犬はきくらげを食べても大丈夫?与えた場合の効果や注意点について解説

犬はきくらげを食べても大丈夫?与えた場合の効果や注意点について解説

独特な食感で栄養価が高い「きくらげ」を愛犬に与えても良いのかお悩みの方はいませんか?そんな方へ向けて、今回は犬がきくらげを食べても良いのか、与えた場合の効果や注意点までをご紹介します。

犬にきくらげを食べさせても問題なし!

犬にきくらげを食べさせても問題なし

あなたが美味しそうに「きくらげと卵の中華炒め」を食べていたら、愛犬に欲しがられてしまい、困った経験がある方はいませんか?

きくらげは、その見た目からは想像できないほど栄養価が高く、犬が食べても問題ない食べ物になります。

プリプリの舌触りとコリコリした独特な食感が特徴である「きくらげ」は、その名称や見た目から海藻類に間違われやすいです。しかし、実際は広葉樹の倒木の表面に生えるキノコ類に該当します。

また、一般的に思い浮かべやすい黒色のきくらげの他に高級食材である「白きくらげ」というものも存在します。

犬がきくらげを食べることで期待できる効果

犬がきくらげを食べることで期待できる効果

きくらげを犬が食べた場合に期待できる効果は以下のようにまとめられます。
※この効果は人間が食べた場合を想定しています。犬が食べた場合には多少効果に差があります。

きくらげに含まれる栄養と効能

ビタミンD

きくらげはビタミンDを多く含みます。ビタミンDは、体内でカルシウムやリンの吸収を助け、歯や骨の健康維持や免疫力を保つ働きをしています。

ビタミンDが欠乏すると、骨が弱ってしまう「くる病」や「関節炎」などの症状を起こしやすくなります。特に、犬は人間よりも体内でビタミンDを合成する機能が低いといわれており、積極的に補うことが必要です。

鉄分

きくらげは、貧血予防に効果がある鉄分を多く含んでいます。鉄分は全身に酸素を運ぶ役割のある、赤血球の主成分ヘモグロビンを作るために必ず必要な栄養素です。

ビオチン

きくらげには、皮膚や粘膜、爪、被毛の健康に関わるビオチンを多く含んでいます。このビオチンはビタミンB群に分類され、別名ビタミンB7やビタミンHとも呼ばれます。

体内でビオチンが不足すると、アトピー性皮膚炎や脱毛といった症状を起こす可能性が高いです。そのため、ビオチンが体内で必要量を保てるように、補う必要があります。

食物繊維

きくらげは食物繊維を豊富に含む食材です。一般的に食物繊維は体内で腸内環境や便通改善、急激な血糖値上昇を予防する効果があります。

特にきくらげに多く含む不溶性食物繊維は、腸内で膨張することで便の量を増やし、排便しやすくすることで、大腸がん予防や肥満予防に効果的です。

さらに、白きくらげが多く含む水溶性食物繊維にはコレステロールの吸収を抑制し、体外へ排出する効果もあります。

きくらげと白きくらげの含まれる栄養素の違い

きくらげと白きくらげの栄養素はほぼ同じですが、栄養素の含有量に違いがあります。

きくらげに多く含まれる栄養素

白きくらげと比べて多く含まれる栄養素は以下になります。

  • ビタミンD(100gあたり8.8mg、白きくらげの約7倍)
  • 鉄分(100gあたり0.7mg、白きくらげの約3.5倍)

白きくらげに多く含まれる栄養素

きくらげと比べて多く含まれる栄養素は以下になります。

  • カルシウム(きくらげ100gあたり25mgに対して、白きくらげ100gあたり27mg)
  • ビオチン(100gあたり4.4mg、きくらげの約3倍)
  • 水溶性食物繊維(きくらげ100mgあたり0mgに対して、白きくらげ100gあたり1.2mg)

犬にきくらげを与えるときの注意点

犬にきくらげを与えるときの注意点

犬にきくらげを与える際には、以下のようなことを注意してください。

生のきくらげは加熱が必須

きくらげを含むきのこを生で食べた場合、食中毒を起こす可能性が高いです。そのため、生のきくらげは必ず熱湯で30秒程度の湯通しをしてから愛犬へ与えてください。

乾燥きくらげは水に戻してから与える

乾燥きくらげは長期保管でき、使いたい時に使いたい分だけ水で戻して使える便利な食材です。ただし、欠点として水で戻す時間が少しかかることが挙げられます。

この戻す時間が面倒で、水で戻す前のきくらげを食べてしまおうかと一度は考えたことはありませんか?

十分に戻していないきくらげは胃腸の中で膨張し、下痢や嘔吐といった症状を起こしやすくなりますので、愛犬へきくらげを与える場合には必ず十分に戻したものを与えてください。

食べさせる量に注意する

きくらげには豊富な食物繊維が含まれており、適量であれば身体に良い働きをする成分です。しかし、過剰摂取になると嘔吐や下痢といった、消化器症状を引き起こす可能性があるので注意が必要になります。

市販のものを食べさせる

きくらげは深山でなくても、広葉樹の倒木・切り株がある公園や街路樹、都市部郊外に点在する小さな森林であれば自生しているものを見つけやすいです。

しかし、きくらげに似た違うキノコで毒性がある場合も考えらるので、安全面に考慮して愛犬には市販のきくらげを与えるようにしましょう。

まとめ

今回は犬がきくらげを食べても良いのか、与えた場合の効果や注意点までをご紹介しました。

ワンちゃんにきくらげを与えることは健康上問題ないです。むしろ、必要な栄養素を補うことができるため、おすすめな食材になります。愛犬へきくらげを与える際には、ぜひ今回紹介した注意点に気を付けて与えるようにしてくださいね。

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