犬が醤油を舐めてしまったけど大丈夫?身体への影響は?
小型犬が醤油を舐めた時は要注意
結論から先にいいますと、舐めた醤油の量によって大丈夫かどうかが変わってしまいます。ただ、愛犬が小型犬の場合、醤油を舐めてしまうと危険な状態になる可能性があるのでなるべく早く病院で診てもらうことをおススメします。
犬は体重1kgあたり約2~3gの塩分を摂取すると中毒になるといわれていて、4gの塩分を摂取した場合、命をなくしてしまう危険性があるそうです。ざっくりいいますと、体重が3~5Kgほどの小型犬だとしたら、スプーン一杯分の塩を摂取しただけでとても危険な状態になるということになります。
しかし、実際には醤油だけでこれだけの塩分を摂取するのはとても大変となります。例えば、大さじ一杯の醤油で塩分の量が約2.7gほどとなるので、小型犬でも醤油を何倍もガブガブと飲まない限りは、緊急事態になる場合は少ないといえます。とはいえ、少量の醤油を舐めただけでも下痢や嘔吐といった症状をはじめ、犬によっては少量でも中毒を起こしたり、命が危険な状態になることがあるので、できるだけ病院に連れて行ってあげるようにしましょう。
中型犬・大型犬は少量舐めてしまった程度なら大丈夫
先ほどもお伝えしたように、醤油の塩分量のことを考えると中型犬や大型犬がほんの少量の醤油を舐めた程度なら命に別状はないといえます。醤油を舐めた後にしばらく経っても愛犬が下痢や嘔吐しないのでしたらそれほど問題ないといえるでしょう。しかし、犬にとって塩分がたくさん入っている醤油は危険なものに変わりありませんので、容態が急変しないかつねに様子を見ておくことが大切といえます。
醤油を沢山舐めてしまうとどうなるの?
もしも、愛犬が醤油を沢山飲んでしまうとどうなるのでしょうか。真っ先に心配すべきものは『食塩中毒』となります。食塩中毒は名前のとおり、過剰に塩分を摂取してしまうことで起こる中毒です。塩分を大量に摂取してしまうと、体の中で『高ナトリウム血症』という状態が引き起こされます。そうなると、脳や腎臓、心臓に負担をかけ肺水腫などをおこしたり、心不全を起こして命を亡くしてしまう場合もあるそうです。
また、食塩中毒は『高ナトリウム血症』という症状と密接に関係しています。高ナトリウム血症は簡単にいうと、塩分の取り過ぎによって血液の中に含まれるナトリウムの濃度が異常に高くなる状態のことをいいます。食塩中毒と同様に高血圧、肝臓や心臓に負担をかけてしまう危険なものとして知られています。
塩分過多・食塩中毒の症状
醤油をたくさん舐めて塩分過多になってしまうと、主に以下の症状が引き起こされる可能性があります。もし、これらの症状が出ている場合は危険な状態になっているといえるので、少しでも当てはまる時は、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。
- 水を沢山飲む
- 下痢
- 嘔吐
- 呼吸困難
- 痙攣
- ふらつき
- さまざまな神経症状
など
犬が醤油を舐めた時の対処法
病院へ相談・病院に連れて行く
少量の醤油を舐めてから愛犬の体に異変が無い時は様子見で大丈夫だと思いますが、急に容態が変わることも少なからずありますので、念のため動物病院に連絡をして相談することをおススメします。
もし、塩分過多や塩中毒の症状(下痢や嘔吐など)が出ている場合は、自分だけで解決しようとすると愛犬の命が亡くなってしまう危険性がありますので、迷わず病院に連れて行ってあげてください。
吐かせるために塩を舐めさせるのは絶対NG
醤油や塩を舐めてしまった時の対処法や異物を食べてしまった時の対処法として、『吐かせるために塩を舐めさせると良い』という情報を見かけることがありますが、これは絶対に自己判断でするのはやめてください。実際にこの対処法を行った結果、症状がさらに悪化して犬が亡くなってしまったケースが少なからずあるのです。
知識や経験がない人が行う場合はリスクが高すぎるので、飼い主だけの考えで塩を舐めさせるのは止めてくださいね。
まとめ
テーブルに置いていた醤油を愛犬が舐めてしまった!長年愛犬と生活をしていると、そんな経験をしてしまうことはあると思います。少量を舐めるくらいでしたら、ほとんどの場合は問題ないといえるでしょう。しかし、少し経ってから容態が急変してしまった!というケースもありますので、少しでも気になる場合は病院に連れて行ってあげてくださいね。