犬にマスカットを食べさせてはダメ!中毒症状や食べたときの対処法を解説

犬にマスカットを食べさせてはダメ!中毒症状や食べたときの対処法を解説

ぶどうやマスカットといった果物は、決して犬に与えてはいけません!今回は、なぜマスカットを食べさせてはいけないのか、中毒症状やその対処法についてまとめてみました。

犬にマスカットを与えては絶対にダメ!

マスカットを見つめる犬

マスカットやぶどうといった果物は、ワインにされることも多く、とても甘くておいしい食べ物ですよね。そのため、その匂いに釣られてマスカットを欲しがる犬も多いのではないでしょうか?

しかし、その可愛らしい目で訴えられて犬にマスカットをあげてしまう行為はとても危険です。

死亡率が高く、詳しい原因が分かっていない

マスカットは犬にとっては中毒症状を起こしかねない果物で日本でも近年、SNSによって犬がマスカットやデラウェアを摂取すると急性腎不全を起こしてしまうといった内容が話題になりました。

急性腎不全は、発症した時点で腎臓機能の75%が失われていると言われる大変恐ろしい病気です。

海外では、すでに2001年頃から注目されていて、2003〜2004年の一年間では、誤ってぶどうやレーズンを摂取した140頭のうち50頭が体に異常が発生し、その内の7頭が死亡したという事例があります。

そして、約10%もの死亡率がある事が知られているため、ぶどうの一品種であるマスカットも同じように、危険な食べ物とされているので安易に与えてはいけません。

また、マスカットやぶどうの実だけではなく、皮においても摂取するのは危険とされています。
日本では、皮のみを一房分摂取した犬が翌日急性腎不全を起こし、10日後に死亡したという報告もあるので、決して与えないようにしましょう。

ドライフルーツや加工品もダメ

では、ぶどうを干して作られるレーズンやマスカットを加工して作られたグミやジャム、ジュースは問題ないのかと言うと、答えは「NO」です。

加工品の中には、加工することによってマスカットに含まれる成分が凝縮され、さらに重い中毒症状を引き起こしやすくなる言われています。

そのため、例え少量であったとしてもマスカット果汁が使われている加工品やドライフルーツなどを誤って与えてしまわないよう注意しましょう。

犬がマスカットを食べさせると「ぶどう中毒」を起こす

診察中の子犬

では、続いて「ぶどう中毒」にはどのような症状があるのかをお伝えします。

そもそも、なぜ犬がマスカットやぶどうを摂取すると急性腎不全、及び死に至るのかは未だに解明されておらず、マスカットなどのどの成分が犬に作用しているのかも分かっていません。

さらに、マスカットの大きさによって中毒症状の程度が変わるのかも分かっておりません。ただ、原因の一つではないかと考えられている候補には、次のものが挙げれられています。

  • カビや農薬
  • ビタミンD類似物質
  • 重金属や環境中の毒物

ですが、これらはあくまで仮説であり、詳しい原因が分かっていない現在において、何よりも重要視する必要があるのは「ぶどう中毒」によって引き起こされる主な症状です。

消化器症状である下痢や嘔吐、身体症状として震えや痙攣だけでなく、気をつけておきたい症状には「急性腎不全」があり、治療後慢性腎不全に移行する可能性も示唆されているほど危険な病気です。心に留めておいてください。

また「ぶどう中毒」になる量の目安としては、マスカットであれば体重1kgに対して、3g〜57gと幅があります。しかし、中毒症状が現れる正確な量というのは断定されておりません。

ただ、大体マスカットの1粒の重さは10g~12gになるので、1kgの犬であれば1粒程度、5kgの犬であれば5粒程度で中毒症状が現れる危険性があるので注意しましょう。

一般的にぶどう中毒の症状が現れるのは、2時間~5時間がピークと言われています。とはいえ、当然その間だけを気を付けていればいいという訳ではありません。

主な初期症状が表れるのは、マスカットを食してから6時間~12時間までの間に、次の症状が発症すると言われています。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

重度の場合、マスカットを食してから24時間~72時間までの間に急性腎不全などの腎機能障害を引き起こす可能性や最悪死に至ってしまうとされているので、少なくとも3日間ほどは注意深く観察してあげる必要があるでしょう。

ただし、症状が表れる時間帯には個体差があるため、一概にこの時間帯に症状が表れるとは限りませんので、油断のないように気をつけてあげてください。

犬がマスカットを食べてしまったらすぐに病院へ連れていく

動物病院の医師と犬

もし、愛犬がマスカットを食べてしまった場合は、直ちに動物病院を受診して下さい。

動物病院での血液検査では、腎機能の指標である尿素窒素やカルシウム、無機リンの上昇などで、急性腎不全かどうかの判断がなされます。

そのため、具体的な動物病院での対処法はマスカットを誤飲してしまった場合の緊急性の有無が重要になってきます。

基本的にマスカットを摂取してあまり時間が経過していない場合は、薬の処方や胃洗浄などで対処してもらうことになります。

一方で食べてしまった量や症状、血液検査の状況などから、急性腎不全の可能性がある場合には、入院での点滴療法が行われることが挙げられます。

ですが、症状が出ていなかったとしても、できるだけ早い診察が必要となります。

マスカットなどの品種は、少量であったとしても「ぶどう中毒」を引き起こしかねない果物です。夜間や休日といった状態であっても「ぶどう中毒」は数時間で緊急を要してしまう可能性も十分考えられますので、予め緊急の対応してくれる動物病院を見つけておくなどの事前の備えをしておきましょう。

なお、ご自身で愛犬の応急処置で出来ることは残念ながらありません。口の中に辛うじて残っていたとしても、自ら取り除くのは、かえって飲み込んでしまうリスクや噛まれてしまうリスクが伴うため、止めておきましょう。

マスカットの保管場所には要注意!

マスカットの保管場所

秋の旬の味覚として人々に親しまれるぶどうやマスカットですが、犬にとっては危険な食べ物である以上、保管場所には細心の注意を払う必要があります。

主に犬が「ぶどう中毒」を起こす原因には盗み食いにあります。普段食卓を家族で囲んで居る際に、大人しく足元で眠っていられるような子であっても、油断は出来ないので注意しましょう。

基本的に生のぶどうやマスカットは、冷蔵保存するのが一般的だと思うので、すぐに食べないという方にとっては、この方法で問題ないでしょう。

また、その日のうちに食べようと考えていた場合や保存性がある程度効くマスカット入りゼリーやグミといった加工品をそのままテーブルの上に置きっぱなしにして、外出してしまうといったことは大変危険です。

犬の嗅覚は人間の数千倍も優れているのは、今では多くの方がご存知だと思いますが、犬は甘いものを好む傾向も強いので、仮にパッケージに包まれていたとしても、安全性が高いとは言えないのを心に留めておいてください。

そのため、万が一の事を考えてマスカットを購入した際は、犬が絶対に届かないような棚の奥などの場所に保管し、早めのうちに消費してしまいましょう。

また、食べ終わった後のマスカットの皮なども、匂いが漏れないような密閉できる袋に入れ、可能であればすぐに処分するといった対応を心掛けてください。

まとめ

マスカットの画像

今回は、犬にとってのマスカットについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

マスカットやぶどうは、栄養豊富で甘みにも富んでいるため、犬にとっても魅力的に映る果物かもしれません。しかし、明確な原因が解明されていないこと、ご自身で出来る対処法がほぼ無いことを考えると、一番の予防策はやはり、マスカットやぶどうを購入した際の飼い主さんの対応にかかっていると思います。

小腹を空かせていたり、食いしん坊の子だったりすると、その匂いに釣られ、ついつい食べてしまうといったことも珍しくないため、マスカットを購入した際は、決して犬の手の届かないところに置いて、保管するように心掛けてあげてください。

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