犬はマッシュルームを食べてもOK!
日本でおしゃれな料理に活躍する「マッシュルーム」は、犬が食べてもよいのか、気になる飼い主さんはいませんか?
キノコの仲間であるマッシュルームは、独特な風味が人気の食材です。もともと16世紀頃からフランスで栽培が開始され、現在はカサの色の違いにより、ホワイト種とブラウン種に分けられています。
そんな由縁のあるおしゃれキノコのマッシュルームは、犬が食べても健康上問題はありません。
むしろ、健康に良い栄養素を含んでいるため、与え方の注意点さえ守れば、愛犬の健康維持に与えるには最適な食材といえます。
犬がマッシュルームを食べると期待できる効果
犬がマッシュルームを食べた場合には、以下のような栄養と効果を得ることが期待できます。
※ただし、この効果は主に人間が食べた場合を想定しています。犬が食べた場合には、多少効果に差があります。
ダイエットと皮膚の健康維持に効果のある「ビタミンB2」
マッシュルームは、キノコ類の中で、特にビタミンB2を多く含んでいます。
ビタミンB2は体内で、炭水化物・たんぱく質・脂質の代謝促進、新陳代謝を促す働きを持ちます。そのため、ダイエット効果が期待できます。
さらに、ビタミンB2は皮膚や粘膜、目の角膜といった器官の健康維持にも欠かせない成分です。皮膚が弱いワンちゃんは、積極的に摂取することをおすすめします。
体内の水分量・血圧をコントロールする「カリウム」
マッシュルームはミネラル成分の一つであるカリウムを含んでいます。
体内でカリウムは、余分な水分を排出し、血圧をコントロールする働きがあるため、むくみや高血圧予防に効果があります。さらに、神経伝達や筋肉の収縮、ホルモン生成といった体内の重要な機能も担っています。
がん予防に効果的な「セレン」
マッシュルームには、セレンというミネラル成分を含んでいます。このセレンという物質は、体を酸化させる原因の活性酵素から体を守り、老化や病気、がんを予防する効果があります。
コレステロール値を下げる「エリタデニン」
マッシュルームに含まれるエリタデニンという成分は、血中コレステロール値を下げ、血流をスムーズにして血圧も下げる効果があります。
まさに、肥満気味の愛犬の生活習慣病を予防したい飼い主さんの救世主のような存在です。ちなみにエリタデニンは、キノコ類ではマッシュルームとしいたけにしか含まれない珍しい成分になります。
腸内環境改善から肥満・がん予防にまで効果的な「食物繊維」
マッシュルームは食物繊維を豊富に含む食材です。一般的に食物繊維は体内で腸内環境や便通改善、急激な血糖値上昇を予防する効果があります。
特にマッシュルームは食物繊維の中でも、不溶性食物繊維を多く含みます。不溶性食物繊維は、腸内で膨張することで便の量を増やし、排便しやすくすることで、肥満予防や大腸がん予防にも効果があります。
犬にマッシュルームを食べさせる時の注意点
愛犬にマッシュルームを食べさせる場合には、以下のような注意点を守りましょう。
加熱したものを与える
新鮮なマッシュルームは、人間であれば生で食べることもあると思います。しかし、ワンちゃんが生のキノコ類を食べた場合には、食中毒を起こす可能性があります。
そのため、愛犬にマッシュルームを与える場合には、加熱したものを与えることが得策です。
食べやすくカットする
ワンちゃんの中には、早くたくさん食べたい気持ちから食べ物をよく噛まずに丸のみしてしまう子もいます。
マッシュルーム自体はそれほど大きい食材ではありませんが、キノコ特有な独特な形状や小型犬の口には大きく感じるものもあります。愛犬が喉を詰まらせないよう、一口サイズに食べやすくカットしたものを与えるようにしましょう。
食べさせる量に注意する
マッシュルームに含まれる不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して、大きく膨張する性質があります。そのため、マッシュルームを適量摂取している場合には、腸内環境改善や肥満・がん予防に効果的です。
しかし、過剰摂取となると嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こす可能性があります。よって、愛犬へマッシュルームを与える際には一口程度の少量にしてください。
まとめ
今回は、マッシュルームを犬が食べても良いのか、与えた場合の効果や注意点までをご紹介しました。
ワンちゃんがマッシュルームを食べても、健康上問題はありません。むしろ、健康に良い栄養素が含まれているため、おすすめの食材です。愛犬へマッシュルームを与える際には、ぜひ今回紹介した注意点に気を付けてくださいね。