに入れてペースト状にします。
  3. 適量のごはんとレバーペーストを混ぜたら完成です。

お好みで茹でた野菜を具に加えると豪華になり、栄養バランスもよくなります。

レバーペーストが余ったらジップロックに入れて冷凍保存しておきましょう。冷蔵保存ではあまり日持ちしないので、品質が悪くならないように2~3日中に使い切ってください。

レバーを使用した犬用食品おすすめ5選

レバーを使ったフードやおやつなど、犬が美味しくレバーの栄養素を摂取できる食品が数多く販売されています。中でも人気があるおすすめの商品を5つ紹介します。

愛犬が喜びそうなものがあったら、ぜひ食べさせてあげてください。

デビフ ささみ&レバーミンチ 野菜入り

デビフ ささみ&レバーミンチ 野菜入り 150g×6個(まとめ買い)

鶏ささみと鶏レバーに野菜をミックスした缶詰です。ミンチ状で柔らかいので子犬や老犬でも食べやすいです。ささみや野菜と混ぜてあるので、レバーの味を好むかどうかわからない犬にも試しやすい商品となっています。

KiaOra ドッグフード グラスフェッドビーフ&レバー

キアオラ KiaOra ドッグフード グラスフェッドビーフ&レバー 800g

ビーフとビーフレバーを原料にしたドッグフードです。自然放牧で育った牛のお肉を使用することで、良質なタンパク質を摂取できます。

ドッグフードの食いつきが悪い犬でも、レバーの風味が食欲をそそるので喜んで食べてくれる可能性が高いです。愛犬がいつものフードに飽きてきたようなら、ぜひ試してみてください。

ドギーマン 犬用おやつ うまい!レバースナック チーズ入り チキ

ドギーマン 犬用おやつ うまい!レバースナック チーズ入り チキン

鶏肉にレバーを加えて作ったおやつです。レバーのコクの深さを味わうことができ旨味もたっぷりなので、お肉が大好きな犬へのご褒美に最適です。食べごたえに考慮しつつ、子犬から老犬まで美味しく食べられます。

ペットフレンド 犬用おやつ 純国産 牛レバー

ペットフレンド 犬用おやつ 純国産 牛レバー

硬めで噛みごたえを楽しめる牛レバーのおやつです。よく噛んで時間をかけてじっくり味わえるので、レバーの味が好きな犬におすすめです。

歯が丈夫で硬いものも上手に噛める子でないと危険なので、子犬や老犬は控えたほうがいいでしょう。食べ過ぎると消化不良を起こすことがあるので、体調をチェックしつつあげてくださいね。

犬用 ふりかけ ペルフィー ひとふり御膳 牛レバー

犬用 ふりかけ ペルフィー ひとふり御膳 牛レバー 20g 国産 黒毛和牛

いつものフードをごちそうにしてくれるレバーの粉末です。ひとふりするだけで犬の食いつきが変わります。食欲のない犬や好き嫌いの多い犬におすすめです。

レバーの豊富な栄養素も摂取できるので、毎日の食事の栄養補助としても活躍してくれます。

まとめ

レバーは鉄分やビタミンが豊富で栄養満点の食べ物です。健康のために愛犬にも食べさせてみましょう。

犬に与える時の注意点として、必ず加熱調理するということを忘れないでください。生のレバーは食中毒や寄生虫のリスクがあります。傷みやすいので鮮度にも注意してください。

また食べ過ぎはビタミンA過剰症や消化不良、肥満などの健康上の問題を引き起こすので週に1~3回程度控えめの量を食べさせるようにしましょう。

愛犬のためにレバーを使った手作りごはんを用意したり、様々な犬用食品を買ってあげたりして美味しくレバーの栄養を摂取してみてください。

レバーは犬にとって嗜好性の高い食欲がわく風味なので、きっといままでよりも食べることに楽しみを感じてもらえるはずです。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい