マルプーってどんな犬?
- 名称:マルプー(Maltipoo)
- 別名:マルチプー、マルプー
- 親犬:マルチーズ、トイプードル
- 分類:ミックス犬
- 原産国:アメリカとされることが多い
- 大きさ:小型犬
- 体重:2〜5kg前後
- 性格:人懐っこい、甘えん坊、明るい、遊び好き
- 被毛:直毛、ウェーブ、カールなど個体差がある
- 毛色:ホワイト、クリーム、アプリコット、レッド、ブラウンなど
- 寿命:12〜16歳程度
マルプーは、マルチーズとトイプードルを親犬に持つミックス犬です。英語圏では「Maltipoo(マルチプー)」とも呼ばれ、家庭犬として親しまれています。
純血種のように犬種標準が定められているわけではないため、見た目や性格、体格には個体差があります。親犬のどちらの特徴を強く受け継ぐかによって印象が変わる点も、マルプーならではの魅力です。
一方で、「必ずこの大きさになる」「必ずこの性格になる」と断定しにくい犬でもあります。迎える際は、子犬の見た目だけで判断せず、親犬の体格や性格、育った環境なども確認しておくと安心です。
マルプーの歴史
マルプーは、古くから特定の作業目的のために保存されてきた純血種ではなく、比較的新しいミックス犬です。
マルチーズとトイプードルという、どちらも家庭犬として人気のある犬種を組み合わせた犬として知られるようになりました。
海外では、家庭で暮らしやすい小型犬として注目され、愛らしい見た目や親しみやすさから人気が広がったとされています。
日本でも、ペットショップやブリーダーで見かける機会が増え、ミックス犬の中でもよく知られる存在になっています。
ただし、歴史が浅い犬であるため、純血種のように特徴が安定しているわけではありません。マルプーを迎える際は、ミックス犬ならではの個体差を理解し、その子の成長を楽しむ気持ちを持つことが大切です。
マルプーの特徴
マルプーは、マルチーズとトイプードルを親犬に持つミックス犬らしく、ぬいぐるみのような柔らかい雰囲気が魅力です。顔立ちや体つき、毛質、毛色には個体差があり、成長とともに印象が変わることもあります。
ここでは、マルプーを迎える前に知っておきたい大きさ、被毛タイプ、毛色の種類について解説します。
マルプーの大きさ
マルプーは小型犬に分類されることが多く、成犬時の体高は20〜30cm前後、体重は2〜5kg前後がひとつの目安です。
ただし、ミックス犬のため個体差が大きく、親犬の体格によってはこれより小さめ、または大きめに成長することもあります。
子犬の将来の大きさは、親犬であるマルチーズやトイプードルの体格、骨格、成長曲線などをもとにある程度予測します。
ただし、月齢だけで正確に判断することは難しいため、「必ずこのサイズに収まる」と考えず、余裕を持って飼育環境を整えておくと安心です。
マルプーの被毛タイプ
マルプーの被毛は、直毛に近いふんわりしたタイプ、ゆるく波打つウェーブタイプ、トイプードルのようにカールが強いタイプなどさまざまです。どの毛質になるかは、親犬から受け継ぐ特徴によって異なります。
マルチーズもトイプードルも抜け毛が比較的少ない犬種として知られているため、マルプーも抜け毛は少なめの傾向があります。一方で、毛が絡まりやすく毛玉ができやすいため、こまめなブラッシングが欠かせません。
被毛を清潔に保つためには、自宅でのブラッシングに加え、4〜6週間に1回程度を目安にトリミングを行うとよいでしょう。
毛玉を放置すると皮膚が蒸れたり、赤みやかゆみにつながったりすることがあるため、日頃から毛の状態を確認することが大切です。
マルプーの毛色の種類
マルプーの毛色には、ホワイト、クリーム、アプリコット、レッド、ブラウンなど、明るくやさしい色合いがよく見られます。
親犬の毛色によっては、ブラック、シルバー、グレー、白黒などのパーティーカラーが生まれることもあります。
また、マルプーの毛色は成長とともに変化することがあります。子犬の頃は濃いレッドやアプリコットに見えても、成犬になるにつれて色がやわらかく薄くなるケースも少なくありません。
毛色は見た目の印象を大きく左右しますが、同じ色名でも個体によって濃淡や雰囲気は異なります。迎える際は、現在の毛色だけでなく、成長後に変化する可能性も理解しておきましょう。
マルプーの性格
マルプーは、人懐っこく甘えん坊な性格の子が多いといわれています。家族と一緒に過ごすことを好み、明るく遊び好きな一面もあるため、家庭犬として暮らしやすいミックス犬です。
一方で、飼い主への愛着が強くなりすぎると、留守番が苦手になったり、構ってほしい気持ちから吠えたりすることがあります。可愛がるだけでなく、ひとりで落ち着いて過ごす時間にも少しずつ慣れさせておくことが大切です。
マルプーは賢く、飼い主の反応をよく見て行動する傾向があります。そのため、良い行動をしたときはしっかり褒め、困る行動には一貫した対応を取ることで、落ち着いた性格に育ちやすくなります。
性格は性別だけで決まるものではありません。男の子は甘えん坊、女の子は自立心が強いといわれることもありますが、実際には親犬から受け継ぐ気質や育った環境、日々の接し方による影響の方が大きいと考えましょう。
マルプーの価格相場
マルプーの子犬の価格は、20万〜50万円程度を中心に幅があります。ただし、価格は販売元や地域、月齢、毛色、親犬の体格、健康管理の内容などによって変わるため、あくまで目安として考えましょう。
一般的に、人気のある毛色や小さめに成長すると予想される子犬は、価格が高くなることがあります。
一方で、価格が安いからといってすぐに決めるのではなく、子犬がどのような環境で育っているか、健康状態に問題がないかを確認することが大切です。
また、迎える際に必要な費用は子犬の購入代金だけではありません。ワクチン代、健康診断費、飼育用品、フード代、トリミング費用、医療費なども継続的にかかります。
お迎え前には、初期費用と毎月の維持費を含めて無理なく飼えるかを考えておきましょう。
マルプーのブリーダーを探す方法
マルプーのブリーダーを探す場合は、まず犬種専門のブリーダー紹介サイトやペット関連の情報サイトで、住んでいる地域や希望条件に合うブリーダーを調べる方法があります。
気になるブリーダーが見つかったら、すぐに契約せず、犬舎見学ができるかを確認しましょう。
見学では、子犬だけでなく親犬の様子や飼育環境も確認することが大切です。犬舎が清潔に保たれているか、犬たちが落ち着いて過ごしているか、子犬の健康状態について丁寧に説明してくれるかを見て判断しましょう。
また、販売を行うブリーダーは、第一種動物取扱業として登録されている必要があります。登録番号や動物取扱責任者の表示があるか、契約前に子犬の現物確認と対面での説明を受けられるかも確認してください。
信頼できるブリーダーは、良い点だけでなく、ミックス犬ならではの個体差や健康面で注意したいことも説明してくれます。
価格やアクセスの良さだけで選ばず、質問への対応やアフターサポートの有無も含めて判断すると安心です。
マルプーの人気カットスタイル
マルプーは毛が伸び続けやすいため、カットの仕方によって印象が大きく変わります。ふんわり可愛らしく見せるスタイルから、すっきり清潔感を重視したスタイルまで、毛質や毛量、顔立ちに合わせて選ぶとよいでしょう。
同じカット名でも、耳の長さやマズルの丸み、足まわりの仕上げ方によって雰囲気は変わります。希望の写真を用意してトリマーに相談すると、愛犬に似合う仕上がりをイメージしやすくなります。
テディベアカット
テディベアカットは、顔まわりを丸く整え、ぬいぐるみのような可愛らしさを引き出す定番のスタイルです。マズルをふんわり残すことで、マルプーらしいやさしい表情に見せやすくなります。
パピーカット(こぐまカット)
パピーカットは、子犬のようなあどけない雰囲気を残したいときに人気のスタイルです。全体を短すぎない長さで整え、丸みのあるシルエットに仕上げることで、幼くやわらかな印象になります。
まんまる系スタイル
まんまる系スタイルは、頭や顔まわりを丸く作り込み、ふんわりとした存在感を出すカットです。毛量が多い子や、カール・ウェーブがしっかり出る子に向いており、写真映えしやすいのも魅力です。
短めカット(サマーカット)
短めカットは、体の毛をすっきり整えることで、動きやすく清潔感のある印象に仕上げるスタイルです。暑い時期や、毛玉ができやすい子にも選ばれることがあります。
ただし、短く刈り込みすぎると皮膚への刺激が増えることがあります。体質や季節に合わせて、どの程度の長さを残すかトリマーと相談して決めましょう。
耳を短めにするスタイル
耳の飾り毛を短めに整えると、顔まわりがすっきり見え、活発で明るい印象になります。耳の長さを変えるだけでも雰囲気が大きく変わるため、イメージチェンジをしたいときにも取り入れやすいスタイルです。
しっぽのカット
しっぽは、丸くポンポンのように仕上げたり、全身に合わせて自然に整えたりできます。後ろ姿の印象を左右する部分なので、体全体のバランスを見ながらデザインを決めるとまとまりやすくなります。
セルフカットの注意点
自宅でのセルフカットは、耳の縁や足先、皮膚のたるみを傷つけるおそれがあります。特に顔まわりや足裏、肛門まわりなどは犬が動きやすく、思わぬケガにつながることもあります。
基本的なカットはプロのトリマーに任せ、自宅ではブラッシングや目元の簡単なお手入れにとどめると安心です。どうしても部分的に整えたい場合も、無理にハサミを入れず、安全な範囲で行いましょう。
マルプーの飼い方
マルプーは室内で暮らしやすい小型犬ですが、快適に過ごすためには生活環境を整えることが大切です。
フローリングで足を滑らせないようにマットを敷いたり、ソファやベッドへの上り下りが多い場合はステップを用意したりすると、足腰への負担を減らしやすくなります。
食事は、年齢や体重、運動量に合った総合栄養食を選び、与えすぎに注意しましょう。体が小さいぶん、少しの食べすぎでも体重に影響しやすいため、おやつを含めた1日の量を管理することが大切です。
また、サークルやベッド、トイレ、食器、ブラシなど、毎日の暮らしに必要なものは迎える前に準備しておきましょう。安心して休める場所を決めておくと、新しい環境にも慣れやすくなります。
マルプーの運動量
マルプーは小型犬ですが、遊ぶことが好きで活発な子も多い犬です。散歩は1日1〜2回、1回20〜30分程度を目安にし、年齢や体力、季節に合わせて無理のない範囲で行いましょう。
散歩は運動だけでなく、外の音やにおい、人や犬に慣れる機会にもなります。室内遊びだけで済ませず、短時間でも外に出る習慣をつけると、気分転換や社会化にもつながります。
雨の日や暑さ・寒さが厳しい日は、室内でボール遊びや知育玩具を使った遊びを取り入れるのもよい方法です。体を動かす遊びと頭を使う遊びを組み合わせることで、退屈によるいたずらや吠えを防ぎやすくなります。
マルプーのしつけ方
マルプーは賢く、人の反応をよく見る傾向があります。トイレトレーニングや甘噛みの抑制、呼び戻しなどは、迎えた日から家族でルールをそろえて教えていきましょう。
良い行動をしたときはすぐに褒め、困る行動には一貫した対応を取ることが大切です。要求吠えに毎回応えてしまうと、「吠えれば構ってもらえる」と覚えてしまうことがあるため、落ち着いてから声をかけるようにしましょう。
留守番の練習も、短い時間から少しずつ始めると安心です。最初から長時間ひとりにするのではなく、数分だけ離れる練習を重ね、ひとりでも落ち着いて過ごせる時間を増やしていきましょう。
マルプーのケア方法
マルプーは毛が絡まりやすいため、日頃のブラッシングが欠かせません。スリッカーブラシやコームを使い、毛の表面だけでなく根元のもつれも確認しながら、やさしく整えてあげましょう。
目元は涙で汚れやすいことがあるため、清潔なコットンなどでやさしく拭き取ります。赤みや目やに、強いにおいが続く場合は、自己判断でケアを続けず動物病院で相談しましょう。
耳は汚れやにおい、赤みがないかを定期的に確認します。家庭で無理に奥まで掃除しようとすると耳を傷つけるおそれがあるため、気になる症状がある場合は獣医師に相談してください。
歯みがきは、できるだけ毎日の習慣にしておくと安心です。最初は口元に触られることに慣れさせ、少しずつ歯ブラシや犬用歯みがきシートを使ったケアへ進めていきましょう。
マルプーの寿命と病気
マルプーの寿命は、12〜16歳程度がひとつの目安です。小型犬としては比較的長く一緒に過ごせる可能性がありますが、実際の寿命は体質や生活環境、食事、日々の健康管理によって変わります。
長く健やかに暮らすためには、体重管理や歯のケア、定期的な健康診断が大切です。特に小型犬は足腰や歯のトラブルが起こりやすいため、若いうちから予防を意識しておくと安心です。
また、歩き方の変化、食欲の低下、口臭、耳のにおい、皮膚の赤みなど、普段と違う様子が見られたときは早めに動物病院で相談しましょう。小さな変化に気づくことが、病気の早期発見につながります。
マルプーのかかりやすい病気
マルプーは、親犬であるマルチーズとトイプードルがかかりやすい病気に注意が必要です。ここでは、日常生活で気づきやすい代表的な病気を紹介します。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝のお皿が正常な位置から外れてしまう病気です。小型犬に多く見られ、足を浮かせて歩く、スキップのような歩き方をする、急に後ろ足を気にするなどの様子が見られることがあります。
フローリングで滑る、段差を頻繁に上り下りする、肥満で足に負担がかかるといった生活環境は、膝への負担につながります。
床に滑り止めマットを敷く、体重を適切に管理する、無理なジャンプを避けるなど、日頃から足腰にやさしい環境を整えましょう。
歯周病
歯周病は、歯垢や歯石に含まれる細菌によって歯ぐきや歯を支える組織に炎症が起こる病気です。口臭が強い、歯ぐきが赤い、歯がぐらつく、食べにくそうにするなどの症状が見られることがあります。
小型犬は口の中が狭く、歯のトラブルが起こりやすい傾向があります。子犬の頃から口元を触られることに慣れさせ、犬用歯ブラシや歯みがきシートを使ったケアを習慣にしましょう。
外耳炎
外耳炎は、耳の中に炎症が起こる病気です。耳をかゆがる、頭をよく振る、耳から強いにおいがする、耳の中が赤いなどの症状が見られることがあります。
マルプーは垂れ耳の子も多く、耳の中が蒸れやすい場合があります。ただし、家庭で耳の奥まで無理に掃除すると傷つけるおそれがあるため、汚れやにおい、赤みが気になるときは動物病院で相談しましょう。
流涙症
流涙症は、涙の量が増えたり、涙がうまく排出されにくくなったりすることで、目の周りが常に濡れやすくなる状態です。涙やけとして、目元の毛が茶色っぽく変色することもあります。
涙の量や涙管の状態、目元の毛による刺激、体質など、原因はさまざまです。目元の汚れは清潔なコットンなどでやさしく拭き取り、赤みや目やに、かゆがる様子が続く場合は早めに受診しましょう。
皮膚炎
皮膚炎は、アレルギーや細菌、湿気、毛玉による蒸れなどが関係して、皮膚に赤みやかゆみ、フケ、べたつきなどが起こる病気です。体をよくかく、同じ場所をなめ続ける、皮膚が赤くなるといった様子が見られることがあります。
マルプーは毛が絡まりやすいため、毛玉を放置すると皮膚が蒸れてトラブルにつながることがあります。
日頃から被毛の状態を確認し、かゆみや赤みが続く場合は自己判断でケアを続けず、動物病院で原因を確認してもらいましょう。
まとめ
マルプーは、マルチーズとトイプードルを親犬に持つ、愛らしい雰囲気が魅力のミックス犬です。
人懐っこく家庭犬として暮らしやすい一方で、見た目や体格、毛質、性格には個体差があります。迎える際は、子犬の印象だけで判断せず、親犬の様子や育った環境も確認しておくと安心です。
毎日のブラッシングや定期的なトリミング、体重管理、しつけ、健康チェックを続けることも大切です。
可愛らしさだけでなく、必要なケアや費用、病気のリスクまで理解したうえで迎えれば、マルプーは家族に寄り添うかけがえのないパートナーになってくれるでしょう。



