【獣医師監修】アメリカンビーグルってどんな犬?イングリッシュビーグルとの違いや性格・飼い方を解説

【獣医師監修】アメリカンビーグルってどんな犬?イングリッシュビーグルとの違いや性格・飼い方を解説

アメリカンビーグルとはどんな犬なのか、イングリッシュビーグルとの違いや性格、体の大きさ、被毛・毛色の特徴を解説。運動量やしつけ、日常のケア方法、価格相場まで、迎える前に知っておきたいポイントを分かりやすく紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

アメリカンビーグルとはどんな犬?

アメリカの国旗と写るビーグル

  • 正式犬種名:ビーグル
  • 通称:アメリカンビーグル
  • 原産国:イギリス
  • 犬種グループ:嗅覚ハウンド
  • サイズ:小型犬〜中型犬
  • 体高:33〜40cm前後
  • 体重:8〜14kg前後
  • 被毛:短毛のスムースコート
  • 毛色:トライカラー、レモン&ホワイト、レッド&ホワイトなど
  • 寿命:12〜15年
  • 性格:明るい、人懐っこい、好奇心旺盛、活発

アメリカンビーグルとは、ビーグルの中でもアメリカ由来の血統や繁殖傾向を指して使われることがある呼び方です。ジャパンケネルクラブ(JKC)などの主要な登録機関で、ビーグルとは別に公認されている独立した犬種名ではありません。

そのため、アメリカンビーグルという名前だけで、まったく別の犬種だと考える必要はありません。基本的には、ビーグルという犬種の中に見られる系統やタイプのひとつとして理解すると分かりやすいでしょう。

ただし、販売や紹介の場で使われる名称は必ずしも統一されていません。アメリカ系の血統にこだわって迎えたい場合は、名前の印象だけで判断せず、血統証明書や親犬の情報、犬舎の繁殖方針などを確認することが大切です。

アメリカンビーグルとイングリッシュビーグルの違い

ソファで丸くなってこちらを見つめるビーグル

アメリカンビーグルとイングリッシュビーグルは、どちらもビーグルという犬種の中で使われることがある呼び方です。

基本的には別々の犬種ではなく、アメリカ系・イギリス系といった血統や繁殖傾向の違いを分かりやすく表すために用いられることがあります。

ビーグルはもともとイギリスで発展した嗅覚ハウンドで、その後アメリカにも渡り、現地の繁殖方針やドッグショーの基準に合わせて広まっていきました。

そのため、イギリスで伝統的に繁殖されてきたタイプをイングリッシュビーグル、アメリカで発展してきたタイプをアメリカンビーグルと呼び分けることがあります。

一般的には、イングリッシュビーグルは昔ながらの猟犬らしい雰囲気を残したタイプ、アメリカンビーグルはショードッグとしての見栄えやバランスを意識して繁殖されてきたタイプとして語られることがあります。

ただし、これらはあくまで全体的な傾向であり、明確な線引きがあるわけではありません。実際の見た目や体格、性格には個体差があるため、名称だけで判断せず、親犬の情報や血統、育った環境を確認することが大切です。

アメリカンビーグルの性格

子犬のアメリカンビーグル

アメリカンビーグルは、明るく人懐っこい性格の犬として親しまれています。家族に対して愛情深く、遊びやコミュニケーションを楽しむ傾向があるため、家庭犬としても人気があります。

また、もともと群れで行動する猟犬として発展してきた背景から、ほかの犬や人に対しても比較的フレンドリーに接しやすい一面があります。ただし、性格には個体差があり、子犬のころからさまざまな人や環境に慣れさせることが大切です。

一方で、好奇心が旺盛で、気になるにおいや音に強く反応することもあります。
興味のあるものを見つけると夢中になりやすいため、日常生活では愛犬の気持ちをうまく満たしながら、落ち着いて過ごせる環境を整えてあげるとよいでしょう。

アメリカンビーグルの特徴

横たわるアメリカンビーグル

アメリカンビーグルは、ビーグルらしい引き締まった体つきと、表情豊かな垂れ耳が印象的な犬です。体はコンパクトながら筋肉がしっかりとしており、横から見てもバランスのよい体型をしています。

外見上の大きな特徴としては、短く密に生えた被毛、丸みのある頭部、やわらかな印象を与える目元、高く掲げられる尾などが挙げられます。全体としては、親しみやすさと活発な雰囲気をあわせ持つ犬といえるでしょう。

アメリカンビーグルの大きさ

アメリカンビーグルの体高は、33〜40cm前後が目安です。体重は個体差がありますが、8〜14kg程度に収まることが多く、小型犬と中型犬の中間に近いサイズ感です。

アメリカの基準では、体高13インチ以下のタイプと、13インチを超えて15インチ以下のタイプに分けられることがあります。日本の家庭でも検討しやすい大きさですが、実際の体格は血統や個体によって差があります。

アメリカンビーグルの被毛タイプ

アメリカンビーグルの被毛は、短く密に生えたスムースコートです。毛足は短いものの、体に沿ってしっかりと生えており、つやのある質感をしています。

長毛犬のように毛が絡まりやすいタイプではありませんが、短毛だからといって抜け毛が少ないわけではありません。

季節の変わり目を中心に抜け毛が増えることもあるため、日常的にブラッシングをして被毛の状態を整えてあげるとよいでしょう。

アメリカンビーグルの毛色の種類

アメリカンビーグルの毛色は、ビーグル全体で見られるカラーバリエーションと基本的に共通しています。代表的なのは、黒・白・茶色が入るトライカラーで、ビーグルらしい印象を与える定番の毛色です。

そのほか、レモン&ホワイト、レッド&ホワイト、ブラウン系を含む配色なども見られます。毛色の違いは見た目の個性であり、アメリカンビーグルかどうかを判断する基準になるものではありません。

アメリカンビーグルの飼い方

頭を撫でられるビーグル

アメリカンビーグルと暮らすうえでは、もともと猟犬として活躍してきたビーグルらしい行動傾向を理解しておくことが大切です。

体を動かす時間だけでなく、においを嗅いだり、考えながら遊んだりする時間を取り入れることで、心身ともに満たされやすくなります。

また、食欲旺盛な子が多く、垂れ耳や短毛の被毛など、日常的に気を配りたいポイントもあります。無理なく続けられる運動・しつけ・ケアの習慣を整えることが、健康的で落ち着いた暮らしにつながります。

アメリカンビーグルの運動量

アメリカンビーグルは活発でスタミナのある犬です。毎日の散歩は、1日2回を目安に行い、成犬であれば1回30分〜1時間ほどを確保できるとよいでしょう。

ただ歩くだけでは物足りないこともあるため、安全な場所でにおいを嗅がせる時間を作ったり、おもちゃを探す遊びを取り入れたりするのもおすすめです。

嗅覚を使う遊びは、体力だけでなく頭も使うため、満足感につながりやすくなります。

運動不足になると、ストレスから吠えやいたずらが増えたり、太りやすくなったりすることがあります。年齢や体調に合わせながら、毎日しっかり発散できる時間を作ってあげましょう。

アメリカンビーグルのしつけ

アメリカンビーグルは賢く、人との関わりを楽しめる犬ですが、気になるにおいを見つけると夢中になりやすい一面があります。散歩中の引っ張りや拾い食いを防ぐためにも、子犬のころから基本的なしつけを始めることが大切です。

特に「マテ」「オイデ」「ダメ」「ハナセ」などの合図は、日常生活の安全を守るうえで役立ちます。
においを追っている最中は声が届きにくくなることもあるため、短い言葉で分かりやすく伝え、できたときにしっかり褒める方法が向いています。

また、ビーグルはよく通る声で吠えることがあるため、要求吠えや留守番中の吠えを放置しないことも大切です。

叱るだけではなく、落ち着いて過ごせたときに褒める、退屈しにくい環境を整えるなど、安心して過ごせる習慣を作っていきましょう。

アメリカンビーグルのケア方法

アメリカンビーグルは短毛ですが、抜け毛が少ない犬ではありません。普段からラバーブラシなどでブラッシングを行い、抜け毛を取り除きながら皮膚や被毛の状態を確認してあげましょう。

垂れ耳のため、耳の中が蒸れやすく、汚れがたまりやすい点にも注意が必要です。耳の赤み、強いにおい、耳垢の増加、かゆがる様子がある場合は、自己判断で掃除を続けず、動物病院で相談してください。

食欲旺盛な子が多いため、食事量やおやつの量を管理することも大切です。体重が増えすぎると足腰や内臓に負担がかかりやすくなるため、定期的に体重を確認し、適正体型を維持できるようにしましょう。

そのほか、歯みがき、爪切り、肛門まわりのチェックなども日常的に必要です。自宅でのケアが難しい場合は、無理をせず動物病院やトリミングサロンに相談すると安心です。

アメリカンビーグルの価格相場

がま口の財布と電卓

アメリカンビーグルとして子犬を迎える場合、独立した犬種として価格が分けられているわけではないため、基本的にはビーグル全体の価格相場を参考にします。

国内で販売されているビーグルの子犬は、20万円〜40万円前後で紹介されることが多く、血統や月齢、親犬の実績、販売元、地域などによって価格が変動します。

アメリカ系の血統にこだわる場合は、価格だけで判断せず、血統証明書や親犬の情報、犬舎の繁殖方針も確認しましょう。

また、子犬の代金とは別に、ワクチン接種費用、マイクロチップ装着費用、健康診断費用、畜犬登録、首輪やケージなどの飼育用品代が必要になることもあります。

迎えた後も、フード代、予防医療費、トリミングやケア用品代などの継続的な費用がかかるため、購入時の価格だけでなく、長く暮らすための予算も考えておくことが大切です。

まとめ

見上げるビーグル

アメリカンビーグルは、ビーグルとは別に公認された独立犬種ではなく、アメリカ由来の血統や繁殖傾向を指して使われることがある呼び方です。

イングリッシュビーグルとは系統や見た目の傾向が比較されることがありますが、明確に線引きできるものではなく、実際の体格や性格には個体差があります。

明るく人懐っこい性格で、家族との遊びやコミュニケーションを楽しみやすい一方、嗅覚を使って行動する犬らしく、十分な運動と根気のあるしつけが欠かせません。

短毛でも抜け毛や垂れ耳のケア、体重管理は必要です。迎える際は価格だけで判断せず、血統や親犬の情報、飼育環境を確認し、長く安心して暮らせる準備を整えましょう。

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