オーストラリアンキャトルドッグの性格
- 忠誠心が強いが自立心もある
- 警戒心が強い
- 知的で忍耐力がある
- 活発的で運動好き
オーストラリアンキャトルドッグは以上のような牧羊犬・牧畜犬ならではの性格を持ちます。では、オーストラリアンキャトルドッグの性格について詳しく見ていきましょう。
忠誠心が強いが自立心もある
優れた「ヒーラー」牛追い犬になるように作出された「オーストラリアンキャトルドッグ」は基本的に「忠節心の強い性格」です。
しかし、牧羊犬とは自身で判断して行動する自立した一面があるため、上下関係などの「しつけ」が上手くできていない場合は、オーストラリアンキャトルドッグが攻撃的な性格に育ってしまうことがあります。
警戒心が強い
非常に賢い犬種であるため「警戒心が強く」、飼い主以外には懐きにくい一面もあります。このため、オーストラリアンキャトルドッグが成犬になってから育てるのは難しく、環境や新しい家族に慣れるまでに時間がかかるかも知れません。
オーストラリアンキャトルドッグを含めて警戒心が強い犬種と急に距離を縮めようとすると、「噛まれる」など危険を伴うこともあるので焦らずゆっくり慣らしていきましょう。
知的で忍耐力がある
牧羊犬・牧畜犬であるオーストラリアンキャトルドッグは周りを見て自分の行動を判断することができるほど「知的で聡明」な頭脳の持ち主です。また、忍耐強く長時間の牛の移動や気性の激しい牛にも果敢に挑むことができます。
活発で運動好き
オーストラリアンキャトルドッグは活発で運動好きであるため、長時間の散歩でも疲れ知らずと言えるほどエネルギッシュな犬種です。
しかし、犬が望む通りに散歩を行うのは「しつけとしてはNG」です。毎日の散歩では飼い主さんが主導権を握り「散歩コースや行動の指示」をきちんと出してあげましょう。
また、運動不足は犬にとってのストレスになるためオーストラリアンキャトルドッグを攻撃的な性格にしてしまう可能性があります。飼い主さんは毎日の散歩とは別に「ドッグラン」などで十分な運動を行ってあげましょう!
オーストラリアンキャトルドッグの特徴
オーストラリアンキャトルドッグは牧牛犬・牧畜犬として作出されたため、俊敏に動き回れ大きさの「中型犬」でありながら、力強い印象を与える筋肉質で均整のとれた逞しい体とオーストラリアの気候に合ったシングルコートのやや硬い毛質をしています。
オーストラリアンキャトルドッグの大きさ(オス)
- 体高:46cm~51cm
- 体重:16kg~20kg
オーストラリアンキャトルドッグの大きさ(メス)
- 体高:43cm~48cm
- 体重:13kg~17kg
オーストラリアンキャトルドッグの毛色や毛質
オーストラリアンキャトルドッグの毛色は、「ブルーマール、ブルー、ブルーの斑、ブルーの小斑、レッドの小斑」などがあります。毛質はやや硬くまっすぐ伸びた、短めのシングルコートです。
オーストラリアンキャトルドッグの体の特徴
- 俊敏に動き回れる大きさの「中型犬」
- 力強い印象を与える筋肉質で均整のとれた逞しい体
- 立耳でふさふさした垂れ尾
- 首や脚は太く、胸幅が広い
力強い印象を与える筋肉質で均整のとれた逞しい体に、立耳でふさふさした垂れ尾首が特徴的です。また、作業能力に優れた太い首や脚と広い胸幅もオーストラリアンキャトルドッグの体の特徴と言えますね。
オーストラリアンキャトルドッグの値段
オーストラリアンキャトルドッグの子犬の販売価格は35万円以上と言われていますが、日本の国内にいるオーストラリアンキャトルドッグ専門ブリーダーさんは数少ないため事前のコンタクトが必要です。
また、親犬の血統によって値段に差が出るため金額の確認は必ず行いましょう。もちろん、海外のオーストラリアンキャトルドッグ専門のブリーダーさんとコンタクトを取ることで海外からの個人輸入も可能ですが50万円以上の金額を見積もっておく必要があります。予算と相談しながらオーストラリアンキャトルドッグの子犬を探しましょう。
オーストラリアンキャトルドッグをブリーダーから迎えるには
現在、日本にいるオーストラリアンキャトルドッグ専門のブリーダーさんは数少ないため繁殖頭数も同様に少ないというのが現状です。このため、オーストラリアンキャトルドッグの子犬を専門ブリーダーから購入する方法は以下の3つです。
- 専門ブリーダーのいるネット販売サービスの利用(みんなのブリーダーなど…)
- ドッグショー会場でオーストラリアンキャトルドッグのブリーダーを探す
- 海外のオーストラリアンキャトルドッグ専門ブリーダーから個人輸入する
などになりますが、一番のおすすめは「専門ブリーダーのいるネット販売サービスの利用」と言えます。こちらの方法では、子犬が産まれている場合は「犬舎見学」も可能なので「子犬を見てから購入する」ことが可能と言えます。
また、ドッグショー会場でオーストラリアンキャトルドッグのブリーダーを探すことは可能ですが、ハンドラーの方は忙しいことが多いので質問するタイミングは重要です。オーストラリアンキャトルドッグのハンドラーさんを見かけた時は、昼間の落ち着いた時間かショーが終わった夕方頃に話しかけましょう。
そして、ペットショップの中には海外からの輸入を代行してくれるところもあるようです。しかし、こちらは通常の販売とは違うので利用する前には必ず、サービス内容の確認や金額の見積もりを出しておくのが安心ですね。
オーストラリアンキャトルドッグの里親になるには
オーストラリアンキャトルドッグの里親になることは可能ですが、繁殖頭数が少ないためネットで公開される「里親募集」に掲載される事はほとんどありません。
しかし以前、里親を募集されていたオーストラリアンキャトルドッグは成犬や老犬が多く、引き取ったあと心のケアや新しい生活に慣れるまでは苦労も多く大変なこともあります。
ですが、飼い主さんが一度「里親」として引き取ってあげたからこそ最期まで幸せにしてあげる覚悟と、その子の寿命を見届ける覚悟をしておきましょう。
また、里親制度を利用を利用するのもおすすめです。里親制度とは、現在行われている「殺処分ゼロ」の活動の一環です。保護された犬や猫の情報をネットに公開して「新しい飼い主さん」を見つけてあげることで、1頭でも多くの命を繋ぐことができます。
里親募集の情報はインターネットで「犬種名 里親」などの情報を入力することで検索することができます。ご家庭の環境がしっかりと整ったときに「里親」として、「生涯の伴侶犬」を迎え入れてあげてくださいね。
オーストラリアンキャトルドッグの寿命
- 平均寿命:13歳〜15歳
- 長寿犬:29歳5ヶ月
オーストラリアンキャトルドッグの平均寿命は「13歳〜15歳」程と言われていますが、実は…オーストラリアンキャトルドッグは長寿の犬種としても有名なんですね。
世界一長寿の犬としてギネスブックに記録されたオーストラリアンキャトルドッグの「ブルーイー」は、なんと「29歳5ヶ月」まで生きたと記録されています。長寿の犬種と言えるオーストラリアンキャトルドッグは本当に良い伴侶犬になってくれそうですね。
オーストラリアンキャトルドッグの歴史
1840年頃、牧羊業の中心がイギリスからオーストラリアに移りました。そんな中、オーストラリアの開拓民の一人「トーマス・スミス・ホール」が、スコットランドからブルーマールの「スムース・ハイランド・コリー」を輸入して、ダルメシアンやケルピーの血を加えて改良したのが「オーストラリアンキャトルドッグ」です。
このため、オーストラリアンキャトルドッグのブルーマールは「スムース・ハイランド・コリー」の血が強く現れていると言えますね。また、一説によると「スムース・ハイランド・コリー」ではなく絶滅したイギリスの牧羊犬「ブルー・ヒーラ-」だったのではないか…ともいわれているようですが、オーストラリアンキャトルドッグの独特の毛色は「イギリスの牧羊犬」から受けついだものであると言われているんですね。
1963年に「オーストラリアン・ナショナル・カウンシル」がオーストラリアンキャトルドッグを犬種として認定したことで、1980年AKC(アメリカンケネルクラブ)もこの犬種をスタンダードとして公認しました。
オーストラリアンキャトルドッグの別名には次のようなものがあります。
- ブルーヒーラー
- クイーンズランドヒーラー
- オーストラリアンヒーラー
などの別名があります。オーストラリアンキャトルドッグの別名に付けられた「ヒーラー」とは牛追い犬を意味する呼び名であるため、オーストラリアンキャトルドッグが牧羊犬・牧畜犬として活躍して来たことが分かりますね。略称はジャパンケネルクラブでは英名であるAustralian Cattle Dog (オーストラリアンキャトルドッグ)からスペルを取り「AC」と記載されています。
相別名が様々あるオーストラリアンキャトルドッグですが、基本的に愛称に略されることなく「オーストラリアンキャトルドッグ」そのままの犬種名で呼ばれることが多いです。
英名は以下になります。
- Australian Cattle Dog(オーストラリアンキャトルドッグ)
- Blue Heeler(ブルーヒーラー)
- Queensland Heeler(クイーンズランドヒーラー)
- Australian Heeler(オーストラリアンヒーラー)
オーストラリアンキャトルドッグのしつけ
牧羊犬・牧畜犬なので賢いだけでなく「忠誠心が強く、自立心もある」と言えます。きちんとした「しつけ」や上下関係を身に付けて行けば最高のパートナーになってくれます。もちろん、数ある犬種の中でも長寿に入るため子供の成長を一緒に見つめてくれる良い姉弟にもなってくれそうですね。
まとめ
いかがでしたか?今回は「オーストラリアンキャトルドッグの性格と特徴、値段や寿命など」についてご紹介させていただきました。日本でもショードッグや伴侶犬として姿を見かけることがありますが、日本では珍しい犬種と言えるオーストラリアンキャトルドッグ。
ユーザーのコメント
女性 bo
ドッグでした。飼い主さんはとても良い犬で飼いやすいと言っていましたよ!見た目
はなかなか怖そうですが、飼い主さんにとても忠実でした。
50代以上 女性 Dog lover
とにかくエネルギー値が普通の犬と違う。小柄な体格で牛を制御する犬(走る牛の後ろから踵を咬んで制御)だけに、気力・胆力・運動能力が素晴らしいです。
そして「マテ」「GO]などの基本的な躾動作は完璧に行います。
ただ、面白いなあと思うのは、散歩中にみかける小型のSUV車が彼女にとっては「制御すべき牛!」の大きさに思えるらしく、よく吠えながら追おうとします(リードがあるので、追えませんが)。
非常に良い犬種ですが、広い土地がある、あるいは時間をかけて運動させることが出来る方にお勧めします。