犬がベーコンを食べてしまったけど大丈夫?
美味しそうな匂いにつられて愛犬がベーコンを食べてしまった。子供の食べこぼしなどで床に落ちたベーコンを食べてしまった場合でも大丈夫です。
少量であれば犬がベーコンを食べても特に問題はありません。ベーコンは塩分や油分が多いので、食べてしまったあとは喉の乾きから水をよく飲みやや軟便になってしまう可能性はありますが緊急性の高い症状がすぐに出ることはあまりありません。
犬の体重などにもよりますが、一度に5枚など大量のベーコンを食べてしまった場合であれば含まれている塩の量により食塩中毒などの危険性も出てきます。
少量であれば大丈夫、緊急性はないと言ってもアレルギーや病気を持っているわんちゃん・健康なわんちゃんにも危険なものが含まれています。
犬にベーコンを与えてはいけない理由
肉食動物の犬にとっては魅力的なベーコン、いい匂いもしますし寄ってきてしまいます。ベーコンは、豚バラ肉の塊を塩漬けし熟成、低音で燻製にしたものです。
塩漬けということから、多量の塩分が含まれていることがわかります。人間が美味しく食べるために加工された食品なので塩分量や味付けなど犬の体にとってはよくない物ばかりです。
ベーコンを与えることで、塩分過多による心臓や腎臓への負担や脂肪分・油分のとりすぎによる膵炎や肥満などを引き起こしてしまいます。また、短時間での大量摂取により食塩中毒を起こしてしまう可能性もあるので犬の届く範囲にベーコンを置いたままにしないようにしてください。
犬がベーコンを食べた際に注意するべきこと
少量であれば問題はありませんが、ベーコンを食べてしまった時に注意しなければいけない点がいくつかあります。すぐに吐かせたりする必要はありませんが、食べたあとにいつもと違ったところがないか様子を見てあげてください。
豚肉アレルギーに注意
豚肉から作られているベーコンですが、豚肉アレルギーがあるわんちゃんが誤食してしまった場合はアレルギー症状が出てしまいます。
もし、うっかりベーコンを食べてしまった場合には下痢・嘔吐・かゆみ・発疹などいつもと違った行動や症状が出ていないかを確認してください。痒がっている吐いてしまったなどの症状が出てきた場合には、かかりつけの獣医師に相談してください。
生ベーコンの食中毒に注意
基本的にはベーコンは加熱してたべる食品です。「加熱後包装」「そのままでも食べられます」と書いてある場合はそのままでも問題有りませんが、問題は何も書いてない場合です。
表示がないベーコンは、ほぼほぼ生肉と変わらないので細菌や寄生虫などが原因の食中毒を引き起こす可能性が高くなります。生ベーコンを食べた場合も、食後の行動や症状に注意していつもと違うようであれば獣医師や動物病院に相談してください。
添加物に注意
加工食品であるベーコンには、見た目を良くするためやカビなどの増殖を抑える保存・防腐剤などが使われています。
ソルビン酸カリウムは保存料としてベーコンやハム、ソーセージなどによく使われており食品添加物の組み合わせによる発がん性が指摘されています。
リン酸塩は、柔らかい食感を保つために使用されていますが腎臓病などを患っているわんちゃんは症状悪化の原因になりかねません。 味付け・添加物からもわんちゃんに与えてもメリットはないと言えます。
ベーコンやソーセージなどの加工食品を与える必要はない
塩分や脂肪分・食品添加物などからベーコンなどがわんちゃんの体に良いものとはいえないことがわかっていただけたと思います。焼けばいい匂いがしますし、肉食のわんちゃんからしたらとても美味しい匂いがするので欲しがってしまうかもしれません。
しかし、愛犬の体のことを考えるならば与えるべきではないですしすぐに症状が出なくても与え続ける事で将来的には肥満・心臓病や腎臓病になるリスクが高くなります。また、一度与えてしまうとずっと欲しがってしまうので、与えない・食べさせない・置かないことが大切です。
欲しがってもあげない・食べさせない。犬の届くところに加工食品を置いておかないようにしましょう。
犬の体に必要な塩分や油分はドッグフードで摂取できていますので、問題ありません。犬用のベーコンもあるので、もし与えるのであれば人間用ではなく犬用に作られた無添加のベーコンを適量あげるのが良いのではないでしょうか。
犬用のベーコンでも豚肉アレルギーの危険は有るので、初めて与える場合には少量にしてください。食後もしばらくは様子を見てかゆみや発疹、嘔吐・下痢などをしていないか確認し、症状が出た場合はすぐ病院へ相談してください。