果物の種に要注意!
多くのご家庭で出される果物。おいしくて甘い果物や瑞々しい果物は私たちだけでなく犬も大好きで、おいしそうに食べます。そのため家庭内で何らかの果物を目にすることがほとんどです。
しかし、果物には種が含まれていることが多いです。この種、実は犬が誤飲してしまうと、消化管内で引っかかってしまい、排出できなければ、腸閉塞を引き起こしてしまう恐れがあるのです。基本的に、果物の種には2種類あります。
- 表面がざらざらした種
- 表面がつるつるした種
ざっくりと分けられていますが、後者の表面がつるつるした種は、柿やビワなどに含まれています。つるつるしている種でそれほど大きくなければ、誤飲してしまっても、その後、うんちと一緒に排泄されることが多いので、慌てる必要はありません。
しかし、表面がざらざらした種は排泄しづらいため、そのまま体内にとどまり、最悪の場合、死に至ることもある腸閉塞を引き起こす危険性があるのです。
どちらの種の場合も、種の大きさが腸の直径より大きい場合は排泄できず腸閉塞を起こしてしまいます。体格によりますが小型犬の場合は梅干しの種の大きさは成犬でも腸内に引っかかる大きさです。向きによってはサクランボの種のサイズでも引っかかることがあります。十分注意しましょう。
犬にNGな『果物の種』とは?
前述したように、果物に含まれている表面がざらざらとした種は、排出されずに体内にとどまってしまう恐れがあります。そのまま放置してしまうと、腸閉塞を引き起こす危険性があるので、注意が必要です。
では、具体的にどのような果物に、犬にとってNGな『果物の種』が含まれているのでしょうか。
桃、さくらんぼ
- 桃
- さくらんぼ
これらは代表的な犬に誤飲させてはいけない果物の種です。桃に関しては、少し大きめでありながら、犬も飲み込めてしまえるほどの大きさなので、非常に危険です。桃を与えるときは、必ず種は取り除き、愛犬が誤飲しないよう探し出せないところへ廃棄しましょう。
また、どちらの種にも共通して言えることは、種自体に犬にとって有毒なアミグダリンという成分が含まれているということです。中毒症状を引き起こす危険性もあるので、目を離さないようにしましょう。
さらに、梅の種も表面がざらざらとしているため、誤飲すると腸閉塞を引き起こしやすいです。こちらも日常的に家庭で使われる食材なので、注意が必要です。
飲み込んでしまったら…?すぐに病院へ!
注意をしていても、事故が起こってしまうことがあります。もしも愛犬が先ほどご紹介したような果物の種を飲み込んでしまったら、どうするべきなのでしょうか。
まず、表面がつるつるしている果物の種の場合は、2~3日様子を見てください。その間、うんちと一緒に排泄されていたり、異変が起こらなければ問題ありません。
しかし、表面がざらざらとしている種に関しては、腸閉塞を引き起こす危険性が高いため、「誤飲してしまった」と気付いたら、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
その際、無理に吐き出させようとしたり、他の食べ物を食べさせようとしたりするのではなく、そのまま病院へ連れて行ってください。刺激を与えてしまうと、より状態を悪化させてしまう危険性があるからです。
まとめ
今回はざらざらとした果物の種や毒性のある種をご紹介しましたが、その他の種であっても、誤飲してしまった際は注意深く観察してください。少しでも異変が生じた場合は、速やかに病院へ連れていきましょう。
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