犬が人間用のウィンナーを食べた場合、体に及ぼす影響
人間にとってはとても美味しくいただけるウィンナー。毎日朝ごはんに食べているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。飼い主さんがウィンナーを食べていると、横から「ちょうだい!」とせがんでくる犬もいると思います。
しかし人間用のウィンナーは、当然ですが人間が好むように出来ているため、あらゆる物質が含まれており、それが犬には悪い影響を及ぼす可能性があります。
ウィンナーの主な成分表 (製品により若干異なります)
畜肉(豚、マトン、牛肉)、結着材料(澱粉、植物たん白、印たん白)、魚肉(たら)、糖類(水飴、砂糖)、食塩、脱脂粉乳、香辛料、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩、くん液、発色材(亜硝酸)赤色102号、たまご、乳成分、小麦、大豆
これを元に検証すると、以下のような物質が犬を病気に誘発する可能性があります。
添加物が含まれている
亜硝酸ナトリウム
時間が経つと色が悪くなる事を防ぐための発色材。亜硝酸ナトリウム自体に毒性はないが、肉の中にあるアミンと結合し、発ガン性をもつニトロソアニンになる。
リン酸塩
肉の保水や食感をよくします。腎臓疾患になり可能性をもっています。
着色料
赤色102号、106号などと記載され、肝臓への負担や湿疹やじんましん、貧血等を発症させる可能性があります。
ソルビン酸カリウム(この成分表には含まれていませんが、ウィンナーによく使用されています)
細菌、カビの発生や増殖をおさえる働きのある腐敗防止保存料。肝臓への負担が懸念されます。
塩分の過剰摂取
人間用のウィンナーはあくまでも人間用なので、当然犬にとっては塩分が多くなります。これは人と犬の汗のかき方に違いがあることが問題です。
犬は、ほとんど汗をかかないため、塩分を過剰摂取した場合には、尿で排出しようとします。そのため、余分にとってしまった塩分は、犬の腎臓に負担をかけてしまい、病気を引き起こす原因となります。
塩分過剰摂取で引き起こす可能性のある病気の一例は以下になります。
- 高血圧
- 心臓病
- 皮膚の疾患
- 腎臓病
ウィンナーには、100g内に約1.9gの塩分が含まれています。最近は、減塩のタイプもありますが、100g内に約1.06gの塩分を含んでいます。(商品により内容量には違いが出ます)そのため、人間用のウィンナーは与えないことをおすすめします。
しかし、犬にも必要最低限の塩分は必要です。2kg程度の犬の場合は、0.18gが必要な目安量となります。塩分の過剰摂取が良くないとされています。
犬に人間用のウインナーを食べさせないために注意すること
犬が人間用のウィンナーを食べてしまった!という場合、いろいろな状況が考えられると思います。
例えば「食事の後片付け前に、残っていたウィンナーを食べてしまった!」や「台所にいた際にまな板で切っていたものが落ち、それを食べてしまった!」などです。
それでは、犬に人間用のウィンナーを食べさせないようにするには、どのような方法があるのでしょうか。また、食べてしまった場合はどのような対処方法があるのでしょうか。
解決策
- 犬の届く範囲にウィンナーを出しっ放しにしない
- 人間用のお皿の物を食べないようにしつけをする
- 台所には犬を入れない
ウィンナーを食べてしまった場合の処置方法
犬が大量にウィンナーを食べてしまった場合、動物病院への相談をおすすめします。また、少量を食べてしまった場合、食べてしまったものを吐かせるというまではいきませんが、今後の再発をきちんと防止することをおすすめします。
犬でも食べられる専用ウィンナーについて
犬専用のウィンナーにはほとんど塩分が含まれておりません。しかし、添加物が入っている物がありますので、成分表をきちんと確認することが大切です。
最近は、自然素材、無添加、無着色、無香料のものもありますので、安心して与えることの出来るウィンナーもあります。犬用だからといって過剰に与えすぎて、肥満にならないようにご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結論としまして、犬に人間用のウィンナーを与えることは止めた方が良いでしょう。人間が美味しく食べるために、味付けが濃くできており、さらに添加物も入っています。
そのため、犬の体調に悪い影響が出てしまう可能性が多々あります。ウィンナーを与えたら、他の餌を食べなくなってしまい、栄養バランスを崩してしまった!というお話もよく聞きます。
しかし、どうしても犬にウィンナーを与えたいという場合は、犬専用のウィンナーを上手に与えることをおすすめします。しかし、添加物のチェックやカロリーの管理にも注意してください。