犬にネギを食べさせるのは危険?中毒症状の確認と対処法【獣医師監修】

犬にネギを食べさせるのは危険?中毒症状の確認と対処法【獣医師監修】

犬にネギを与えると命に関わる危険性があることを知っていますか?玉ねぎを食べさせてはいけないことをご存知な方は多いと思いますが、ネギも犬に与えてはいけない食材です。さまざまな料理に使われているネギは、知らぬうちに食べてしまうこともあるかもしれません。食べてはいけない理由や症状、対処方法についてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬にネギを与えるのは危険です!

束になっているネギ

犬がネギを食べられない理由とは

ネギには玉ねぎと同じ「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれています。この成分は人間にとっては安全でも、犬にとっては有害になります。

この成分が犬の体内に入ることで、赤血球に含まれるヘモグロビンを酸化させることで赤血球を壊してしまい、中毒症状が起こると言われています。これは「玉ねぎ中毒」とも呼ばれています。

犬がネギをどのくらい食べたらよくないのか

目安として、犬の体重1kgに対し15~20g以上が致死量と言われています。ただし、中毒症状が起こる量は個体差が大きくかかわってるためあくまでも目安として考える必要があります。

犬によっては、ネギを舐めただけでも中毒症状が起こる可能性があります。「ネギは取り除いたから」「少しだから大丈夫」と考えるのはやめたほうがよいでしょう。

ネギは加熱すると甘みが出るため、様々な料理に使用されますが、ネギに含まれるアリルプロピルジスルファイドは加熱しても毒性が消えるわけではありません。

ネギは生でも加熱しても犬にとっては危険な食材です。エキスが入っているスープなども要注意です。直接ネギを与えていなくても中毒症状が出る可能性があります。

ネギが使われているものは全般的に良くないという認識を飼い主さんは持っておきましょう。

犬がネギを食べてしまった場合の中毒症状

元気のない犬

  • 血尿
  • 貧血
  • 元気がなくなる
  • 食欲不振
  • 黄疸
  • 下痢
  • 嘔吐

犬の「血尿」はネギ中毒の代表的なサイン

ネギ中毒の症状で分かりやすいのは「血尿」です。ネギを食べてしまった時は、尿の色も意識して見てあげてください。尿の色がピンクや茶色など、普段と違っている場合は注意が必要です。

犬によっては、血尿以外にも下痢や嘔吐といった症状が出ることもありますが、ひどい場合は痙攣などを引き起こすことがあります。

また中毒症状は食べてからすぐに出るわけではありません。犬種や体重、食べた量によっても症状はさまざまです。食べてから3日後に出ることもあれば、6日も経過してから出る場合もあります。

そのため、食べた直後に元気だったからと油断していると命を落としてしまう危険性もあり得るのです。犬が誤って食べてしまったら、ほんの少しの変化でも見逃さないようにしておきましょう。

犬がネギを食べてしまった場合の対処方法

犬の口の中をチェックする医師

犬が誤ってネギを食べてしまった時は、飼い主さんが慌てずに対処をすることが大切です。

少しだから大丈夫という飼い主さんの気持ちが、犬の命を危険にさらしてしまうことになるかもしれません。自己判断せずに、必ずかかりつけの動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

犬が食べた量や時間を把握しておく

大切なのは犬がどのくらい食べてしまったのかを確認することです。食べた量を把握し、獣医師に伝えることで動物病院での処置もスムーズになります。

飼い主さんが確認することは

  • ネギをいつ食べてしまったのか
  • どのくらい食べてしまったのか
  • 現在の犬の様子はどうなっているのか

確認ができたらすぐにかかりつけの動物病院に連絡をしましょう。その時に、現在の犬の様子も伝えておくと獣医師も判断がしやすくなります。必ず獣医師の指示に従いましょう。

連絡後、病院に連れていく

誤食してしまった時は、早急な対応が重要になります。対応が早ければ早いほど重篤にならずに済むこともあるようです。中毒症状がひどい場合は、輸血や入院が必要なこともあります。

症状がひどくなる前に、犬が食べてしまったことが分かった時点で、すぐに動物病院に連絡をし受診するようにしましょう。

緊急時に限ってかかりつけの動物病院が休みの場合もあるかもしれません。そんな時のために事前に近隣の動物病院をいくつか探しておくと安心です。

犬がネギを食べないようにする対策

舌なめずりする犬

犬は、何を食べてはいけないのか分かりません。飼い主さんが気をつけてあげることで、誤飲誤食のリスクを減らすことができます。

犬が届く場所に置かない

犬が誤って食べないように、置く場所に気をつけることが必要です。買物の後に椅子や机の上に置きっぱなしにしたらら犬が食べてしまったという話をよく聞きます。必ず犬が届かない場所に置くか、すぐに冷蔵庫にしまっておきましょう。

ネギが含まれると思われる食材は避ける

ネギは様々な料理に使われています。見た目ではわかりずらいスープや調味料などには注意しましょう。

犬に与える前にネギが入っていないかきちんと確認をしておくことが大切です。ネギが使われている食材などは犬の口に入らないよう注意をしましょう。

調理中や食事中も注意

調理中や食事中などに床に食べ物を落としてしまうこともあります。飼い主さんが落としたことに気づかず、犬が食べてしまうことがあるかもしれません。

ネギが含まれている物を知らない間に食べてしまうことが一番怖いことです。床に落ちたものはすぐに拾う、落ちているものは食べないようにしつけをするなど、犬が安全に過ごせるように飼い主さんが守ってあげましょう。

散歩中も注意が必要

犬の散歩コースに、家庭菜園やネギ畑などを通る可能性がある場合は注意しましょう。

生えているネギの臭いを嗅ぐだけなら問題はありませんが、舐めてしまったり、落ちていたネギを口に入れてしまう危険性もあります。散歩中も十分に注意して見てあげてください。

まとめ

2本のネギ

犬がネギを食べてしまうと命に関わる危険性があるので、絶対に与えないでください。「少しだから」という気持ちはやめてください。

玉ねぎやニラなどのネギ類全般は、犬にとって危険な食材になります。万が一、犬が食べてしまったら、慌てず、早急にかかりつけの動物病院に連絡しましょう。

早く処置をすることで軽症で済む場合もあります。大切な愛犬を守れるのは飼い主さんだけです。誤って食べてしまうことのないよう、くれぐれも注意しましょう。

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