犬はセロリを食べても大丈夫?葉や茎の与え方や栄養素について解説!

犬はセロリを食べても大丈夫?葉や茎の与え方や栄養素について解説!

犬はセロリを食べられるのでしょうか?独特の香りが苦手という方もいう人も多いですが、犬はセロリの香りをどう感じるのでしょう。栄養のあるセロリなら愛犬にも!と思うこともあると思いますが、まずは犬への健康効果や与え方、注意点をしっかりと確認しておきましょう。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬はセロリを食べても大丈夫!

舌を出す犬

結果から先にお伝えすると、「犬にセロリを与えても大丈夫」です!食べても問題はありません。

ですが、セロリを与える際には与え方や適量、注意すべき点などを知っておく必要があります。

それらを注意すれば、セロリは水分たっぷりでビタミンも含み、低カロリーな食材。愛犬のおやつにもピッタリな野菜の一つなんです。

しかし、食物繊維を多く含み体にも良い野菜として知られるセロリは、『硬いし、犬には消化できないのでは?』と思われる方もいることと思います。実は私もそうでした。

また、硬いだけでなく独特な香りが強い野菜ですから、犬には大丈夫なのだろうか?と思うかもしれません。

ところが不思議なことに、人間では「あのセロリ独特の香りが苦手」という方も多いですが、嬉しそうに食べる犬は多いようです。

嫌いな香りではないようです。我が家の愛犬も、バクバク食べます。

セロリに含まれる栄養素とその役割

切られたセロリ

カリウム

  • 体液の構成成分
  • 利尿作用
  • 筋肉や神経の働きに不可欠

余分な塩分などを排出する際に必要となるカリウムが、セロリには多く含まれています。

この他にもセロリには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。

β-カロテン

  • 抗酸化作用
  • 免疫賦活作用

セロリの中に含まれるビタミンの中で、含まれる量が多く注目してもらいたいのがβ-カロテンです。

β-カロテンは犬の体の中でビタミンAに変換され、視力(特に夜間の視力)や皮膚の健康などに不可欠で、抗酸化作用も期待できます。

また、人においてガンや心臓病の予防、コレステロールの酸化防止にも役立つと言われています。

ビタミンB・C

  • 抗酸化作用
  • 免疫力の増強作用
  • 体内での物質の代謝に不可欠

犬の健康維持に欠かせない栄養素として知られるビタミンBやCも、セロリには少量含まれています。

ビタミンCには抗酸化作用があります。

ビタミンBには種類が多くあってその役割も多岐にわたり、体の成長や糖質の代謝、赤血球の合成などに関わっています。

食物繊維

  • 老廃物の排泄促進
  • 腸内環境の改善

セロリに含まれる不溶性食物繊維は、腸の中で水分を吸収して腸を刺激してくれる作用があります。

腸の動きを活発にしてくれるので、我が家の愛犬には、ちょっと便の出が悪い時には、フードにセロリをトッピングして与えることもあります。

さらにおすすめできるポイントは、セロリは95%が水分で低カロリーな野菜であるという点です。

そのため、愛犬の料理に安心して使えるのも大きなメリットですね。

犬にセロリを与える時の量の目安

たくさんの野菜を食べようとしている犬

いくら体に良い食べ物だからといって、与えすぎてしまうと逆に健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性はあります。

そのため、犬にセロリを与える時には量に注意しましょう。ちなみに、セロリは水分が豊富なため、あまりにも与えすぎると下痢になる可能性があります。

一日に食べる量に関しては、犬の体の大きさや体質によって大きく異なりますが、トッピングやおやつ程度に与えるのであれば、1日の総カロリーの10%ほどを目安にしましょう。

ただ、犬によってはそれより少ない量でも下痢を起こしてしまう子もいるでしょう。

初めて与える時は、少量を与え、愛犬の様子を見ながら量を調節していくようにしましょう。

犬にセロリを食べさせる時の与え方

にんじんをくわえる犬

セロリの茎と葉どちらも生で与えて大丈夫

セロリには茎と葉っぱ部分がありますが、犬に与える際は、「茎と葉どちらでも大丈夫」です。

人間は茎と葉を料理や用途で使い分けますが、犬の場合は茎や葉といった場所にこだわらず、生のまま与えても、少しボイルしてから与えても構いません。

茎のスジは取り除く

「生で与える」「加熱して与える」いずれの方法であっても、セロリの茎部分を与える際は太いスジはとった方が良いかもしれません。

いくら太いスジでも、とらずにセロリを食べたからといって腸閉塞を起こすようなことは考えにくいでしょうが、消化が良くないことは確かです。セロリの太いスジが問題にはならなくても、消化しきれず丸々排泄されることもあります。

特に消化機能が低い子犬や老犬では太いスジはとってあげた方が良いでしょう。

小さく刻んでから与える

大きな塊でセロリを与えず、小さく刻んであげましょう。心配であればミキサーにかけても良いでしょう。

ミキサーにかける時には、5cmほどの長さにしておくのがおすすめです。

セロリそのものの味を好む犬もいますが、そのまま与えるだけではなく、ドッグフードや他の食材と混ぜて楽しんだり、普段の食事のトッピングに使うのも良いでしょう。

消化不良による下痢や嘔吐

注意の看板を持つ犬

与えすぎに注意

体に良いからといっても、多く与えればいいわけではありません。食物繊維と水分が豊富なセロリですから、与えすぎると便がゆるくなる場合があります。

また、お腹がもともと弱い犬もいるので、便の様子を見ながら判断してみてください。私は、初めて与える野菜等は、きちんとした与え方をしても、便を見て確認しています。

便は健康のバロメーター。便の中身を見てみると、ちゃんと消化されているかなどもわかります。もし愛犬の便をチェックしたことがない、という方は確認してみることをお勧めします。

小さく刻んでも、セロリがそのまま便で出てきてしまう場合もあります。そんな時は加熱してあげたり、ミキサーにかけてあげたりして、ひと手間加えています。

いくらセロリが体には良いといっても、愛犬の体に負担がかかっていたり、せっかく栄養豊富な健康に良い野菜でも、十分に消化吸収されなければもったないですよね。

アレルギー

人ではセロリに対するアレルギーもあるそうです。

  • ヨモギ
  • シラカンバなのカバノキ花粉
  • にんじんやパセリなどの同じセリ科の植物
とアレルゲンとして交差性があり(構造が似ているため、同じアレルギー症状を起こす)それらに対するアレルギーを持つ人ではセロリにも注意が必要です。

犬でセロリに対する食物アレルギーが見られたとの報告はこれまでないようですが、犬が食物アレルギーを発症すると、下痢や軟便、嘔吐、皮膚の湿疹、かゆみ、赤く腫れるなどの症状が見られます。

このような症状が見られる犬では、セロリを含めて食べた物と発症のタイミングや関係をよく観察し、動物病院に相談をしましょう。

セロリを使った犬用手作りごはんのレシピ

セロリと豚ミンチのパスタ

セロリと豚ミンチのパスタ

セロリの爽やかな香りと、豚ミンチのジューシーな食感を楽しめるオススメの一品。セロリ初心者のわんちゃんにぜひ試して下さい。

冷奴の肉炒め添え

冷奴の肉炒め添え

色鮮やかな見た目も楽しいセロリを使った一品。夏の暑い日や、少し体調を崩しているワンちゃんも、豆腐なら喜んで食べてくれそうですよね。ぜひ、ワンちゃんのために料理をしてはいかがでしょうか?

セロリ以外の犬に食べさせることができる野菜

多くの野菜を前にする犬

  • にんじん
  • ブロッコリー
  • トマト
  • キャベツ
  • きゅうり
  • ピーマン

セロリ以外にも、β-カロテンやビタミンなど、犬にとって大切な栄養素を含む野菜はたくさんあります。

にんじんやブロッコリー、トマトやキャベツは料理にも取り入れやすくおすすめです。

また、きゅうりなどは、おやつ代わりや水分補給として与えるのもおすすめです。さらに、ピーマンなどの食べにくそうな食材も細かく刻んでドッグフードなどに混ぜると喜んで食べてくれることが多いようです。

もっとも大切なのは、良質なドッグフードをバランスよく量を守って与えることではありますが、それにプラスして野菜をあげるとごはんがさらに楽しみなものになり、さらにそれが栄養を多く含む野菜であれば、健康にも役立つかもしれません。

必ず食べないといけない!というものではありませんし、無理に食べさせる必要もありませんが、ごはんをより楽しいものにする、強化したい栄養素がある場合にはそれを補うために野菜を活用できるでしょう。

まとめ

セロリ

犬にセロリはNGとは言われてなくとも、香りも強いし歯ごたえもある野菜だから、犬にはどうか?と考えてしまうこともあると思いますが、与え方さえ注意すれば、犬の体にもとても良い野菜です。

ご存じの通り、セロリは茎の表面に食物繊維が多い野菜です。太いスジはとって与えた方が良いでしょう。

また、水分が多い野菜なので、与える量も気をつけてください。ただ、水分が多くカロリーが低いという点では、良いおやつにもなるかもしれません。

犬も旬の野菜を食べるのは体にいいと言いますので、セロリも旬の時に与えるといいと思いますが、一年中買うこともできますので、日頃から食べさせてもいいですね。

また、便の出が日常的に悪いわんちゃんの場合でしたら、セロリをミキサーにかけて冷凍保存をして、便の調子を見てセロリを与える、という食べさせ方も良いかもしれません。

冷凍したものを与える時は、人肌程度に温めてから与えてくださいね。

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