犬に食べさせる食材として、よく目にするのはチキン。ヘルシーで重宝されるチキンですが、他にもよりヘルシーで高タンパクな食材があります。
それはターキー、つまり七面鳥。
日本人にはあまり馴染みのない食材ではありますが、非常に栄養価が高く、かつカロリーが低い優秀素材なのです。
ここではそんなターキーについて、チキンと比較しながら、その栄養素や犬への効果についてご紹介して参ります。
ターキーとは?
ターキーとは、七面鳥のこと。
七面鳥とは、キジ科に分類される大型の鳥で、体長は約120㎝を超えます。
日本では鶏を食すことが多く七面鳥にはあまり馴染みがありませんが、欧米などではごくポピュラーな食材です。
ターキーと鶏を栄養素で比較
ターキーのカロリー及び栄養素
- カロリー 106Kcal(100gあたり)
- タンパク質 23.5g
- 脂質 0.7g
- ビタミンK 18
- ビタミンB1 0.07mg
- ビタミンB2 0.24mg
- ナイアシン 7mg
- ビタミンB6 0.72mg
- ビタミンB12 0.6
- パントテン酸 1.51mg
- 亜鉛 1.1mg
鶏のカロリー及び栄養素
- カロリー 200Kcal(100gあたり)
- タンパク質 16.2g
- 脂質 14g
- ビタミンK 53
- ビタミンB1 0.07mg
- ビタミンB2 0.18mg
- ナイアシン 5mg
- ビタミンB6 0.18mg
- ビタミンB12 0.49
- パントテン酸 1.68mg
- 亜鉛 0.4mg
比較
比較すると、圧倒的に七面鳥のカロリーが低い事がわかります。また、脂質は低く、タンパク質量が高い事も特徴的です。
ここでの鶏肉は鳥モモ肉の数値を示していますが、この比較対象をささみに変えると、七面鳥は同じくらいのカロリーとタンパク質量です。
血液の凝固やカルシウムの定着に役立つビタミンKは、鶏肉の方がかなり多いですが、七面鳥にはビタミンB群とナイアシン、亜鉛が豊富に含まれます。また、七面鳥と鶏両方にパントテン酸が含まれます。
七面鳥に多く含まれる栄養素の効果
上に記した七面鳥に多く含まれる栄養素の効果を紹介します。
- ビタミンB1
近くや刺激に対する神経伝達を助け、エネルギーの生成にも携わっています。
- ビタミンB2
皮膚や被毛を健康に保ち、エネルギーの生成にも関わります。
- ナイアシン
ナイアシンはビタミンB3のこと。代謝に役立ち、皮膚を乾燥から守ります。
- ビタミンB6
様々な酵素の働きを助け、代謝にも役立ちます。
- ビタミンB12
タンパク質や赤血球の形成に大きく役立ちます。
- 亜鉛
皮膚や粘膜の健康を保ち、代謝や生殖機能に対しても働きかけます。
- パントテン酸
パントテン酸はビタミンB5のこと。皮膚の健康を守り、栄養素の代謝を促進します。
ターキーは高タンパク低脂肪低カロリー。数値を見ると、犬に与えるのに適した素材であることがわかります。
ターキーはおやつで取り入れて
日本ではあまり身近な食材とは言えないターキー。犬に与える際には、おやつとして与えるのがおすすめです。
様々なメーカーから、ターキーアキレス、ターキースティックなどという名前で、七面鳥の筋を乾燥させた犬用おやつが販売されています。
これは程よい硬さで歯や顎の健康に良く、犬の食いつきも良いおやつです。原材料が素材だけという安心な物が多いのも嬉しいポイント。よく原料表示を見て購入しましょう。
ターキーは犬に与えるにあたって好ましい食材。高タンパク低カロリーで健康的な身体をつくります。また、ターキーのおやつは程よい硬さで長持ちし、犬に満足感を与えてくれます。
どうしても身近なチキン素材を手に取りがちですが、是非一度ターキーを取り入れてみてください。運動量の多い犬にもおすすめです。