基本情報
カニンヘンダックスフンドの基本情報
- 性格
- 快活、従順、穏やか、情熱的、辛抱強い
- 大きさ
- 体重:3.2kg〜3.5kg
体高:胸囲30cm以下 - 毛色
- 単色(レッド、イエロー、レディッシュ・イエロー、クリーム など)
2色(ブラック&タン、ブラウン&イエロー/チョコレート&タン など)
ワイヤーのみ(ワイルドボア、デッド・リーフ、ドライ・リーフ など)
混色(ブリンドル、ダップル など) - 寿命
- 14年〜17年
価格
- ペットショップ:23万~51万円
- ブリーダー :24万~52万円
- オス:24万~47万円
- メス:26万~51万円
- ロングヘアー :22万~50万円
- スムースヘアー:19万~25万円
- ワイヤーヘアー:24万~35万円
- レッド :28万~47万円
- ブラックタン :25万~47万円
- クリーム(イエロー):27万~47万円
- チョコタン :47万~53万円
- シェーデッドイエロー:34万~44万円
ロングコート(長毛)のカニヘンダックスが最も多く、値段も20万円前後から50万円前後と幅広く販売されています。
スムースコート(短毛)やワイヤーのカニヘンダックスの販売数はとても少なく、値段は30万円前後が平均のようです。毛色による価格はさほど大きく違いはありません。
毛色で最も多いのがレッド、次にブラックタンです。値段は20万円前後から50万円前後と幅広く販売されています。
シルバーダップルなど珍しい毛色になると、30万円前後が平均のようです。
ルーツと歴史
中世の頃より存在していたとされるダックスフンドは、オーストリアとドイツの国境付近にある山岳地帯で品種の固定化が始まったとされており、嗅覚を使って獲物を追い詰めるハウンドドッグとして長きに渡り人々の暮らしをささえてきました。
ダックスフンドには、3つのサイズ(スタンダード・ミニチュア・カニンヘン)と3パターンの毛質(スムース・ワイヤー・ロング)がありますが、これらは愛玩用の外見にこだわったためではなく、地域や目的に合わせて改良されてきました。
カニンヘンダックスフンドは、最も小さい獲物であるウサギを狩るために改良された品種であることから、原産国ドイツではラビットダックスフンドとも呼ばれています。
小柄ながらとても活発でダックスフンドの中で一番猟犬らしいとも言われています。
特徴
初心者
✓初心者でも飼える超小型犬。個体によってはしつけに苦労する場合も。
カニンヘンダックスフンドはダックスフンドの中で最も小柄なサイズでとても人気の犬種です。
カニンヘンダックスフンドは初心者でも扱いやすい部類の犬種です。
ダックスフンドの中で一番小柄なタイプなため、散歩やお出かけの際には、とっさの場面で抱っこする事もでき、取り回しやすい犬種です。
基本は人懐っこく活動的な性格で、飼い主さんの言う事をよく聞きますが、個体によっては頑固な一面もあり、しつけ面で苦労する場合があります。
しっかりと訓練することができれば飼いやすい犬種です
性格
✓構ってもらうのが大好き。甘え癖が付かないように注意。
基本は明るく活発で游ぶのが大好きな性格で、飼い主さんに構ってもらうのが大好きな犬種です。
ただし毛質による性格に差があり、スムースは少し気が強い、ロングは温厚で甘えん坊、ワイヤはー賢く頑固、といった傾向があります。
超小型犬ながら、とても勇敢で飼い主の指示にしっかりと従う忠犬で、猟犬として活躍していたなごりが、性格にもうかがえます。
甘やかしすぎると飼い主に依存する性格になるため、子犬からしっかりとしつけて、良好な主従関係を築いてあげましょう。
学習能力
✓頑固でしつけに苦労しやすい。根気強く愛情をもって訓練しよう。
カニンヘンダックスフンドは頑固な一面があるため、しつけに苦労する場合があります。
ただし、本質的には賢く物覚えのいい犬種のため、飼い主と良い関係を築く事さえできればしつけ面でも問題はありません。
愛情をもって根気強く訓練してあげましょう。
お手入れ
✓お手入れの負担は軽め。定期的な体のケア必要。
定期的にお手入れが必要な犬種ですが、小柄で取り回しがきくタイプなので負担は比較的軽いほうです。
また、シャンプーや耳掃除といった日頃のお手入れが、自宅でもできる犬種です。(ある程度広さがあれば洗面所などの狭い場所でもシャンプーが可能)
ブラッシングの頻度は毛質によって異なり、ロングとワイヤーは毎日、スムースは2~3日に1回程度が目安です。スキンシップや健康チェックも兼ねてこまめにやってあげましょう。
足裏は滑らないように定期的なカットが必要です。たれ耳は耳の中が汚れやすいので汚れていたらやさしく拭いてあげましょう。
抜け毛
✓抜け毛は多め。どの毛質でもこまめなケアが必須。
毛質によって多少違いがありますが、全体的に抜け毛が多い犬種です。とくにワイヤーやロングは抜け毛が多い傾向にあります。
スムース(短毛)も、2つと比較すると抜け毛は目立たちにくいですが、実際に抜ける本数は同じ程度で、こまめなケアが必要です。
1年に2回ある換毛期には、普段のブラッシング回数では間に合わなくなるので、一日何回かに分けてブラッシングしてあげましょう。
におい
✓においは普通。体臭がキツイ場合は病気の可能性も。
体臭は平均程度で、特筆するほどキツくはありません。
ただし、毛質がロング(長毛)の場合は体温を保つため毛が2層構造になっているため、臭いがこもりがちです。
また、垂れ耳なので耳の中が蒸れやすく、外耳炎になると耳からニオイを発する場合もあります。
一月に1~2回程度のシャンプーや、こまめなお手入れを心がけ、ニオイを防いであげましょう。
吠える
✓とても吠えやすい犬種。吠えのコントロール手段が必要。
カニンヘンダックスはもともと狩猟犬として作出された歴史を持ち、「吠える」という基本性質があります。
そのため、狩猟犬としての性質をよく理解して付き合う必要があります。
例えば吠えてしまうと予想できる場面で、おもちゃを使って気をそらしたり、「待て」などのコントロール方法を使うなど、色々な手段を考慮しながら無駄吠えの改善につなげましょう。
また、警戒心から、家族以外の人に対して吠えてしまうこともあります。社会化を行うことで無駄吠え対策になるため、子犬の頃から公園やドッグランやなどへ連れて行き、外の環境に慣らしてあげましょう。
人見知り
✓家族は大好き。でも知らない人(犬)は苦手。
家族にたいしてはとても社交的ですが、初対面であったり相性が悪いと感じた場合に、吠えるなど攻撃的な行動に出る場合があります。
子犬の頃から知らない人・犬などとふれあうことで、警戒するものが徐々に減っていき、犬のストレスを軽減することができます。
積極的に外の環境に連れて行き、社交的な犬に育ててあげましょう。
子供との生活
✓子供だけで相手させない。遊びや触れ合い中は大人が見守る必要がある。
飼い主には従順ですが、頑固な一面があるため、子供だけでコントロールするのは難しい犬種です。
カニンヘンダックスフンドは好奇心が強く、陽気で元気な子が多く、信頼した相手への忠誠心が高く我慢強いので子どもとも仲良くできる犬種です。
ただし頑固な面もあるのでコントロールできない小さな子どもの場合は、親が見ている必要があるかもしれません。
性格
ダックスの中ではもっとも小柄ですが、一番猟犬らしい性質をもっていると言われています。その愛らしい姿とは違う意外な性格や特徴を紹介します。
活動的でフレンドリー
カニンヘンダックスフンドは小さな体ながら猟犬らしい活発な性質をもち、好奇心が強く明るく元気な性格をしています。
とても友好的なので知らない人や他の犬とも問題なく接することが出来る犬種です。
遊びが大好きでやんちゃな面もあるので、日頃から良いことと悪いことの区別をしっかりと教える事が大切です。
勇敢で物怖じしない
ダックスの中でも一番猟犬として活躍していた頃の性質を色濃く残しているため、独立心があり勇敢です。小さな体ながら物怖じせず堂々としています。
やや頑固な一面もあるので悪いことをしたら叱るより無視するほうが効果的です。
カニンヘンダックスフンドは吠えることで仕事をしてきた犬種です。個体によってはしつけに時間がかかる子もいますので、愛情を持って根気強く接してあげましょう。
飼い主に忠実で甘えん坊
カニンヘンダックスフンドはとても利口で飼い主に対して忠実です。
家族に対してとても愛情深く優しいので子どもとも仲良くすることができます。
甘えん坊でお留守番を苦手とする子も多いためいきなりの留守番はストレスになります。
子犬の頃から慣らして、安心して過ごせる環境を作ってあげることが大切です。
毛質と毛色
カニンヘンダックスフンドは3種類の毛質があり、猟犬としての目的や地域によって使い分けられてきました。
かけ合わせた犬種が異なるので性格にも反映され違いがあるといわれています。
また、毛色のバリエーションも豊富で、同じ犬種で外見や性格が変わるのはとても珍しいです。
毛質と毛色を合わせると何通りもの組み合わせができるため「この子だ」と思うカニンヘンダックスを迎え入れたら家族みんなで一生大切にしてあげてください。
※ここでご紹介する参考画像は、カニンヘンダックスフンド以外のサイズの犬種(スタンダード、ミニチュア)も含まれます。毛色は全サイズのダックスフンドで共通です。
3種類の毛質
スムースヘアー
狭い巣穴でもスムースに進めるように短く硬い毛が密集していてビロードのような滑らかな手触りが特徴です。
絡まるほど伸びることがないため被毛のお手入れが楽です。
ダックスフンドの猟犬としての元々の性格が色濃く残るタイプで、明るく活発な性格ですが少し気が強い面があります。
ロングヘアー
アナグマの爪から身を守るために柔らかく長い毛が生えています。
またウェーブがかったタイプやストレートに近いタイプなど様々あり、飾り毛も含めて優雅さとかわいらしさを最も感じる毛質です。
スパニエル系の血統が入っているため性格は温厚で甘えん坊ですが、少し神経質な面があります。
ワイヤーヘアー
水に強く少しカールした剛毛タイプで眉毛とあごひげが長く個性的な見た目です。
硬い毛質を維持するために「ブラッキング」と呼ばれるトリミングが必要になります。
性格はテリアの血統の特徴が見られ、賢く服従心がありますが、頑固な傾向があります。
代表的な毛色
レッド(単色)
赤みがかった褐色で統一されている単色の毛色を「レッド」と呼び、ダックスフンドの中でも代表的な毛色です。
基本のカラーなので遺伝性の疾患が少ないのが特徴です。赤褐色の濃淡は様々ですが混じりけのない色が理想的とされおり、鼻・爪・肉球は黒色です。
レディッシュ・イエロー(単色)
赤みがかった黄色い単色の毛色は「レディッシュ・イエロー」として分類されます。
頭から腰にかけてのラインにはより赤みがかった濃い色が出やすく、全身はレッドとイエローの中間色に見えます。
イエロー(単色)
赤みの少ない黄色い単色の毛色である「イエロー」は、柔らかい印象を与えます。
レディッシュ・イエローと同じく頭から腰にかけてのラインにより濃い色味が現れ、胸やお腹のまわりは薄い色合いになることもあります。
クリーム(単色)
白に近いベージュの単色の毛色は「クリーム」と呼ばれ、赤みが少なく黄色も淡く表現された色合いです。
日本では人気のある毛色ですが、メラニンが欠損するアルビノ遺伝子の影響から内臓機能・感覚器官への影響も懸念されています。
これまでクリームと表現されてきた色のほとんどはイエローやレディッシュ・イエローのため、実際にクリーム色の個体は少ないとされています。
シェーデッドについて
単色をベースに耳の先や背中を中心に黒い差し毛が生えている毛色を「シェーデッド」と呼んでいます。
レッドは「シェーデッド・レッド」、イエローは「シェーデッド・イエロー」と呼ばれており、レッドのみJKCでも公認されています。
バイカラー(2色)
目の上のタン・マーキングはまるで眉毛のようにも見え、愛嬌のあるかわいい顔つきとして人気があります。
ブラック&タン
黒い被毛に目の上や口周り、胸元や足元などに黄褐色(タン・マーキング)の差し色が入るのが特徴です。
ブラウン&イエロー(チョコレート&タン)
ベースの色がチョコレート色(濃い茶色)をしているのが特徴です。
ダップル(混色)
ブラック、ブラウン、レッドまたはグレーをベースの色に、不規則なグレーまたは、ベージュの小さなまだらがあるのが特徴です。
模様が個体によって大きく異なり複雑な色合いになることから、単色やタン・マーキングとは違った美しい毛色です。
まだらが大きいものは好ましくないとされ、鼻や爪、肉球の色はベースの色と同じ色合いが現れます。
ダップルの意味と注意点
ダップルとはダックスフンド独特の呼び方で、他の犬種では「マール」と呼ばれています。
実は、この特殊なまだら(ぶち)模様が現れる「マール」は、医学的・繁殖学的に禁じられています。
なぜならマール遺伝子は、母犬のお腹の中にいる頃からメラニン細胞が正常に分布しないという事態を引き起こし、マール遺伝子を持つ者同士の交配で先天性の障害や疾患の発現や、死産の確率を高めるからです。
ダックスフンドではこのマール遺伝子をダップルの両親のどちらからも引き継いだ子犬を「ダブルダップル」と呼び、生まれながらに健康状態に問題を抱えていることが多いとされるため注意が必要です。
ブリンドル(混色)
レッドをベースの色に、黒に近い暗い色のしま模様の差し毛が入ったカラーです。
タイガーブリンドル(虎しま模様)、ブリンドル(しま模様)などがあります。
ダックスフンドの毛色の中では比較的珍しく、ワイルドでキリッとした印象になり、他の毛色とは違う独特の姿に根強いファンがいます。
JKC非公認色について
これまでダックスフンドは毛色のバリエーションが豊富な犬種でしたが、近年は健全な繁殖を目指し、毛色のスタンダードの見直しが進められています。
その結果、2018年には「クリーム」が、2020年には「イエロー」「レディッシュ・イエロー」「ウィートン」などの明るい色味がスタンダードから外れた毛色となることがJKCで取り決められました。
2020年に決定した毛色の取り決めに関しては、血統書上の記載や登録方法が変更されるまでには猶予期間がありますが、今後ダックスフンドを迎えるにあたって注目すべきポイントです。
しかし、現在お家で飼育されているダックスフンドたちを否定しているわけではないため、変わらず家族として愛してあげましょう。
ワイヤーヘアー特有の毛色
ワイヤーヘアーの毛色にはスムースとロングと同様の色の他にも認められている単色があります。
テリアの血統の特徴と野性的な色合いは他のダックスにはない個性的な魅力があります
ワイルド・ボア
「ワイルド・ボア」とは野生のイノシシという意味です。くすんだ灰色をベースに黒色の差し色が入り、その名の通りイノシシをイメージする色です。
目の上や口周り、手足などにはブラック&タンのように黄褐色のタン・マーキングが入るため、ワイルドな中にも愛嬌のあるかわいらしさがあります。
デッド・リーフ
「デッド・リーフ」とは枯葉色と呼ばれ、茶褐色に黒色の差し毛が混ざり合ったような色合いです。
ベースの色が茶系のため、ワイルド・ボアよりは柔らかい印象を与えます。
ウィートン
薄い黄色または小麦色ともいえる色です。ワイヤーヘアーの元となったテリア種の色でもあります。
全体的に薄い色のウィートンは、ワイヤーヘアーの中でも優しい雰囲気の色合いになります。
ドライ・リーフ(ソルト&ペッパー)
白と黒が混じり合った毛色でごま塩色とも呼ばれています。
「ドライ・リーフ(ソルト&ペッパー)」はJKCでは非公認の毛色ですが、ワイルド・ボアやデッド・リーフが暗めの色に対して、シルバーのように輝いて見える美しさもあることから注目を集めています。
レアカラー
パイボールド
「パイボールド」とは白色のベースに黒や茶、金色など1色か2色のブチ(まだら)模様が入る色をの全ての総称です。
パイドやパーティーカラーとも呼ばれています。ダップルとは違い、白色のベースが広範囲のかたまりとしてあり、まだら模様との境目がくっきりとしているのが特徴です。
イザベラ
「イザベラ」とは薄い栗毛色という意味です。チョコレートを淡くしたような美しい毛色です。
色素が薄くなっているので、全身の毛色だけでなく鼻の色はレバー色、目の色も薄く感じられます。
レアカラーは健康上の問題が発生しやすい
一般的に「レアカラー」に分類される色は、JKCなどの血統登録団体においてスタンダードではないとされることが多い毛色です。
スタンダードと認められない背景には、生まれてくる子犬に健康上の問題が発生しやすい毛色となる可能性があるなど様々な理由があります。
レアカラーであるすべての子犬が病気や障害を抱えて生まれるわけではありませんが、無理な繁殖を防ぐための取り決めの1つであることも理解しておきましょう。
お手入れのアドバイス
カニンヘンダックスフンドは、比較的お手入れがしやすい犬種で人気です。ただし3種類ある毛質によってお手入れの方法が変わってくるので注意が必要です。
それぞれのシャンプー、ブラッシングの頻度や仕方について紹介していきます。
シャンプー:月1回程度を目安に
シャンプーは月に1~2回が目安です。
ロングヘアーとワイヤーヘアーは長毛で毛玉になりやすいため、シャンプーの前にブラッシングして毛玉をとかしてから行いましょう。
胴長短足のダックスフンドは、お腹や股の間、脇の下が見えづらいので洗い残しやすすぎ残しがないように注意しましょう。
カニンヘンダックスの小柄さを生かして小さめの犬用バスタブを用意し、体をお湯につけながら洗うと体の汚れも浮きやすくお風呂の気持ち良さも与えてあげられるためおすすめです。
また、生乾きのまま放置すると皮膚炎の原因になるだけでなく、もつれの原因にもなりますのでタオルドライ後にしっかりとドライヤーで乾かしましょう。弱めの温風と冷風を交互に当てながら行ってあげてください。
ブラッシング:スムースは週3~4回、ロングやワイヤーは毎日が理想
短毛のスムースでも他の犬種と比べると抜け毛が多い傾向のため、週3~4回程度のブラッシングを行いましょう。
スムースは皮膚を傷つけないよう柔らかいラバーブラシや獣毛ブラシを使って優しくブラッシングします。
ロングやワイヤーは毛玉になりやすく抜け毛も多いためスリッカーブラシを使って、先端から徐々に根元の方にブラシを通してください。仕上げにコームで毛並みを整える美しく仕上がります。
とくに年2回の換毛期は抜け毛が増えるため、1日1回のブラッシングでは対応しきれなくなるので何回かに分けてこまめにブラッシングすることで抜け毛や付着する毛の量を減らすことができます。
本格的にワイヤーヘアーのお手入れをする場合、ブラッキング、フィンガー&サムワークと呼ばれる方法で行ないますが、これは専門家のトリマーにお願いしましょう。
トリミング:足裏の毛を整えてケガ予防
胴長短足のカニンヘンダックスは、腰に負担がかかりやすく椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種のため、歩行時に滑らない様に足裏のはみ出た毛をカットしましょう。
足裏の指と指の間から毛が伸びてきますので2週間に1回程度、ペット用のバリカンで足の裏をなぞるようにして毛を刈りましょう。
ハサミは犬が動いてしまうと誤って肉球を傷つけてしまう恐れがあるのでおすすめしません。
爪も伸ばしたままにしておくと肉球に刺さってしまい歩行の妨げになってしまいます。月1回程度は爪きりしましょう。
慣れていないとわんちゃんにケガをさせてしまったり、恐怖をあたえてしまうこともあるので、無理して行わず専門家のトリマーにお願いすることをおすすめします。
耳掃除:月1~2回が目安。耳垢やにおいのチェックは毎日でもOK
垂れ耳のカニンヘンダックスは耳の通気性が悪く、耳垢が溜まりやすい犬種です。耳垢を放っておくと細菌が繁殖し外耳炎などの病気を引き起こす可能性があります。
耳掃除は月1~2回が目安です。耳の奥から自然と外に押し出されてきた耳垢が少しついている程度であれば、犬用のイヤークリーナーを軽くしみこませたコットンで、見える範囲を優しく拭く程度のケアをしましょう。
頻繁に掃除を行ってしまうと柔らかい耳の中を傷つけてしまう可能性があるため、やりすぎは禁物です。
ただし、耳の状態のチェックは毎日でもOKです。炎症、においはないかなど、こまめなチェックはトラブルの防止にもつながります。
耳掃除の頻度に関して、かかりつけの獣医さんから指示を受けている場合はそちらに従いましょう。
病気・ケガ
ダックスフンドは胴長短足でたれ耳の体型から椎間板ヘルニアや耳の病気ににかかりやすい犬種です。
一番小さなカニンヘンダックスフンドはとくに足が短いため、熱くなった地面の影響を受けやすく、夏は熱中症に注意が必要です。
いつまでも元気で長生きをしてもらうためには、体調の変化や病気の早期発見がとても重要です。
ぜひこの機会にカニンヘンダックスのかかりやすい病気を知っておきましょう。
骨や関節の病気
カニンヘンダックスフンドは「椎間板ヘルニア」を非常に起こしやすい犬種です。
椎間板ヘルニアは首から腰にかけての椎骨(背骨)の間にある「椎間板物質」がはみ出てしまうことで神経を圧迫し、痛みや麻痺を起こす疾患です。重症の場合は全身または半身不随になってしまうことも。
とくに体格の小さなカニンヘンダックスフンドは段差の上り下り、ソファへのジャンプなどのささいな上下運動も足腰に大きな負担となります。
また小型の犬種に多い「骨折」や「膝蓋骨脱臼」といった、その他の骨と関節の病気にも注意が必要です。
歯・口腔の病気
カニンヘンダックスフンドは「歯周病」にとくに注意が必要です。
小柄で奥歯の歯磨きがむずかしいことも、歯周病を悪化させやすい要因になります。犬の歯周病は3歳と若いうちから発症することが多くありますので、子犬の頃から歯磨きに慣れさせましょう。
歯周病が悪化すると歯の根元にうみがたまる「根尖膿瘍(歯根膿瘍)」を起こすことや、歯周病菌が全身に回って心臓や肝臓など、多臓器に疾患をもたらすことが分かっています。
また、犬はスケーリング(歯垢や歯石を除去すること)などの歯科処置にも鎮静や麻酔が必要となってきますから、日頃の歯磨き習慣がとても重要です。
耳の病気
カニンヘンダックスフンドは垂れ耳のため、耳の中がむれやすく「外耳炎」を起こしやすいです。
後ろ足で耳の後ろあたりをかく、床に頭をこすりつける、頭を頻繁に振るといった行動が見られた場合は耳のかゆみのサインかもしれません。
耳の中の赤みや耳アカ、かゆみのサインが見られる場合は早めに動物病院で治療を受けましょう。
アレルギー体質の場合や外耳炎を起こしてしまった場合は、ご自宅での日頃の耳ケアも大切です。
綿棒は耳アカを奥に押しやってしまう可能性があることや、犬の耳道自体が長いことから、ご自宅では耳掃除用の液剤を使えるようになると便利です。
内分泌系の病気
ダックスフンドは「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」や「糖尿病」といった「内分泌疾患」を起こしやすい犬種です。
内分泌疾患はホルモンが過剰に出たり、逆に出なかったりすることで全身に影響を及ぼします。飼い主さんが気づきやすいのは多飲多尿(たくさん水を飲んでたくさん尿を排泄する)の症状です。
ほかには脱毛や皮膚の黒ずみ、体型に変化が出る(痩せる、お腹が出るなど)、元気がなくなって散歩に行きたがらない、食欲に変化が出るなどが症状として挙げられます。
しかし、初期は見た目では気づきづらいことも多く、加齢のせいだと思われて見過ごされやすい症状のため、重度に進行してから発見されるケースも珍しくありません。
病気の早期発見のためにも、血液検査を含めた定期的な健康診断を受けましょう。
カニンヘンダックスフンドは小柄で足が短くかわいらしい体型が特徴ですが、こういった体型の犬種は「軟骨異栄養犬種」と呼ばれ、「椎間板ヘルニア」を起こしやすいです。
抱っこの時は胸と腰をしっかりと支え、背骨がまっすぐになるよう気を配ってください。段差の上り下りやジャンプなどの上下運動も極力させないようにしましょう。
とはいえ、ヘルニア予防のためには適度な運動で体幹の筋肉を維持したり、肥満にならないよう体重管理をすることも大切です。
また、見た目では分かりづらい耳の病気、内分泌疾患などを起こしやすいことから、病気の早期発見のためにも定期的な健診が非常に大切な犬種でもあります。
ブリーダー紹介
- 匂梅健司ブリーダー(兵庫県)
匂梅健司ブリーダー(兵庫県)
神戸の自然に囲まれ広々とした静かな環境で、ダックスフンド専門の犬舎を営むブリーダーです。英国系ラインへのこだわりと技術、そして深い愛情をもって犬質の良い健康なダックスフンドをブリーディングしてます。
また、ご夫婦で一頭一頭愛情を込めて育てられているため、人にも犬にも懐きやすい性格に育っていくのも嬉しいポイントです。
匂梅 健司
出身犬達と飼い主さんが集う年に一度の運動会や、オフ会・SNS上でのイベントなどを開催して、親戚犬達との出会いの場を設けるなど、コミュニティとしてドッグライフを楽しんでいただくためのお手伝いをしております
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