シーズーとは
- 犬種名:シーズー(Shih Tzu)
- 原産国:チベット(中国)
- 大きさ:小型犬
- 体高:27cm以下
- 体重:4.5~8kg(理想体重4.5~7.5kg)
- 被毛:長毛のダブルコート
- 毛色:ゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイト、ブリンドル&ホワイト、レッド系など幅広い毛色
- 性格:穏やか、明るい、友好的、愛情深い、マイペース
- 寿命:13~15歳程度
シーズーは、チベット(中国)にルーツを持つ小型の愛玩犬です。人と一緒に暮らす家庭犬として親しまれており、日本でも広く知られている犬種のひとつです。
英語では「Shih Tzu」と表記されます。犬種名は「獅子」を意味する言葉に由来し、獅子を思わせる堂々とした姿から名付けられたとされています。
小型犬でありながら存在感があり、家庭で人と身近に暮らすことに適した犬種です。ただし、迎える際には見た目の印象だけで判断せず、この犬種に合った生活環境を整え、長く付き合っていくことが大切です。
シーズーの歴史
シーズーの祖先はチベットにルーツを持ち、チベットから中国へ渡った犬をもとに、中国の宮廷で長い年月をかけて発展したと考えられています。
中国では、仏教で神聖な存在とされた獅子を思わせる犬として大切に扱われ、歴代の宮廷で愛育されてきました。
現在のシーズーが成立する過程には、ラサ・アプソやペキニーズなど、チベットや中国にゆかりのある犬種が関係したと考えられています。
20世紀に入ると中国国外にも知られるようになり、1930年代にはイギリスへ渡りました。当初はラサ・アプソなどと混同されることもありましたが、その後は別の犬種として整理され、繁殖が進められていきます。
さらに第二次世界大戦後にはアメリカをはじめとする各国へ広まり、世界各地で飼育されるようになりました。こうして、中国の宮廷で大切に受け継がれてきたシーズーは、現在では世界中で親しまれる犬種となっています。
シーズーの性格
シーズーは、穏やかで明るく、人に親しみやすい性格の犬種です。家族と一緒に過ごすことを好み、愛情深く接する個体が多く見られます。
落ち着きがあり、比較的マイペースに過ごせる一方で、自分の意思をしっかり持つ一面もあります。そのため、気分によっては指示にすぐ従わないこともあり、「頑固」と感じられる場合があります。
ほかの犬や子どもとも穏やかに接しやすい傾向がありますが、性格には個体差があり、育った環境や社会化の経験によっても変わります。
オスとメスで性格の違いが語られることもありますが、性別だけで一概に判断することはできません。
シーズーの特徴
シーズーは、幅のある丸い頭部に大きな目、短い鼻、垂れた耳を持ち、全体的にコンパクトで安定感のある体つきをしています。小型犬ながら骨量があり、華奢というよりもしっかりとした印象の犬種です。
しっぽは高い位置につき、豊かな飾り毛を伴って背中の上に巻き上がります。顔まわりにも毛が豊富に生えるため、被毛の長さや整え方によって見た目の印象が大きく変わるのも特徴です。
シーズーの大きさ
シーズーの体高は27cm以下、体重は4.5kgから8kgが目安で、理想体重は4.5kgから7.5kgとされています。オスとメスで明確に異なる体格基準は設けられていません。
小型犬の中では比較的がっしりとした体つきで、胴にも適度な厚みがあります。成長の早さには個体差がありますが、1歳前後までに成犬時の大きさに近づくことが多いです。
シーズーの被毛タイプ
シーズーは、長い上毛と下毛を持つダブルコートの犬種です。被毛は豊かに伸び、頭部や耳、胸元、脚、しっぽにも長い毛が生えます。
毛は密度が高く、抜けた毛が周囲の被毛に絡まりやすいため、見た目ほど抜け毛が目立たないこともあります。成犬になるにつれて被毛は長く豊かになり、フルコートでは全身を覆うように伸びていきます。
シーズーの毛色の種類
シーズーは毛色のバリエーションが豊富で、さまざまな色や組み合わせが見られます。代表的なものには、ゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイト、ブリンドル&ホワイト、レッド系などがあります。
単色だけでなく、2色以上が組み合わさった毛色も多く、白の入り方や模様の位置によって同じ毛色でも印象が異なります。また、成長とともに色合いが薄くなったり、模様の見え方が変わったりすることもあります。
シーズーの価格相場
シーズーの子犬の価格は、20万円前後をひとつの目安として考えるとよいでしょう。実際の販売価格には幅があり、10万円前後から40万円台で販売されているケースも見られます。
価格は、月齢や性別、血統、毛色、顔立ちなどのほか、ブリーダーや販売地域によっても変わります。
同じシーズーでも個体によって大きく異なるため、価格だけで比較するのではなく、健康状態や飼育環境なども含めて判断することが大切です。
また、迎える際には子犬そのものの費用だけでなく、ケージやトイレ用品などの飼育用品、ワクチン接種や健康診断などの費用も必要になります。
迎えた後にはフード代や医療費なども継続してかかるため、生体価格以外の費用もあらかじめ考えておきましょう。
シーズーのブリーダーを探す方法
シーズーのブリーダーを探す場合は、まずブリーダー紹介サイトや犬舎の公式サイトなどを利用して、住んでいる地域や見学できる範囲から候補を探す方法があります。
気になる子犬が見つかったら、すぐに購入を決めるのではなく、犬舎の情報や飼育方針なども確認しましょう。
候補を絞ったら、犬舎を見学して子犬が過ごしている環境や健康状態を確認します。可能であれば、親犬の健康状態や性格、これまでに行われた健康診断や検査についても聞いておくと、迎えた後の生活をイメージしやすくなります。
また、子犬の健康状態やワクチン接種歴、食べているフード、引き渡し時期、契約内容、迎えた後の相談体制などについて丁寧に説明してくれるかも確認したいポイントです。
疑問点にきちんと答えてくれるブリーダーを選び、納得したうえで迎えるようにしましょう。
シーズーの飼い方
シーズーは室内で人と一緒に暮らすのに向いている犬種です。毎日の食事や運動に加え、被毛のお手入れや暑さへの配慮などを継続できる環境を整えてあげましょう。
食事は年齢や体重、活動量に合った総合栄養食を基本とし、適正な体型を保てるよう量を調整します。被毛に覆われて体型の変化が分かりにくいこともあるため、定期的に体重を測る習慣をつけておくと安心です。
また、鼻が短いシーズーは暑さの影響を受けやすいため、夏場は高温多湿を避け、室内を過ごしやすい環境に保つことも大切です。
シーズーの運動量
シーズーは非常に激しい運動を必要とする犬種ではありませんが、健康維持や気分転換のために毎日適度に体を動かすことが大切です。
散歩は1日40分~1時間程度を複数回に分けることをひとつの目安とし、年齢や体調、体力に合わせて調整しましょう。
散歩では距離を歩くだけでなく、においを嗅いだり周囲を探索したりする時間を取り入れると、よい刺激になります。室内でのおもちゃ遊びや短時間のトレーニングを組み合わせるのもおすすめです。
暑い時期は、早朝や夜間であっても気温や湿度、路面温度を確認してください。呼吸が荒くなるような日は無理に外を歩かせず、散歩を短くしたり室内での遊びに切り替えたりしましょう。
シーズーのしつけ方
しつけは子犬の頃から少しずつ始め、トイレや呼び戻し、リードをつけて歩く練習、留守番など、日常生活で必要になることを身につけていきます。人やほかの犬、さまざまな音や場所に無理のない範囲で慣らすことも大切です。
できなかったことを強く叱るより、望ましい行動ができたときに褒めたり、ごほうびを与えたりしながら教えると取り組みやすくなります。練習は長時間続けず、短い時間で繰り返しましょう。
家族によって指示やルールが変わると犬が混乱しやすいため、トイレの場所や入ってよい場所、要求されたときの対応などは家族で統一しておくことが大切です。
シーズーのケア方法
シーズーの豊かな被毛を清潔に保つには、日常的なブラッシングが欠かせません。特に毛を長く伸ばしている場合は毛玉やもつれができやすいため、毛の根元まで確認しながら丁寧にとかしましょう。
トリミングは毛の長さやカットスタイルによって必要な間隔が変わります。短めのスタイルに整える場合でも定期的なカットが必要になるため、毛の伸び方や自宅でのお手入れ状況に合わせてサロンへ相談するとよいでしょう。
ブラッシングやトリミングのほか、爪切り、歯磨き、耳や目のまわりの確認も日常的に行います。顔まわりの毛が目に触れる場合は短く整えたり結んだりし、目元は汚れがたまらないよう清潔に保ちましょう。
シャンプーの頻度は皮膚や被毛の状態、生活環境によって異なります。洗いすぎも皮膚への負担になることがあるため、汚れ方や皮膚の状態を見ながら適切な間隔で行い、洗った後は被毛の根元まで十分に乾かしてください。
シーズーの寿命と病気
シーズーの平均寿命は13歳から15歳ほどが目安とされています。ただし、寿命には個体差があり、体質や生活環境、健康状態などによっても変わります。
年齢を重ねても健やかに暮らせるよう、日頃から体重や食欲、呼吸、目や皮膚の状態などを確認し、気になる変化があれば早めに動物病院へ相談しましょう。定期的に健康診断を受け、病気の早期発見につなげることも大切です。
シーズーのかかりやすい病気
シーズーは、短い鼻や大きな目、垂れ耳、豊かな被毛などの身体的な特徴から、呼吸器や目、皮膚、耳などのトラブルに注意が必要です。また、小型犬に多い膝蓋骨脱臼がみられることもあります。
短頭種気道症候群
短頭種気道症候群は、鼻の穴が狭い、軟口蓋が長いといった構造によって空気の通り道が狭くなり、呼吸しづらくなる状態です。
大きないびきや呼吸音、少しの運動で息が上がるなどの症状がみられます。暑さや肥満によって症状が悪化することがあるため、呼吸が苦しそうな場合は早めに動物病院を受診しましょう。
角膜潰瘍
角膜潰瘍は、目の表面にある角膜が傷ついて炎症を起こす病気です。
シーズーは目が大きく前方に出ているため、外傷や乾燥などによる目のトラブルに注意が必要です。目を細める、こする、涙や目やにが増える、充血するといった症状がみられたら早めに受診しましょう。
乾性角結膜炎
乾性角結膜炎は、涙の量が不足して目の表面が乾燥し、角膜や結膜に炎症が起こる病気で、ドライアイとも呼ばれます。
粘り気のある目やに、充血、目を細めるなどの症状がみられ、治療では涙の分泌を促す点眼薬や人工涙液などが用いられます。
皮膚炎・脂漏症
シーズーでは、皮膚の赤みやかゆみ、べたつき、フケなどを伴う皮膚トラブルがみられることがあります。
原因にはアレルギー、細菌や酵母の増殖、寄生虫、基礎疾患などさまざまなものがあるため、症状が続く場合は原因に応じた治療を受けることが大切です。
外耳炎
外耳炎は、耳の入り口から鼓膜までの外耳道に炎症が起こる病気です。
耳をかく、頭を振る、耳垢や臭いが増えるなどの症状がみられます。アレルギーや湿気、異物など複数の要因が関係するため、異常がある場合は自己判断で耳掃除を続けず、動物病院で診てもらいましょう。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、膝のお皿にあたる膝蓋骨が正常な位置から外れる病気で、小型犬に多くみられます。
後ろ足を一時的に上げる、スキップするように歩くといった症状が代表的です。歩き方の異常が続く場合は受診し、必要な検査や治療について獣医師に相談しましょう。
まとめ
シーズーは、チベットにルーツを持ち、中国で発展してきた小型の愛玩犬です。穏やかで人に親しみやすく、家族と一緒に過ごすことを好む一方、自分の意思をしっかり持つ一面もあります。
大きな目と短い鼻、豊かな被毛、がっしりとした体つきが特徴で、毛色のバリエーションも豊富です。毎日の暮らしでは適度な散歩に加え、ブラッシングやトリミング、暑さへの配慮が欠かせません。
また、短頭種気道症候群や角膜潰瘍、乾性角結膜炎、皮膚炎、外耳炎、膝蓋骨脱臼などにも注意が必要です。
シーズーを迎える際は、見た目や価格だけでなく、日々のお手入れや健康管理を長く続けられるかも考え、自分の生活環境に合っているか十分に検討しましょう。



