コーイケルホンディエの性格
- 従順
- 穏やか
- 友好的
- 活発
- 遊び好き
コーイケルホンディエの性格は従順で穏やか、神経質さはあまりありません。友好的で吠えることも少ないので、鳴き声が気になるマンション住まいの方やペット初心者の方にとっての飼いやすさも評価されています。
遊び好きで活発な性格も魅力です。家族が大好きなので、たっぷりとコミュニケーションを取ってあげると喜びます。厳しくしつけたり放っておかれたりすることは、コーイケルホンディエにとってストレスになるので注意しましょう。
コーイケルホンディエの特徴
大きさ
体重・・・7〜15キログラム
体高・・・35〜40センチメートル
コーイケルホンディエの大きさは体重7〜15キログラム、体高35〜40センチメートルほどでオスとメスでの体格差はほぼありません。体高と体長がほぼ等しいスクエア型をしています。体重で見ると小型犬と中型犬の間ですが、主に中型犬に分類されることが多いようです。
被毛
ホワイト地に褐色のまだら模様が入った毛色をしています。ストレート、または軽くウェーブした毛質で、腹部や四肢に飾り毛があることも魅力です。コーイケルホンディエの美しい被毛が完成するまでには約2年かかると言われており、耳や尻尾にもフサフサの飾り毛を持つ姿は「パピヨンに似てる」とインスタグラムでも注目を集めています。
体の特徴
コーイケルホンディエは、ボリュームのある垂れ耳にイヤリングと呼ばれる飾り毛が生えており、丸い頭蓋骨にはっきりしたストップ(額の段)を持っています。口周りは長すぎず、目はダークブラウンのアーモンド形です。頭と尻尾をあげ、すらりとした手足で歩く姿は気品に溢れています。
コーイケルホンディエの子犬の価格
子犬を購入できる価格は約27万円が相場です。購入する際の値段は、スタンダードに近い犬種か、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などの要因によって変わります。
JKC(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)の登録数は2010年以降から100頭前後で増えてきていますが、国内の頭数が少ないため手に入りにくいのが現状です。日本にもコーイケルホンディエ専門のブリーダーがおり、血統によっては50万円近い値段で販売される場合もあるようです。
コーイケルホンディエをブリーダーから迎えるには
コーイケルホンディエはペットショップにはおらず、ブリーダーから子犬を譲り受けるのが基本です。年間に生まれる数が少ないため、子犬の予約は2年待ちで、生まれる情報が出る前から犬舎に見学予約が入っている人気ブリーダーの方もいます。コーイケルホンディエのブリーダーを選ぶ際は、無理な繁殖を行なっていないかということや、専門知識があるのかを見極めることが必要です。
関東では、東京都八王子市の高尾山付近に犬舎を設けている「YUSHA KENNEL」がおすすめです。他にも、福岡県には日本で最初にコーイケルホンディエを犬舎に輸入した柿木利一ブリーダーがいます。子犬情報について詳しく知りたいときは、関東や関西の犬舎に直接見学に行って環境を確認してみましょう。
コーイケルホンディエの里親になるには
コーイケルホンディエを飼いたいときは、保健所や動物愛護センター、動物保護センター、民間団体などで里親募集について調べてみるのも1つの方法です。
コーイケルホンディエは頭数が少ないため、情報が見つかるまで時間がかかるかもしれません。保護犬となっている場合は、やむを得ない理由や虐待も考えられます。里親になる際は、何があっても犬を手放さず最後まで一緒に暮らす責任感を持って迎え入れましょう。
コーイケルホンディエの飼い方
環境
コーイケルホンディエは飼い主と一緒に過ごすことが大好きなので室内飼いがおすすめです。一緒に過ごすことを大切にする性格のため、長時間の留守番には向いていません。暑さが苦手なため、屋外で飼う場合はコミュニケーションとあわせて暑さ対策にも気をつけましょう。
運動
コーイケルホンディエは体力があるため、毎日の散歩が必要不可欠です。1日に2回以上、1時間程度の散歩を行うことが理想です。アジリティなどのドッグスポーツほか、週に1回はドッグランで走らせるなど十分な運動量を確保しましょう。水遊びが好きな子もいるので、プールなどの安全な場所で泳ぎに挑戦してみるのもおすすめです。
しつけ
コーイケルホンディエは、のみ込みが早くしつけがしやすい犬種です。しつけには頭を使ったゲームを取り入れるのも有効でしょう。一方で寂しがり屋で留守番が苦手なため、子犬の頃は無駄吠えなども見られるかもしれません。しつけでは学習能力も高さを活かし、上手に命令をこなせたときはオーバーに褒めることで飼い主にとって望ましい行動を覚えます。
餌
小型犬から中型犬にあたる大きさのコーイケルホンディエには、1日300グラムから500グラムの食事量が適しています。壮年期にはサプリも活用して健康管理に努めましょう。与える食事にもよりますが、1カ月にかかる費用は3,000円から10,000円程度です。
お手入れ
コーイケルホンディエの本場オランダでは、耳の飾り毛のトリミングは基本的に行いません。しかし、長毛がからまって抜け毛につながらないように、ブラッシングは毎日してあげましょう。垂れ耳に臭いがこもりやすいので、毎日の拭き取りと週に1回程度の耳掃除も大切です。成犬であれば月1回のペースでシャンプーを行うと体臭ケアができます。
コーイケルホンディエの寿命
コーイケルホンディエの寿命は、12歳から14歳くらいと言われています。中型犬のなかでは平均的な寿命ですが、遺伝疾患が多い犬種のため健康管理には注意が必要です。最近では遺伝疾患があるかを調べる遺伝検査も実施されています。親犬が遺伝疾患を持っていなければ子犬の発症の可能性も低いため、飼う前には検査が行われているか必ず確認しましょう。
コーイケルホンディエに起こりやすい病気やトラブルを知り、早めに変化に気づいて対処することで長生きに努められるとよいですね。
コーイケルホンディエがかかりやすい病気
フォンビルブラント病(VWD)
コーイケルホンディエがかかりやすい疾患の1つにフォンビルブラント病があります。発症すると鼻血や歯茎からの出血、ケガをしたときに血が止まらないといった症状が現れ、手術中に異常出血が起こると死に至る可能性もあるため注意が必要です。
過剰に出血がある場合は輸血により代用血液の投与を行います。ホルモン剤である酢酸デスモプレシンの投与も有効とされていますが、発症の程度によって効果はさまざまなようです。
セロイド・リポフスチン脳症(CL病)
コーイケルホンディエがかかりやすいと言われるセロイド・リポフスチン脳症は、運動障害や知的障害、視力障害などの症状が現れる病気です。通常は脳内の酵素によって分解・除去される老廃物が異常により蓄積され、脳細胞のダメージが進むことで死に至ることも。治療法は見つかっていませんが、親犬の遺伝子検査により発症する子犬が産まれないような繁殖を選択できます。
遺伝性壊死脊髄障害(ENM)
遺伝性壊死脊髄障害は、次第に神経が麻痺して歩けなくなる病気です。コーイケルホンディエがかかりやすいことから「コイケル麻痺」とも呼ばれています。遺伝性壊死脊髄障害が発症するのは1歳未満がほとんどです。有効な治療はないため、検査を行い遺伝子疾患の犬の繁殖を行わないことが推奨されています。
コーイケルホンディエの歴史
コーイケルホンディエは、オランダ王室で飼われていた歴史のある犬種です。オランダを代表する画家のレンブラントをはじめ、中世の絵画に多く描かれていることから優雅なルックスが貴族や富裕層に愛されていたことが伺えます。
尻尾を振って鳥をおびき寄せる姿を見て、オランダ語で「カモ猟の犬」という意味で呼ばれたことが名前の由来です。英語での呼び方もコーイケルホンディエで、日本では「コイケル」の略称で親しまれています。
まとめ
古くから人々に愛され続けてきたコーイケルホンディエ。家族が大好きで優しい性格が特徴なので、たくさん触れ合って深い信頼関係を築きましょう。美しい飾り毛の魅力を活かすために、定期的なブラッシングも忘れず行いたいですね。従順で飲み込みが早いコーイケルホンディエは、しつけをすることであなたの素敵なパートナーとなってくれるはずです。
ユーザーのコメント
20代 女性 匿名
20代 女性 りっぷ
穏やかで優しそうな顔をしているワンちゃんだなぁと思いました。性格も飼いやすそうですし、学習力も優れているんですね。猟犬は知能と運動力が高い子が多いですね。
絶滅寸前で5頭から今の数に増えていったんですね。愛好家の方々などはとても努力されたんでしょうね。
絶滅していたら、もう二度と目にする事はなかったんですねー。
あまり聞いた事ない犬種の子達はペットショップで見かけた事はないので、基本はブリーダーさんからお迎えするんでしょうね。お値段の相場も結構高めなんですね。安易に珍しい犬種だから、と飼えないようにするには良いと思います。
小型犬ですが大きめですし運動も好きな犬種なので、一緒にお散歩したり楽しめる犬種ですね♪
容姿も、耳のウェーブが少しかかったふわふわな毛がとっても可愛いです。膝蓋骨脱臼や外耳炎などは気をつけてあげれる事でなりにくくする事は可能ですので、比較的かかりやすい病気は少なそうですね。
可愛く穏やかで飼いやすい犬種なので、目にする機会があればいいなぁと思います。
40代 女性 kiki
ボーダーコリーやミニチュアダックス、ビーグルにも少し似ているような気がします。みんなの良いとこどりしたような可愛らしい優しいお顔のワンちゃんで一目惚れしちゃいそうです。
なかなかお目にかかれる機会はなさそうですが、ぜひ一度会って一緒にたくさん遊んでみたいですね。フライングディスク、一緒にチャレンジしてみたいです。
希少犬種に入ると思いますが、認知度が増えたくさんのコーイケホンディエに会える日が来ると良いなと思いました。
男性 コイケル大好き
コイケルは、とても魅力的なワンコで私も今年2頭目のコイケルを迎えした。
ですが忘れてならないのがコイケルも猟犬だと言う事。
元々主人の指示に従って猟をするワンコなのではっきり誰がリーダーなのか教えてあげて下さい。
そうして信頼関係が生まれれば欠けがえのない伴侶犬になると思います。
ここには、書かれて来ませんでしたが繊細なワンコだと言う事。
これは、悪い意味でなくそれだけ観察力があるワンコです。
勿論そうなると苦手な物も多く出てきますが小さい頃から無理をせず少しづつ慣らせてあげれば大分解決します。
魅力は、沢山有りますが。
まず飼い主が大好き。
帰って来た時、起きて来た時のハシャギ様は、半端ありません(個体差は、あります。)
そして表情が豊自我が芽生える頃からは、色んな表情を見せてくれます。これは、顔の筋肉が発達してるかららしいのです。
病院の先生からも人間ポイと言われてました。
運動能力。
私が見た感じボーダーには、敵わないけれど一般の人が接するには、十分過ぎる運動能力を持ち合わせています。
此れからドッグスポーツに挑戦したい方には、丁度良いかと思います。
その容姿。
ツルツルで可愛らしいパピー期も良いですがやはり成犬の完成された被毛でしょう。
白い毛は、透き通る様な白さ。
赤は、その白い毛にマッチした綺麗な色で耳のフリンジ尻尾の長い毛は、ロングコートが好きな人には、魅力的に映ります。
現在2頭目のコイケルの女の子を飼ってますが(1歳)男の子とヤッパリちがいますね。
男の子は、全般的に未去勢の男の子が苦手!
未去勢の男の子と友達にさせたけりば少しづつ無理をせず根気よく慣らせてあげて下さい。そして他人には、素っ気ない(ある程度個体差有りますが)
逆に女の子は、相手が信頼出来ると思えば初対面でも甘えてきます。(コイケルの観察力の凄さだと感じました。)
逆におかしいと思われれば寄って来ません。
それから以前飼っていたコイケルは、(今は、亡くなっまいましたが)ドッグランで遊んでても常に飼い主が何処に居るか目で追っていました。
個体差は、有りますがどのコイケルも飼い主が一番♪
常に自分を見て居て欲しい側に居て欲しいと言うのがコイケルの共通した飼い主大好きな現れだとおもいます。
まだ伝えて切れてない物も有ると思いますが。
少しでも役立て貰えれば幸いです。
女性 せとか