犬はオクラを食べられる?与え方や注意点を知りたい!

犬はオクラを食べられる?与え方や注意点を知りたい!

代表的な夏野菜のオクラは犬が食べても大丈夫です。オクラには健康に良い栄養素がぎっしり詰まって食材としてだけではなく栄養面での効果効能が見込めます。犬にオクラを食べさせる時の与え方や注意点を知れば安心して愛犬に食べさせることが出来ます。

犬はオクラを食べても大丈夫!

犬はオクラを食べても大丈夫!

ネバネバが特徴の夏野菜の一つである人気のオクラは、犬が食べても大丈夫です。オクラには健康に良い栄養素が豊富に含まれていますので、犬に与えれば健康維持サポートに役立つでしょう。

生でも加熱してもどちらでも犬が食べることが出来ますが、犬と人間は体の大きさも消化機能の仕組みも異なりますので、犬の年齢、与える量や形状などの注意点を踏まえて、正しい与え方でオクラを食べさせてみましょう。

また、犬によっては好き嫌いもありますので、様子を見ながら与えるようにしましょう。

犬がオクラを食べることで期待できる効果

犬がオクラを食べることで期待できる効果

さまざまな栄養素が豊富に含まれているオクラは、犬にとっても人間にとっても健康に良い食材です。普段から不足しがちな栄養素の補給にぴったりの大変魅力的な野菜です。

飼い主さんは犬にオクラを食べさせることによって期待できる効果を知って、早速オクラを与えたくなるのではないでしょうか。

ネバネバ成分で胃腸を整えて夏バテを予防

オクラのネバネバの成分は、「ペクチン」と糖タンパク質によるものです。ペクチンは水溶性食物繊維の一種で、腸内環境を整えて下痢や便秘を改善する役割があります。糖タンパク質は胃腸を保護してタンパク質の消化や吸収を助けますので疲労回復が期待されます。

人間だけでなく夏は犬の体調も心配になので、オクラを食べさせて夏バテ対策にしたいですね!

塩分排出とデトックス効果

オクラに含まれるカリウムの成分は、体内のナトリウムとバランスを取りながら、余分な塩分を体外に排出して血圧を下げる効果があります。カリウムを摂取すると利尿作用によってデトックスができるので代謝のアップにつながります。

抗酸化作用で抗ストレス効果

オクラにはβーカロテンも含まれています。βーカロテンには老化やガンをおさえる抗酸化作用があります。激しい運動やストレスで体内に活性酵素が溜まるとそれが原因で様々な病気を引き起こしやすくなります。

愛犬がオクラを食べることで少しでもそのリスク回避につなげたいですね。

視力維持効果

オクラに含まれているβーカロテンは、犬の体内でビタミンAに変換されます。

ビタミンAは視力を維持する働きがあります。年齢とともに愛犬の体調全般が心配になりますが、視力も衰えていきますのでオクラを与えることで視力維持のサポート効果に期待が出来ます。

オクラをはじめとして、愛犬の健康をサポートする食材を与えて少しでも体調の維持に役に立てたいですね。

犬がオクラを食べてもいい量

犬がオクラを食べてもいい量

犬にとっても栄養満点なオクラは、ぜひ愛犬にも食べさせたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。

オクラは豊富な栄養が含まれているのでたくさんの量を与えたいところですが、与えられる量は犬の体格によって異なります。愛犬の体重を確認して適量を与えるようにしましょう。

下記の適量の目安は、オクラ1本=10gで計算していますので、オクラが大きければ適量より少なく与えてください。

超小型犬(体重4㎏未満)

超小型犬とは体重4㎏未満の犬のことでチワワやヨークシャーテリア、ティーカッププードルなどが含まれます。超小型犬にオクラを与える量は、1日に1本~1本半を目安に与えましょう。

小型犬(体重が10㎏以下)

小型犬は体重が10㎏以下の犬のことでシーズーやペギニーズ、ミニチュアシュナイザーなどが該当します。小型犬に与えるオクラの量は1日目安として2本~5本にしましょう。

中型犬の場合(体重25㎏以下)

中型犬は体重25㎏以下の犬になります。ビーグルやフレンチブルドッグ、コーギーなどが含まれます。中型犬に与えるオクラの量は6本~12本半程度を目安に与えてください。

大型犬(25㎏以上)

大型犬は、体重が25㎏以上の犬のことです。秋田犬、サモエド、ダルメシアンなどが含まれます。体重が30㎏前後の大型犬には1日15本程度を、体重が40㎏前後の大型犬には1日20本程度のオクラを与えることが出来ます。

犬がオクラを食べる時の与え方

犬がオクラを食べる時の与え方

オクラを犬に与える時は細心の注意をしましょう。

健康に良い野菜でも選び方や下処理を間違えてしまうと健康効果が薄くなったり、かえって体に悪影響を及ぼしたりします。オクラについての正しい知識を知って、愛犬に安全でおいしいオクラを与えましょう。

オクラを選ぶ

愛犬にオクラをあげる時に、栄養が損なわれていない新鮮なオクラを選びましょう。良いオクラを選ぶポイントは5つあります。

【時期】
オクラの旬は7月~11月くらいまでです。その時期は国産のものが多くそれ以外は海外産が多いので、国産を与えたい場合は旬の時期にすると良いでしょう。

【色】
オクラは古くなってくると黒ずんでいくので、なるべく緑が濃いオクラを選びましょう。

【大きさ】
あまりに大きすぎると育ちすぎの可能性があります。また、不揃いのオクラより形や大きさが均一なものを選びましょう。

【重さ】
手に取った時にずっしりと感じるオクラを選びましょう。重いオクラの方が水分量が多く新鮮という目安になります。

【産毛】
必ず産毛が生えているオクラを選びましょう。産毛がないオクラは古い可能性があります。

オクラを調理する

新鮮なオクラを選んだらオクラを調理していきましょう。手順の通りに下ごしらえや調理をして愛犬に安心して与えられるようにしましょう。

  1. オクラをしっかり洗う(産毛をとる)
    新鮮なほど良く生えているオクラの産毛ですが、残留塩素が残っていると犬が消化不良をおこしてしまう可能性があるのでキレイに除去しましょう。溜めた水の中にオクラを入れ、オクラ同士をこすり合わせると産毛はとれます。また、塩をふりまな板でオクラを擦って産毛を取る「板ずり」でも良いですが塩分が残らないように気を付けましょう。
  2. オクラを加熱する
    オクラは生で犬に与えることが出来ますが、初めてオクラを与える時は消化不良を起こす可能性があるので軽くボイルして加熱処理をしましょう。また、生でも加熱する場合でも種は取り除かなくても問題はありません。
  3. オクラを細かく刻む
    オクラのヘタは犬が消化不良を起こす可能性があるので取り除きましょう。身は種ごと細かく刻み犬が食べやすいようにしましょう。オクラを形のまま与えてしまうと丸のみしてしまう犬もいるので必ず細かく刻みましょう。

オクラの与える

【フードのトッピングとして与える】
オクラを犬に与える時は、オクラのみをフードとして与えないでください。

オクラは栄養満点な野菜ですが、オクラだけでは犬に必要な栄養素の全ては補えません。「総合栄養食」のドッグフードには犬に必要な栄養素が入っているので、オクラは補助的な役割と考えましょう。

細かく刻んだオクラを適量以内でドッグフードにトッピングして与えるようにしましょう。

【手作りレシピで与える】
オクラを手作りご飯で愛犬に与えたいと思っている飼い主さんは、多いのではないでしょうか。

手作りご飯の場合にもオクラは細かく刻んであげれば犬は安全に食べることが出来ます。ですがオクラや他食材でも犬に与えられる量は上限がありますので、適量より与えないように調整して作りましょう。

レシピを検索するとたくさんインターネット上にはたくさんでてきますが、愛犬の体質や体格はそれぞれ異なりますので下処理や調理にアレンジが必要になる場合があります。

犬にオクラを食べさせる時の注意点

犬にオクラを食べさせる時の注意点

オクラは全ての犬に食べさせて良いわけではありません。正しい適量や念入りな下ごしらえをおこなっても犬には1頭1頭に異なった個性があります。

体質や年齢、既往歴など考えられるあらゆる角度から判断して、安全だと思える時に初めて犬に食べさせるようにしましょう。最低でも下記の注意点を確認してみてください。

オクラアレルギーによる症状が出ないか観察する

人間にはオクラでアレルギー症状が現れることはほぼありませんが確実に0%とは言い切れません。犬も同様で万が一アレルギー症状が出てくる可能性も考えて、初めて愛犬にオクラを食べさせる時は適量ではなく、少量から食べさせてください。

食後の様子を観察して特に問題なければ次回はもう少しというように慎重に与えていきましょう。もしも普段と比べて様子がおかしい時は、迷わず動物病院に行きましょう。

成長期の子犬は主食から得る栄養を優先する

犬は子犬の時が一番、たくさんの栄養を摂取しないとなりません。それには「総合栄養食」であるフードを与えることが何よりもバランス良く必要な栄養素を体に取り入れることに適しています。

子犬にもオクラを与えることは出来ますが、主食であるフードを優先に食べさせることが体の成長には最も良いです。また、子犬は消化器官がまだ未発達の子もいますので無理してオクラを与えることは避けた方が無難です。

持病がある犬は獣医師に相談してから与える

愛犬に持病がある場合は、オクラを食べさせていいかを獣医師に必ず確認するようにしてください。

特に腎臓病を患っている犬は、オクラに含まれているカリウムの摂取量を制限しないといけない場合があります。何かしらの持病がある犬にオクラをあげると却って体に負担がかかってしまうことになりかねませんので、少しでも不安がある時はオクラを犬に与えるのを控えましょう。

年齢や好みを考慮してから与える

犬も高齢になってくるとさまざまな衰えがあります。体内の消化器官も若年の時よりは機能が低下するので、消化不良を起こさないように高齢な愛犬にオクラを与える時は、オクラは必ず加熱して与えるようにしてください。

また、犬にも好き嫌いがありますので少量のオクラを与えても食が進まない場合は、無理には勧めないようにしましょう。

まとめ

オクラはさまざまな栄養素を含んだ体にとても良い野菜です。正しい適量や与え方を守り、注意点を確認してさえいれば犬にとっては安心な食べ物だと言えます。

愛犬の食が進まない時や便秘気味な時などにフードにトッピングするなどして活用してみてください。オクラをはじめとする犬の体に良い食材を与えることで、愛犬と健康的な生活をより長く送れるようにしましょう。

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