アラスカンマラミュートってどんな犬?
一見シベリアンハスキーのような外見をしているため、シベリアンハスキーの別名と勘違いされがちなアラスカンマラミュートですが、実際は大きさが明らかに違います。
シベリアンハスキーよりも一回りほど大きいアラスカンマラミュートの姿は、厳しい環境化で生き抜いてきたというのもうなずけるほどガッチリしています。
アラスカンマラミュートは、元々アラスカのエスキモーのマラミュート族に飼われていた時代にソリを引いたり、狩猟を手伝ったりしていました。
アラスカンマラミュートの見た目とワイルドな性格が、まるでオオカミを連想させるとして、アラスカンマラミュートは犬好きの間では人気の高い犬種となっているのも特徴です。
アラスカンマラミュートの性格
性格
- 頑固
- 警戒心が強い
- 聡明
- 攻撃的
- 自尊心と自立心が高い
- 愛情深い
- 従順
アラスカンマラミュートは元々マラミュート族が自分たちと生活を共にするために飼育していた犬種であるためか、少々警戒心が強く、他の動物に対して攻撃的な一面があります。
ただ、アラスカンマラミュートは人間には好意的で、どちらかというと人間を他の動物から守るために攻撃的になっていると考えられます。そのため、自宅でのアラスカンマラミュートは聡明でとても従順ですが、散歩で外に出ると頑固なまでに言うことを聞かなくなったり、他の犬に攻撃しようとしたりする場合があります。
これはアラスカンマラミュートが大切な飼い主を守ろうとする愛情の裏返しであるため、アラスカンマラミュート本人に悪気はありません。ですので、他の犬に怪我をさせないようにアラスカンマラミュートのしつけはしっかりと行うようにしましょう。
ただ、アラスカンマラミュートの元々の性格は穏やかで従順、人に対して愛情深く、見知った犬であれば大変協調性が高く、平和的に暮らすことができるという一面もあります。
つまり、アラスカンマラミュートがどのような性格になるかは、子犬時代にどのような生活環境で育ち、どのようなしつけを行われたかによって大きく変化をします。
アラスカンマラミュートを飼育する際は、子犬時代から人の生活にしっかり慣れさせ、甘やかしすぎず、しつけをしっかり行い、愛情をしっかりかけてあげることが大切です。
アラスカンマラミュートの特徴
大きさ(体重/体高)
- 体重:34~38kg
- 体高:58~63cm
アラスカンマラミュートの特徴といえば「とにかく大きい」ということです。アラスカンマラミュートの見た目もオオカミのようですが、その大きさもオオカミのようですね。
被毛(毛色/毛質)
アラスカンマラミュートはアラスカの極寒の地で長く暮らしていたため、厚い被毛に覆われているので寒さに大変強い犬であると同時に、暑さに大変弱い犬種となっています。
そのため、日本でアラスカンマラミュートを飼育するのは少し大変で、室温が25度を超えないように注意をしないといけません。更に、アラスカンマラミュートは湿度にも弱い被毛をしているため、湿度が高くなりすぎないようにしましょう。
そんなアラスカンマラミュートの被毛カラーは以下となります。
毛色の種類
- ライトグレー
- グレー
- ブラック
- セーブル
- レッド
- ホワイト
アラスカンマラミュートの被毛は、基本的にはグレー系かブラウン系に分かれているほか、ホワイトの単色も存在しています。
体の特徴
アラスカンマラミュートの注目する点はその体の大きさです。ガッチリとした肩幅に深い胸、太く筋肉質な手足に、大きな頭とピンと立った耳。アーモンド形の茶色い眼は鋭く獲物をにらみつける姿は、まさにワイルドという言葉がピッタリです。
アラスカンマラミュートの子犬の価格
価格の相場
20万円前後
アラスカンマラミュートはペットショップで見かけることはほとんどなく、日本国内でアラスカンマラミュートの繁殖を行っているブリーダーはほとんど存在しないため、アラスカンマラミュートを購入するとなると海外輸入となる可能性があります。
そのため価格は大変高額となり、最低でも20万円前後、血統が良いと100万円を超えることもめずらしくはないと思います。
それ以前にアラスカンマラミュートは、前述したとおり暑さに弱く湿度も苦手です。そのため、アラスカンマラミュートを日本のような高温多湿な国で飼育するのは、非常に大変である可能性があります。
しかし、アラスカンマラミュートを飼育することを禁止されているわけではありませんので、もし日本でアラスカンマラミュートを飼育するならば、湿度室温の管理をしっかりと行うと同時に、大きい体でも余裕をもって生活ができる室内環境を整えてあげるようにしましょう。
また、アラスカンマラミュートは大変運動量が多い犬種ですから、一日に2回、最低でも1時間はリードを外して自由に走らせてあげる環境を用意してあげましょうね。
アラスカンマラミュートをブリーダーから迎えるには
日本でアラスカンマラミュートのブリーダーはほぼ存在していないのはもちろん、世界的に見てもアラスカンマラミュートはそんなにポピュラーな犬種ではありません。
そのため、アラスカンマラミュートをブリーダーから迎えようと思うならば、まずはアラスカンマラミュートを繁殖している海外のブリーダーとコンタクトを取る必要があります。
その場合、やり取りはもちろん、その国の言語となりますので、最低でも英語でのやり取りは問題なくできるくらいの英会話力は身に着けておく必要があります。
また、アラスカンマラミュートのブリーダーを見つけたとしても、タイミングによってはアラスカンマラミュートの子犬が産まれていなかったり、予約待ちである可能性があったりもします。
もし、アラスカンマラミュートを扱っている海外のブリーダーとやり取りをする自信がないという方は、手数料は多めにかかりますが仲介業者を挟む方法もありますので、アラスカンマラミュートの輸入仲介業者に相談をしてみても良いかもしれませんね。
アラスカンマラミュートの里親になるには
アラスカンマラミュートは、日本ではほとんど飼育されていないため、アラスカンマラミュートの里親になれる可能性は低いかもしれません。
ただ、何らかの事情でアラスカンマラミュートの里親募集をされる可能性はゼロではありませんので、里親募集サイトや保護団体に念のため問い合わせてみるのもよいでしょう。
アラスカンマラミュートの寿命
平均寿命
10歳前後
大型犬であるアラスカンマラミュートの寿命は大型犬の平均寿命に当てはめることができるのではないかと思います。しかし、アラスカンマラミュートは、日本国内で飼育されている頭数は少なく、飼育するのも難しい犬種であるのではっきりとしたことはわからない部分もあると思います。
アラスカンマラミュートの歴史
アラスカンマラミュート(Alaskan Malamute)の起源は実はハッキリしておらず、はるか昔から人間と共存していた犬種ということだけしかわかっていません。
アラスカのエスキモーであるマラミュート族によって大切に育てられていたアラスカンマラミュートは、オオカミとのDNAが極めて近いということが分かっており、アラスカンマラミュートは想像よりもはるか古くから人間と生活をしていたといわれています。
そんなアラスカンマラミュートが欧米人によって発見されたのは18世紀。アラスカで見つかった金鉱を求め、多くの白人が訪れると同時に犬ぞりレースが大流行りしたことで、アラスカンマラミュートの需要は一気に高まります。
そのため、レースにより適した犬種を作るため他犬種との交配が繰り返され、一時期はアラスカンマラミュートの数は激減したようです。しかし、1926年以降に犬ぞり愛好家によって、保存運動が始まりアラスカンマラミュートは何とか存続されました。
また、第二次世界大戦中は多くの犬種が戦禍によって失われる中、持ち前のたくましさと寒さに強い特性によってアラスカンマラミュートは軍用犬としても使われた犬種といわれています。
まとめ
アラスカンマラミュートは日本で飼えるのかという疑問をよく耳にしますが、結論をいうと「飼えないこともないが現実的に難しい」というのが答えです。
アラスカンマラミュートを日本で飼うには、室温調節、十分に運動ができる土地や場所など様々な壁をクリアしないといけません。
しかし、アラスカンマラミュートは大変魅力的な犬種です。もし、どうしても飼ってみたいと思う方は現実的に飼えるのか?考えてみてはいかがでしょうか。
ユーザーのコメント
40代 女性 ペッパー
40代 女性 suzy
極寒の地で生きていけるのも納得のものすごく密で豊かな量の被毛でした。確かにあの毛皮をまとって日本の夏を過ごすのはさぞかし大変なことでしょう。人間が真夏にダウンジャケットを全身着ているような状態ですもんね。
しかし強靭な体力の持ち主とありますし、夏場も散歩は欠かせなそうですね。最近の夏は、朝6時には30℃を回っていたり、夜になっても気温が落ちないので夏の散歩は苦労しそうです。
それにしても、体格や外見の違いはもちろん、犬種によって、本当にさまざまな性質を持っているんですね、うちの小型犬と比べると驚くことが多いです。
30代 女性 ひまわり
女性 チーズケーキ
50代以上 女性 匿名
30代 男性 K.W