マルキー（マルチーズ × ヨークシャーテリア）はどんなミックス犬？性格や特徴、子犬・成犬の価格相場まで解説

マルキーってどんな犬？

マルキーは、マルチーズとヨークシャーテリアを掛け合わせたミックス犬です。両親とも長く家庭で親しまれてきた愛玩犬の系統で、ミックスならではの個性が楽しめる点が魅力といえるでしょう。

呼び名は「マルキー」のほか、「マルーキー」と呼ばれることもあります。また、英語圏では両親の犬種名を組み合わせた「モーキー（Morkie）」として紹介される場合もあります。

見た目は親犬のどちらに似るかで幅があり、同じマルキーでも印象が変わるのが特徴です。迎える前には「この子らしさ」を大切にしながら、成長に合わせて暮らし方を整えていく意識を持つと安心です。

親犬種「マルチーズ」の特徴

マルチーズは、中央地中海沿岸地域に由来するとされる、古い歴史を持つ小型の愛玩犬です。上品な雰囲気と、抱き上げやすいコンパクトさから、長く家庭犬として親しまれてきました。

また、被毛のお手入れが日常的に必要になりやすい犬種としても知られています。清潔感のある見た目を保つには、日々のケアを前提に迎えるのがポイントです。

親犬種「ヨークシャーテリア」の特徴

ヨークシャーテリアはイギリス原産の小型犬で、テリア系らしいきびきびした印象を持つ犬種です。家庭犬としての人気も高く、存在感のある佇まいが魅力として挙げられます。

被毛は成長に伴って色味が変化することがあり、子犬期と成犬期で印象が変わる場合があります。こうした変化も含めて、成長の過程を楽しめる犬種です。

マルキーの特徴

マルキーは、マルチーズとヨークシャーテリアという小型犬同士を親に持つミックス犬です。全体的に小柄で華奢な体つきをしており、可愛らしさと上品さをあわせ持った外見が魅力とされています。

ミックス犬のため見た目には個体差があり、どちらの親犬の特徴が強く出るかによって印象が変わります。その違いも、マルキーならではの個性として楽しめるポイントです。

マルキーの大きさ

成犬時の体重は2kg〜4kg程度、体高は20～25cm程度が目安とされています。

基本的には超小型犬から小型犬の範囲に収まることが多いですが、ミックス犬のため、親犬の体格や成長の仕方によって多少前後することがあります。

子犬の頃は非常に小さく見えても、成長とともに体つきがしっかりしてくる場合があります。成犬時のサイズには幅があることを理解しておくと安心です。

マルキーの被毛タイプ

被毛は、マルチーズとヨークシャーテリアに共通するシングルコート傾向を受け継ぐことが多いとされています。

換毛期がはっきりしないため、柴犬やコーギーのようなダブルコート犬と比べると、抜け毛は少なめの傾向にあります。ただし、抜け毛の量には個体差があります。

毛質は細く柔らかく、伸び続ける性質を持つため、長さを保つには定期的なカットが前提になります。放置すると絡まりやすくなる点も特徴のひとつです。

マルキーの毛色の種類

マルキーの毛色はバリエーションが豊富で、親犬の毛色を組み合わせたさまざまなタイプが見られます。

ヨークシャーテリア由来のダークカラーを基調にした毛色や、マルチーズの影響を受けたホワイトやクリーム系、シルバーがかった色合いなどが代表的です。

また、成長とともに毛色が変化することもあり、子犬の頃と成犬になってからで印象が変わる場合があります。どの色に落ち着くかは個体ごとに異なります。

マルキーの性格

マルキーは、マルチーズの穏やかさとヨークシャーテリアの活発さが組み合わさった性格を持つことが多いミックス犬です。人と関わることを好み、家族のそばで過ごす時間に安心感を覚える傾向があります。

飼い主に対しては愛情深く、甘えん坊な一面を見せることも少なくありません。一方で、親犬であるヨークシャーテリアの影響が強く出ると、自立心や警戒心がやや目立つ場合もあります。

明るく好奇心旺盛な子が多く、遊びやコミュニケーションを通じて信頼関係を築きやすい犬種といえるでしょう。ただし、性格の現れ方には個体差があり、同じマルキーでも落ち着いたタイプや活発なタイプなどさまざまです。

人懐っこさと芯の強さをあわせ持つ点が魅力で、日々の触れ合いの中で、その子ならではの性格がよりはっきりしていきます。

マルキーの飼い方

マルキーは体が小さく、主に室内での飼育に向いている犬です。骨や関節への負担を減らすため、床は滑りにくい素材にするなど、生活環境を整えてあげることが大切です。

また、人と過ごす時間を好む傾向があるため、日常的に声をかけたり触れ合ったりすることで、安心して暮らしやすくなります。静かに休める場所と、家族の気配を感じられる空間の両方を用意してあげるとよいでしょう。

マルキーの運動量

小型犬らしく、必要な運動量はそれほど多くありません。散歩は1日1〜2回、短時間を目安に、無理のない範囲で行うのが一般的です。

長距離を歩かせるよりも、外の音や匂いに触れさせることを目的にすると、心身の刺激になります。天候や体調によっては、室内遊びで代替しても問題ありません。

体の小ささを考慮し、ジャンプや急な方向転換が多くならないよう注意しながら、日常的に体を動かす機会をつくりましょう。

マルキーのしつけ方

マルキーは人の反応をよく見て学ぶ傾向があり、日々の接し方が行動に反映されやすい犬です。基本的なルールは、迎え入れた早い段階から一貫して教えることが重要になります。

可愛さから要求をすべて受け入れてしまうと、吠えや甘えが強く出る場合があります。落ち着いた態度で接し、望ましい行動をしたときにしっかり評価することがポイントです。

叱るよりも、褒めて伸ばす方法を中心にすると、信頼関係を築きやすくなります。

マルキーのケア方法

被毛は絡まりやすいため、日常的なブラッシングが欠かせません。短時間でもこまめに行うことで、毛玉や皮膚トラブルの予防につながります。

毛が伸び続ける性質を持つため、定期的なトリミングも必要になります。見た目を整えるだけでなく、目や足元が見えやすくなり、生活しやすくなる点もメリットです。

あわせて、歯や耳、爪などの状態も日頃から確認し、異変があれば早めに専門家に相談できるよう心がけましょう。

マルキーの寿命と病気

マルキーの寿命は、一般的な小型犬と同程度で、12歳〜15歳がひとつの目安とされています。体が小さい分、比較的長生きしやすい傾向はありますが、寿命には生活環境や体質、日々の健康管理が大きく影響します。

ミックス犬であるマルキーは、特定の疾患に必ずかかるわけではありませんが、親犬種がかかりやすい病気の傾向を受け継ぐ可能性があります。日常の様子をよく観察し、異変に早く気づくことが健康維持につながります。

マルキーのかかりやすい病気

マルキーは小型犬に多い病気や、マルチーズ・ヨークシャーテリア双方に見られやすい体質的なトラブルに注意が必要です。ここでは代表的なものを紹介しますが、すべての個体に当てはまるわけではありません。

膝蓋骨脱臼（パテラ）

小型犬に多く見られる関節のトラブルで、後ろ足の膝のお皿が正常な位置からずれてしまう状態です。歩き方が不自然になったり、突然片足を浮かせるような仕草が見られることがあります。

高い場所からの飛び降りや、滑りやすい床での生活が負担になる場合もあるため、住環境の工夫が予防につながります。

気管虚脱

気管が押しつぶされるように変形し、呼吸がしづらくなる病気です。興奮したときや運動後に、ガチョウの鳴き声のような咳が出ることがあります。

首への圧迫が負担になることがあるため、散歩の際には首輪ではなく胴輪を選ぶなど、日常的な配慮が大切です。

歯周病

顎が小さく歯が密集しやすい小型犬は、歯垢や歯石がたまりやすい傾向があります。歯周病が進行すると、口臭や歯のぐらつきだけでなく、全身の健康に影響を及ぼす可能性もあります。

子犬の頃から口元に触れることに慣れさせ、無理のない範囲でケアを続けることが予防の第一歩になります。

涙やけ・目のトラブル

目の周りが常に湿りやすく、被毛が変色してしまう「涙やけ」は、マルチーズ系の犬に見られやすい傾向があります。体質や目の構造、アレルギーなどが関係することもあります。

見た目だけの問題と捉えず、目やにの量や目元の皮膚状態を確認し、気になる場合は早めに相談すると安心です。

まとめ

マルキーは、マルチーズとヨークシャーテリアの魅力をあわせ持つ、小柄で愛らしいミックス犬です。見た目や性格には個体差があり、成長とともに被毛の色合いや雰囲気が変化することもあります。

人と過ごすことを好み、家庭犬として迎えやすい一方、被毛の手入れや日常的な健康管理は欠かせません。体の小ささゆえに関節や歯、呼吸器などへの配慮も大切になります。

特徴や体質を理解したうえで、その子らしさを尊重しながら向き合うことで、穏やかで充実した時間を共に過ごせるパートナーとなるでしょう。