フレンチブルドッグの値段相場は?平均価格や高い理由・毛色による違い、飼育費用まで解説

フレンチブルドッグの値段相場は?平均価格や高い理由・毛色による違い、飼育費用まで解説

フレンチブルドッグの子犬の値段相場はどのくらい?2026年9月時点の成約データでは、平均約27万円が目安です。値段が高いといわれる背景や、月齢・血統・見た目による価格差、ブルー・ライラックなどの希少カラーや長毛のフラッフィーの価格傾向を解説。さらに、ブリーダーとペットショップの費用の比較ポイント、相場より安い・高い子犬を選ぶ際の注意点、購入時の初期費用や毎月・年間の飼育費まで詳しく紹介します。

フレンチブルドッグの子犬の平均価格は約27万円

正面を見つめて立つフレンチブルドッグの子犬

フレンチブルドッグの子犬の値段は、平均約27万円がひとつの目安です。

「みんなのブリーダー」の2026年9月時点のデータでは、直近3か月に成約したフレンチブルドッグの平均価格は約27万円、最低価格は10万円、最高価格は64万円でした。

一方、「グッドブリーダー」の同日時点の集計では、販売中の子犬381頭の掲載価格の中央値は28万円でした。価格を安い順に並べたとき、中央の半数は24万8,000〜35万円の範囲に収まっています。

ただし、成約価格は実際に取引された金額、掲載価格は販売時に提示されている金額です。平均と中央値も異なるため、これらの数値を同じ条件の相場として比較することはできません。

また、約27万円という金額は、日本全国のすべての販売経路を含めた平均価格ではありません。実際には10万円台から数十万円以上まで幅があるため、20万円台後半を予算の目安のひとつとしつつ、希望する子犬の販売価格を個別に確認しましょう。

フレンチブルドッグの値段が高いといわれる背景

床に伏せて休むフレンチブルドッグの母犬と子犬

フレンチブルドッグの値段が高いといわれる背景のひとつに、繁殖や出産に医療的な管理が必要になりやすいことがあります。

フレンチブルドッグは、短い鼻や大きな頭部などが特徴の犬種です。子犬の頭部と母犬の骨盤の大きさの関係などから、自然分娩が難しくなる場合があります。

実際に、英国の大規模な獣医療データを用いた研究でも、フレンチブルドッグはほかの犬と比べて難産のリスクが高いことが報告されています。

そのため、出産時には帝王切開が必要になるケースもあり、手術費用や母犬・子犬の健康管理などに費用がかかる場合があります。ただし、すべてのフレンチブルドッグが帝王切開で生まれるわけではありません。

こうした繁殖・出産に伴う負担は、販売価格を考えるうえでの背景のひとつとされています。ただし、実際に何万円程度の価格差につながるのかを示す明確なデータはなく、値段が高い理由を出産の難しさだけで説明することはできません。

フレンチブルドッグの値段は月齢・血統・見た目などで変わる

並んで伏せている2匹のフレンチブルドッグの子犬

フレンチブルドッグの子犬の値段は、月齢や血統、顔立ち、体格、性別などによって変わります。同じ犬種でも、こうした条件や販売者の価格設定によって、数万円以上の差が出ることがあります。

月齢は価格に影響する要素のひとつです。一般的に、販売を開始したばかりの子犬は価格が高めに設定されることがあり、生後数か月が経過して販売期間が長くなると、価格が見直される場合があります。

実際に、販売サイトでは月齢が進んだ子犬を数万円値下げした例も見られます。ただし、月齢に応じた一律の値下げ幅があるわけではなく、成長した子犬でも高い価格が維持されることがあります。

血統も価格差につながる要素です。親犬がドッグショーで優秀な成績を収めている場合や、評価の高い血統を受け継いでいる場合には、その実績が価格に反映されることがあります。

また、フレンチブルドッグらしい顔立ちや、骨格・体格のバランスなども価格設定に関わります。販売者が外見を高く評価した子犬は、比較的高い価格が付けられる場合があります。

「ミニフレブル」「ミニフレンチブルドッグ」といった名称で小柄な子犬が紹介されることもありますが、正式なサイズ区分ではありません。

小柄であることや血統の良さだけで、将来の健康状態まで保証されるわけではない点にも注意しましょう。

性別によって価格が異なる場合もありますが、メスが必ずオスより高いといった決まりはありません。月齢や血統、外見などを総合的に見て、子犬ごとの価格が設定されています。

毛色や毛の長さによる値段の違い

人に抱き上げられているブルーのフレンチブルドッグの子犬

フレンチブルドッグの子犬は、毛色や毛の長さによっても販売価格が異なります。一般的なブリンドル、クリーム、フォーン、パイドのほか、珍しい毛色や長毛の子犬が高額で販売されることもあります。

ただし、珍しい毛色だから必ず高いわけではありません。同じ毛色でも価格には幅があり、月齢や血統、外見などの条件によって金額が変わります。

また、販売サイトで使われる毛色名と、JKC(ジャパンケネルクラブ)の犬種標準で認められている毛色は必ずしも一致しません。販売価格の高さと犬種標準上の評価は、分けて考えることが大切です。

ブルー・ライラック・マールなどの希少カラー

フレンチブルドッグには、ブルー、ブルータン、ライラック、ライラックタン、ブルーマールなど、「希少カラー」や「レアカラー」として販売される毛色があります。

2026年10月に複数のブリーダー販売サイトを確認すると、こうした毛色の子犬には20万円台から50万円台の掲載例がありました。なかには、それ以上の高額な子犬も見られます。

一方、ブルー系やライラック系でも20万円台で掲載されている子犬がいるため、希少カラーなら必ず高額になるわけではありません。また、これらは販売時の掲載価格であり、毛色別の平均成約価格を示すものではありません。

なお、ブルーやライラック、マールなどは、JKC・FCIの犬種標準で認められている毛色には含まれません。「珍しい毛色=犬種標準上の評価が高い」という意味ではないことも理解しておきましょう。

長毛の「フラッフィー」

フラッフィーとは、一般的なフレンチブルドッグよりも毛が長いタイプのことです。「長毛」「ロングコート」などの名称で紹介されることもあります。

販売サイトでは、フラッフィーの子犬に30万〜50万円台の価格が付けられた例があり、80万円台の掲載例も確認できます。毛色と長毛という特徴を組み合わせて、希少性をアピールしている販売例もあります。

ただし、フラッフィーだから必ず高額になるとは限りません。掲載価格には個体差があり、通常の短毛タイプと比べて一律に何万円高くなるという決まりもありません。

また、FCIの犬種標準では、フレンチブルドッグの被毛は短く滑らかなスムースコートとされており、長毛は正式な被毛タイプとして認められていません。

フラッフィーを迎える場合も、珍しさや価格だけに注目するのではなく、親犬や子犬の健康状態などを確認することが大切です。

ブリーダーとペットショップは総支払額で比較する

箱の中に入っているフレンチブルドッグの子犬

フレンチブルドッグを迎える際は、ブリーダーとペットショップのどちらが安いかだけでなく、最終的な支払総額を比較することが大切です。

ブリーダーは子犬を直接販売するため、ペットショップより安く購入できる場合があります。ただし、必ずしもブリーダーの方が安いわけではなく、販売者や子犬によって価格は異なります。

特に注意したいのは、生体価格に含まれる費用の違いです。ブリーダー直販でも、ワクチン接種費用や健康診断費用などが含まれている場合と、別途請求される場合があります。

ペットショップでも、表示価格とは別に健康管理や保証などをまとめた「安心パック」「サポートパック」が設定されていることがあります。

実際の販売情報では、ブリーダー直販でワクチン接種1回につき6,000円を別途請求する例や、ペットショップで4万4,000〜5万5,000円のサポート費用を生体価格とは別に表示する例があります。

例えば、生体価格が25万円でも、追加費用が5万円かかれば支払総額は30万円です。表示価格だけでは、どちらがお得かを正確に判断できません。

購入先を比較するときは、次の項目を確認しましょう。

  • 表示されている生体価格(税込)
  • ワクチン接種・健康診断などの費用
  • マイクロチップに関する費用
  • 保証やサポートサービスの内容と料金
  • 追加サービスへの加入が必須か任意か
  • 引き渡しまでに支払う費用の総額

なお、ブリーダーやペットショップで販売される犬には、マイクロチップの装着が義務付けられています。迎えた後は飼い主情報の変更登録が必要で、オンライン申請の場合は400円の手数料がかかります。

また、保証やサポートは料金だけでなく、対象となる病気や保証期間、適用条件も確認しましょう。

生体価格が安くても、追加費用によって総額が高くなる場合があります。契約前に費用の内訳と支払総額を書面で確認し、同じ条件で比較することが大切です。

相場より安い・高い子犬を選ぶときの注意点

上目遣いで伏せているフレンチブルドッグの子犬

フレンチブルドッグの子犬は、相場より安いから問題がある、高いから安心できるとは限りません。購入を検討するときは、価格が設定された理由と子犬の健康状態を確認することが大切です。

実際の販売サイトでは、10万円台の子犬から40万〜50万円台の子犬まで掲載されています。値段の違いだけで判断せず、それぞれの価格に見合った説明や情報が得られるかを確認しましょう。

相場より安い子犬の場合

相場より安いフレンチブルドッグには、月齢が進んだことや販売期間が長くなったことを理由に、値下げされている子犬もいます。販売者がキャンペーンなどで価格を変更している場合もあります。

実際に、販売サイトでは当初の価格から数万円以上値下げされた例も見られます。こうした値下げが必ずしも健康上の問題を意味するわけではありません。

ただし、安さだけで購入を決めるのは避けましょう。販売者に値下げの理由を尋ね、健康診断の結果や過去の病歴、ワクチン接種状況などを確認することが大切です。

特にフレンチブルドッグは、短頭種気道症候群(鼻や喉の構造によって呼吸が妨げられる病気)に注意が必要な犬種です。見学時には安静時の呼吸の様子なども確認し、気になる点があれば獣医師に相談しましょう。

相場より高い子犬の場合

相場より高いフレンチブルドッグでは、親犬の血統やドッグショーでの実績、外見的な特徴などが価格に反映されている場合があります。

高額な子犬を検討するときは、どのような特徴や実績が価格に反映されているのか、販売者に具体的な説明を求めましょう。血統や親犬の実績を理由としている場合は、血統証明書などの関連資料も確認すると判断しやすくなります。

また、親犬や子犬に健康検査が実施されている場合は、検査項目と結果を確認しましょう。遺伝子検査は対象となる遺伝性疾患のリスクを調べるもので、すべての病気や将来の健康を保証するものではありません。

価格の根拠が曖昧だったり、健康状態について十分な説明が得られなかったりする場合は、購入を急がないことも大切です。

フレンチブルドッグの初期費用と毎月・年間の飼育費

食器の隣に座っているフレンチブルドッグの子犬

フレンチブルドッグを迎える際は、子犬の購入代金に加えて、飼育用品をそろえる初期費用と、迎えた後の継続的な飼育費が必要です。

初期費用は用品だけで3万〜8万円程度がひとつの目安です。また、毎月の食費や日用品代に加え、予防医療や病気の治療、室温管理などにかかる費用も考えておきましょう。

迎えるときに必要な初期費用

フレンチブルドッグを迎える前には、ケージやクレート、トイレ用品、食器、ベッドなど、生活に必要なものを用意します。

一般的な犬用用品の価格を参考にすると、主な初期費用は次のとおりです。

  • ケージ・サークル:1万〜3万円程度
  • クレート(持ち運び用のケース):5,000〜1万5,000円程度
  • トイレトレー・トイレシート:3,000〜8,000円程度
  • ベッド・食器・ハーネス・リードなど:合計1万〜3万円程度

用品のサイズや品質によって金額は変わりますが、一式そろえる場合は3万〜8万円程度を予算の目安にするとよいでしょう。フードやおもちゃ、ケア用品なども必要に応じて用意します。

また、迎えた後にワクチン接種や健康診断が必要になる場合は、その費用も考えておきましょう。混合ワクチンの接種費用は、動物病院やワクチンの種類によって異なりますが、1回5,000〜1万円程度が目安です。

最初からすべての用品を高価なものでそろえる必要はありません。安全に生活できる環境を優先し、成長や生活スタイルに合わせて買い足していく方法もあります。

毎月・年間の飼育費用

フレンチブルドッグの飼育費には、毎月のフード代やトイレ用品代のほか、ワクチン接種、寄生虫予防、健康診断、病気の治療費などがあります。ペット保険に加入する場合は、保険料も継続的に発生します。

犬全体の参考値として、アニコム損害保険が2026年3月に公表した調査では、2025年に犬1頭へかけた年間支出は平均413,416円でした。単純に12か月で割ると、月額約3万4,000円になります。

この調査はアニコム損保のペット保険契約者を対象としたもので、フレンチブルドッグだけの平均ではありません。また、医療費なども含むため、毎月同じ金額が必要になるという意味ではありません。

同調査では、犬の年間治療費が平均89,120円、飼育に伴う追加の光熱費が平均22,273円でした。食費や日用品以外にも、年間を通じてさまざまな支出が発生することが分かります。

特にフレンチブルドッグは、鼻が短く暑さに弱い「短頭種」です。暑い時期はエアコンなどによる温度・湿度管理が欠かせないため、冷暖房にかかる費用も見込んでおく必要があります。

また、呼吸器や皮膚などの健康問題で治療が必要になる場合もあります。医療費は健康状態によって大きく変わるため、日常的な飼育費とは別に、急な通院や治療に備える資金も確保しておくと安心です。

まとめ

並んで立っている3匹のフレンチブルドッグの子犬

フレンチブルドッグを迎えるときは、子犬の購入価格だけでなく、その後の生活に必要なお金まで考えておくことが大切です。購入時に用意できる予算と、毎年継続して支払える飼育費を分けて考えると、無理のない計画を立てやすくなります。

また、値段だけで子犬を選ぶのではなく、販売者が健康状態や飼育環境について十分に説明してくれるかどうかも重要です。気になることは遠慮せずに質問し、納得できるまで確認してから購入を判断しましょう。

フレンチブルドッグと長く安心して暮らすためには、日々の健康管理に加え、急な通院や治療に対応できる備えも必要です。

家族で飼育環境や費用について話し合い、迎えた後も責任を持って世話を続けられるかを考えながら、準備を進めましょう。

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