犬にローストビーフを与えても大丈夫!与え方の注意点と犬用レシピご紹介

犬にローストビーフを与えても大丈夫!与え方の注意点と犬用レシピご紹介

犬にローストビーフを与えても問題ありません。しかし人間用はダメです。今回は犬にローストビーフを与える時の注意点と、安全に食べられる犬用のローストビーフのレシピもご紹介します。

犬にローストビーフを与えてもOK!

犬にローストビーフを与えてもOK!

とっても美味しくて贅沢気分を味わえるローストビーフ。食いしん坊なワンちゃんがパーティー準備中にテーブルから食べてしまった!なんて事、よくあるかもしれません。

でも、犬にローストビーフって大丈夫なの?と心配になりますよね。犬にローストビーフは食べさせても大丈夫ですが、安全に与えるには注意が必要です。

犬にローストビーフを与える時の注意点

肉と犬

人間が食べるローストビーフにはレシピによって、さまざまな味付けがしてあります。塩やこしょうのみならず、凝ったレシピではにんにくやハーブ、玉ねぎを使ったソースなど、犬に危険な食材を使用しているものもあります。

このように味付けがされたローストビーフは犬に食べさせてはいけません。しかし、味付け無しの良く焼いたローストビーフなら問題ありません。それでは犬にローストビーフを与える時の注意点をみていきましょう。

人間用のローストビーフを与えない

先述したとおり、人間用のローストビーフはさまざまな味付けがされています。下味が濃く、ソースがたっぷりとかかったローストビーフを食べてしまうと中毒の危険性もあります。

普段食べない濃い味を経験してしまうと、ドッグフードを好まなくなったり、人間の食べ物を盗み食いするようになったりする場合もあります。

味付けをしない犬用のレシピで作ったローストビーフか、犬用に市販されているローストビーフを与えるのがおすすめです。

犬用のローストビーフはよく加熱する

人間用のローストビーフは外側を強火でこんがり焼いて、中心部分はほんのり赤色で「ロゼ」と言われる状態にします。これは火が通っているのですが、肉汁は固まらず、タンパク質だけ固まった状態のことです。

この「ロゼ」の状態は人間にとって柔らかく、うまみがありとても美味しいです。しかし、犬にはおすすめできない焼き加減です。

牛肉のローストビーフの場合、菌がいるとされている表面は高温で焼くことにより滅菌され、肉の内部にはもともと菌がいないとされています。

しかし低温での加熱しかされていない肉の内部は、時間が経つと菌が繁殖して食中毒を起こす危険があります。犬に与える時は、肉の内部までしっかりと火を通した方が安全です。

犬用のローストビーフは脂身を取り除く

犬にローストビーフを与える時は、なるべく低カロリーで脂身の少ない肉を使ったものにしましょう。脂身の多い肉を食べると肥満の原因になります。

スーパーなどで市販されているローストビーフ用のお肉は脂肪の少ない部位をカットされたものが売られています。輸入牛肉は国産よりも脂肪量が少ないのでおすすめです。

犬用のローストビーフは小さくカットして与える

ローストビーフのお肉は薄くカットすることが多いですが、まるごと1枚を犬に与えるのはやめましょう。

犬はとても早食いなので喉につまる危険や、アレルギーを引き起こす場合があります。子犬や老犬も咀嚼ができずに危険です。子犬に初めて与える時は特にアレルギーに気をつけてください。

牛肉は肉類のなかでも最もアレルギーが出やすいため、少量を細かくカットして様子をみながら与えるとよいです。

初めて食べる犬も、与える量は少量にしましょう。アレルギーでなくとも下痢をする場合もあります。食べたあとに、いつもとは違う症状が少しでも出た時は、すみやかに獣医師に診てもらいましょう。

犬用ローストビーフのレシピ

肉を食べている犬

毎食あげるのはよくないけど、たまの楽しみとして愛犬にも犬用の安全なローストビーフを食べさせてあげたいですよね。そんな飼い主さんのために、自宅で簡単に作れる犬用ローストビーフの作り方をいくつかご紹介します。

犬用なのでロゼ状態にはならない作り方ですが、安全に与えられます。

フライパンで簡単レシピ

ローストビーフはオーブンを使うイメージがあり、料理をするのが難しそうですが、フライパンでも簡単に調理できます!オーブンで焼くのと引けを取らない美味しさで、しかも簡単です。

こちらのやり方で作っている方も多いのでは?焼いた後2時間置いておくだけなので、その間に他のメニューも作ることができます。

〈材料〉
  • 牛モモかたまり肉400g(人間だと4人分)
  • オリーブオイル(質の良いオイル)
〈作り方〉
  1. 牛もも肉を冷蔵庫から出し、常温にもどしておく(約2時間)
  2. フライパンで肉の表面に強火で焼き色をつける
  3. 焼き色がついたら弱火で8~10分焼く
  4. フライパンから牛肉を取りだし、アルミホイルで2重にくるむ。
  5. フライパンにアルミでつつんだ牛肉を戻して蓋をする。火はつけない。
  6. そのままの状態で2時間ほど置いておく。(犬用なので置き時間長めです)
  7. 中心部が生焼けになっていないか確認する。(犬用なのでロゼにならなくてよい)
  8. 細かくカットしてから与える

電子レンジで簡単レシピ

焼き色は付かないけど、一番簡単にできるかも?

電子レンジでローストビーフを作ると、温度調整が難しく、肉の中心部がロゼになるのは難しいです。しかし、犬用なら火を通して安全に食べさせたいので電子レンジのレシピはおすすめです。

〈材料〉
  • 牛モモかたまり肉400g(人間だと4人分)
  • オリーブオイル(質の良いオイル)
〈作り方〉
  1. 牛もも肉を冷蔵庫から出し、常温にもどしておく(約2時間)
  2. 牛肉をビニールに入れて耐熱皿にのせる。(ラップでもよい)
  3. 電子レンジに入れ600Wで3分加熱する。
  4. 一旦、取り出し、肉を裏返して、さらに1~2分加熱する。
  5. 加熱終了後、電子レンジから取り出しアルミホイルでつつむ。
  6. 室温で1時間ほど置いておく。
  7. 肉の中心部に火が通っているか確認する。(犬用なのでロゼにならなくてよい)
  8. 細かくカットしてから与える。

炊飯器で簡単レシピ

ローストビーフのような、厚めの肉に火を上手に通すには低温調理が欠かせません。そこで、低温調理が簡単にできてしまう優れもの!炊飯器でローストビーフも作れるのです。炊飯器の保温機能を上手く使って簡単に作ってみましょう。

〈材料〉
  • 牛モモかたまり肉400g(人間だと4人分)
  • オリーブオイル(質の良いオイル)
〈作り方〉
  1. 牛モモ肉を冷蔵庫から出し、常温にもどしておく(約2時間)
  2. フライパンで肉の表面に強火で焼き色をつける
  3. 焼き色がついたら弱火で8~10分焼く
  4. 炊飯器にお湯を入れて保温しておく。(60~75度)
  5. 粗熱を取ってから、肉をサランラップで巻き、ジップロックなどの密閉されるビニール袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる。
  6. 肉の入った袋を炊飯器に入れて35~40分間、保温機能を使って低温調理する。
  7. その後、炊飯器から取りだし、常温で1時間ほど置く。
  8. 犬用なので、必ず中心部にも火が通っているか確認する。(ロゼにならなくてよい)
  9. 細かくカットしてから与える

ご紹介した作り方は犬用なので調味料は一切使っていません。下味も無しです。肉に完全に火を通すため加熱時間や置き時間も長めになっています。

お肉の大きさによっては加熱時間が変わるので、肉の中心部を切ってみて、火が通っているかしっかりと確認してください。犬用のローストビーフは完全に火を通すことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?犬にローストビーフを与えても良いのかについて、詳しくお伝えしてきました。

愛犬に与えるなら、味付けやソースは使わない。脂の多い部分は与えない。火は念のためしっかり中心まで通す。細かくカットして少量から与える。これらの事をしっかり守った上で与えましょう。

ただ、毎回の食事で与えるのは上述したような危険性があるため、おすすめはしません。

正しい知識をもって、正しい与え方で愛犬の健康を守りながら、たまの楽しみにローストビーフをあげてみるのも良いかもしれません。

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