犬に焼き芋を与えても大丈夫?注意点や与え方を解説

犬に焼き芋を与えても大丈夫?注意点や与え方を解説

冬の季節になると大人気のスイーツ「焼き芋」。いい香りで味も甘く人が食べても栄養満点の焼き芋。犬が焼き芋を食べることによって期待できる効果と、食べさせる際の注意点をまとめます。

犬は焼き芋を食べても大丈夫!

犬は焼き芋を食べても大丈夫

冬になると、ホクホクした焼き芋が美味しい季節になります。飼い主さんが美味しそうに食べている焼き芋を横目で、欲しそうにしている犬の顔が浮かんできます。

甘くて美味しい匂いがするので、嗅覚が優れている犬が欲しがるのは当たり前ですよね。「犬に焼き芋をあげても大丈夫?」と思っている飼い主さんは多いと思います。

答えは「食べても大丈夫」です。

飼い主さんと一緒に美味しく食べられるおやつとして、ベストアイテムな焼き芋。サツマイモは栄養豊富で、犬ももっと欲しい!となると思います。

また、サツマイモは焼くことで甘みもアップしてホクホク感も増します。その焼き芋を利用したレシピなどもネット上にはたくさん上がります。

では、そのアレンジもしやすい犬も大好きな焼き芋。食べることで期待できる効果、また食べさせる際の注意点をお伝えします。

犬が焼き芋を食べることで期待できる効果

犬が焼き芋を食べることで期待できる効果

栄養満点の焼き芋。食べることでどのような効果が得られるのか、まとめていきたいと思います。サツマイモと同様に、期待できる効果がたくさんあります。

豊富な食物繊維で腸内環境改善

食物繊維が豊富と聞くと、便秘解消と思う方も多いかもしれません。便秘だけでなく、腸内環境を改善してくれるので、下痢気味の犬はお腹の調子が良くなります。

食物繊維が、しっかり腸の動きを促してくれることによって機能回復が見込めるのです。

疲労回復のビタミンC

ビタミンCは熱に弱いイメージがありますが、サツマイモに含まれるビタミンCは特殊なでんぷんでおおわれているので熱によって壊れません。

焼き芋を食べることでビタミンCを摂取できます。疲労回復や粘膜や皮膚表面の状態を良くする栄養素なので老化防止も期待できます。

筋肉機能回復・神経伝達のカリウムが豊富

カリウムという成分が豊富に含まれます。サツマイモを焼くことによってさらに増しますので、カリウムを効率よく摂る調理法として焼き芋は適しています。

カリウムは筋肉の機能回復ができるので、激しい運動の後に最適です。そして、体内の塩分濃度も調整してくれるので、高血圧の犬にも適した食べ物といえます。

老化・肥満防止に効果的なポリフェノール

サツマイモに含まれるポリフェノールは、抗酸化作用があり老化防止の効果があります。

また適度な量をとることで、脂肪の燃焼も助けてくれるのでダイエット効果も期待できます。カロリーが高いので、食べ過ぎには十分注意が必要です(のちに注意点は説明します)。

犬に焼き芋を食べさせる時の注意点

犬に焼き芋を食べさせる時の注意点

焼き芋を食べ過ぎたときに、少し体調が悪くなったことはありませんか?

人間でも食べ過ぎたり、食べ方を間違えたりすると体に影響がでることはよくあることです。焼き芋を犬に与えるときに、気を付けたいことをいくつかの注意点があるのでご紹介します。

焼き芋の皮を取り除き、よく冷まして与える

焼き芋はホクホクの状態で食べると美味しいですよね。焼きたての湯気がたっている状態は食欲をそそりますが、犬に与えるときは気を付けなければならない点があります。

  • 冷ましてから与える
  • 皮のまま与えない

この2点です。

焼き芋の場合、表面の温度は冷めていても、中がかなり熱くなっていることがあります。一見冷めているように見えたのに、口に入れた時おもいがけず熱くて、火傷しそうになった経験があると思います。

犬は基本食べ物を噛まずに、勢いよく飲み込んでしまいます。口の中だけではなく食道など粘膜を火傷を起こしてしまっては大変です。よく中まで冷ましてから与えてください。

また、焼き芋の皮の部分にはポリフェノールやアントシアニンという体にいい成分が含まれています。さつまいもの皮が紫色なのはこの成分によるものです。

しかし焼き芋の皮は消化に悪いので、犬に与えるときに皮ごと与えるのはやめましょう。しかし、その皮の部分に高い栄養素が含まれていることも確かです。もし与えるのであれば細かく刻んだりすると良いでしょう。

与えすぎると病気や肥満の原因になる

焼き芋は、与え過ぎに気を付けてください。食物繊維が多く含まれているため、たくさん食べると腸の動きが活発になり、おならが頻繁にでることもあります。また、与えすぎによって下痢や嘔吐を引き起こす可能性もあります。

便秘や下痢などの問題を抱えている場合に改善する場合も多いのですが、食べ過ぎてしうと逆効果になります。腸の動きが活発になりすぎて、逆に下痢を引き起こしてしまうこともあるので注意してください。

また、焼き芋はかなりカロリーが高いので肥満の元になります。サツマイモを与える目安量は下記の通りです。

  • 超小型犬(チワワトイプードルなど)…8g~20g
  • 小型犬 (ミニチュアダックスなど) …26g~45g
  • 大型犬 (ゴールデンレトリバーなど)…48g~90g

焼き芋は焼くことで、サツマイモよりも水分が少なくなるので、カロリーも糖質も上がります。そのため、上記の目安量よりも若干少なめに与えてください。

もともとの食事量にプラスして、カロリーの高い焼き芋を無限に与えてしまうと、肥満の原因になってしまいますので与える量は控えめにしておきましょう。

子犬に与えるのは避ける

子犬は消化器官が未発達なので、ドッグフード以外のおやつ自体を与えすぎると、消化不良をひき超す可能性があります。焼き芋も他のおやつと同様に、子犬のうちは与えない方がよいでしょう。

また、焼き芋は甘味が強くとても美味しいので、焼き芋の味に慣れてしまうと普段のご飯が味気なく感じてしまい、ドッグフードを食べない犬になってしまうこともありえます。

では、子犬はいつから食べてもいいか?という疑問を持つ方も多いと思いますが、できれば1歳を過ぎるまでは焼き芋は我慢させた方がよいかもしれませんね。

アレルギー症状を引き起こす可能性がある

アレルギーになりやすい栄養素は含まれていませんが、他の野菜と同じように初めて与える場合や体調がすぐれない場合には、与えてから数日間はアレルギー反応がでないかを観察することが重要です。

  • 下痢、嘔吐
  • 皮膚の痒み
  • 目の充血などの症状がある場合には要注意です。

食べてすぐに症状が出る場合と、あとになって症状が出る場合もあります。何時にどのぐらい食べたのかなどは、しっかり把握しておきましょう。

尿路結石などの持病がある場合は避ける

ほうれん草などにも多く含まれる、シュウ酸カルシウムがサツマイモにも含まれています。シュウ酸カルシウム結石ができたことがある犬には焼き芋は与えない方がいいでしょう。

また、シュナウザーやトイプードルやシーズーは尿路結石の好発犬種なので注意が必要です。
 

腎臓病の持病がある場合には与えない

サツマイモにはカリウムが多く含まれています。良い面もありますが、腎臓病の持病がある場合には、高カリウム血症という病気になることもありますので、与えすぎには注意が必要です。 

まとめ

いかがでしたか?美味しい匂いがして甘くて美味しい焼き芋。どうしても愛犬と一緒に楽しみたい!可能な範囲で愛犬にも味わってほしいという気持ちもあると思います。

注意点さえ頭に入っていれば、食べさせて栄養の効果を期待することもできますので、しっかりメリットデメリットを押さえて与えてみてほしいと思います。

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