ホワイト・スイス・シェパード・ドッグってどんな犬種?特徴と性格や飼い方・価格相場まで解説

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグってどんな犬種?特徴と性格や飼い方・価格相場まで解説

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの特徴や性格、飼い方を解説。大きさや被毛、運動量、しつけ、価格相場、ブリーダーの探し方、寿命やかかりやすい病気まで、迎える前に知っておきたい情報を紹介します。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグとは

落ち葉の上に立っているホワイト・スイス・シェパード

  • 犬種名:ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ(White Swiss Shepherd Dog)
  • 別名・通称:ホワイト・シェパード、Berger Blanc Suisse
  • 原産国:スイス
  • 大きさ:大型犬
  • 体高:オス 60〜66cm、メス 55〜61cm
  • 体重:オス 30〜40kg、メス 25〜35kg
  • 被毛:ダブルコート、中程度の長さまたはロングコート
  • 毛色:ホワイト
  • 性格:賢い、忠実、注意深い、家族に愛情深い、見知らぬ人にはやや控えめ
  • 寿命:10〜14年
  • 役割:牧羊犬・牧畜犬

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、スイスを原産とするシェパード系の犬種です。白い被毛を持つシェパードとして知られ、家庭犬やコンパニオン・ドッグとしても親しまれています。

英語では「White Swiss Shepherd Dog」と表記され、フランス語名の「Berger Blanc Suisse」で紹介されることもあります。

日本では「ホワイト・シェパード」と呼ばれることもありますが、この呼び方は白いシェパード系の犬を広く指して使われる場合があります。

そのため、正式な犬種名としては「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ」と覚えておくとよいでしょう。ジャーマン・シェパード・ドッグと近いルーツを持ちながら、現在は独立した犬種として扱われています。

落ち着いた雰囲気と家族への深い愛情を持つ一方で、注意深く、見知らぬ人にはやや控えめな態度を見せることもあります。

見た目の美しさだけでなく、十分な運動やしつけ、日々のケアが必要な犬種であるため、迎える前には性格や飼育環境をよく理解しておくことが大切です。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの歴史

女性に抱きつかれているホワイト・スイス・シェパード

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのルーツは、白い被毛を持つシェパード系の犬にあります。

もともとジャーマン・シェパード・ドッグの血統の中には白い毛色の個体が存在していましたが、20世紀に入ると、白い毛色は犬種標準から外されるようになりました。

一方で、白いシェパードの美しさや能力に魅力を感じた愛好家たちは、アメリカやカナダを中心に繁殖を続け、白い被毛を持つシェパード系犬の血統を守っていきました。

その後、1970年代初頭にアメリカからスイスへ白いシェパードが輸入されます。スイスでは、これらの犬をもとに繁殖が進められ、白いシェパード系犬を独立した犬種として確立する動きが本格化しました。

スイスでの基礎犬のひとつとされるのが、1966年生まれのオス犬「Lobo」です。この犬を含む血統をもとに繁殖が重ねられ、1991年にはスイスの血統書に新しい犬種として登録されるようになりました。

こうした流れを経て、ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは国際的にも独立した犬種として認められるようになります。

現在の犬種名に「スイス」が含まれているのは、スイスで犬種としての確立が進められた歴史に由来しています。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの特徴

ジャーマン・シェパードとホワイト・スイス・シェパード・ドッグ

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、白い被毛と引き締まった体つきが印象的な犬種です。シェパードらしい精悍さを持ちながらも、全体のシルエットは重すぎず、均整の取れた優雅な雰囲気があります。

体は筋肉質で力強く、立ち耳とふさふさした尾が特徴的です。横から見たときの姿はすっきりとしており、活動的な犬種らしいしなやかさも感じられます。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの大きさ

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、日本では大型犬として扱われることも多い、体格のしっかりした犬種です。

体高の目安は、オスが60〜66cm、メスが55〜61cmです。体重は、オスが30〜40kg、メスが25〜35kgほどとされています。

体高や体重には個体差がありますが、成犬になると存在感のある大きさになります。そのため、見た目の美しさだけでなく、体の大きさに合った生活スペースや扱いやすさも考えておく必要があります。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの被毛タイプ

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの被毛は、上毛と下毛を持つダブルコートです。下毛が密に生えているため、寒さに比較的強い一方で、抜け毛は多くなりやすい傾向があります。

被毛の長さには、中程度の長さのタイプとロングコートがあります。顔や耳、足の前面は比較的すっきりしていますが、首まわりや尾、足の後ろ側には毛が豊かに生えやすく、全体にふさふさとした印象を与えます。

特にロングコートの個体は、白く豊かな被毛が目立ちやすく、優雅な雰囲気が強く出ます。ただし、どちらのタイプでも換毛期には抜け毛が増えるため、被毛の特徴を理解しておくことが大切です。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの毛色の種類

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの毛色は、犬種名の通りホワイトのみです。白い被毛はこの犬種を象徴する大きな特徴であり、清潔感のある美しい印象を与えます。

毛色のバリエーションは基本的に白に限られますが、光の当たり方や被毛の長さ、毛量によって見え方が少し変わることがあります。真っ白な被毛をきれいに保つには、日常的なブラッシングや汚れのチェックも欠かせません。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの性格

飼い主の足元に寄り添って甘えるホワイト・スイス・シェパード

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、家族への愛情が深く、飼い主とのつながりを大切にする犬種です。人と一緒に過ごすことを好み、信頼した相手には穏やかで献身的な態度を見せます。

一方で、周囲の変化に気づきやすく、見知らぬ人や慣れない環境に対してはやや控えめな反応をすることがあります。

これは極端に臆病という意味ではなく、注意深く状況を見てから行動する傾向があると考えるとよいでしょう。

知能が高く、飼い主の指示を理解する力もありますが、そのぶん曖昧な接し方をされると混乱しやすい面もあります。家族全員で接し方やルールをそろえ、穏やかに一貫した対応を続けることが大切です。

また、繊細な一面もあるため、大声で叱ったり力で抑え込んだりするしつけは向いていません。褒めながら良い行動を伸ばしていくことで、落ち着いた家庭犬としての魅力を発揮しやすくなります。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの価格相場

芝生の上を歩くホワイト・スイス・シェパードの子犬

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの子犬を迎える際の価格は、30万〜60万円前後がひとつの目安です。ただし、実際の価格は掲載時期や地域、血統、月齢、親犬の健康状態、ブリーダーの方針などによって変わります。

国内では、トイ・プードルや柴犬のように多く流通している犬種ではないため、いつでも近隣で子犬を見つけられるとは限りません。

迎えたい時期が決まっている場合でも、すぐに購入を決めるのではなく、信頼できるブリーダーを探しながら、無理のないタイミングで検討することが大切です。

価格だけで判断すると、親犬の健康管理や子犬の育て方を十分に確認できないまま迎えてしまう可能性があります。

購入費用に加えて、大型犬としての食費、医療費、ケア用品、しつけやトレーニングにかかる費用も考えておきましょう。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのブリーダーを探す方法

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグを迎えたい場合は、まず犬種名でブリーダー紹介サイトや犬舎の公式サイトを探す方法があります。

検索するときは、「ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ ブリーダー」「ホワイトスイスシェパード 子犬」などの言葉で調べると、扱っている犬舎を見つけやすくなります。

気になるブリーダーを見つけたら、すぐに価格だけを見るのではなく、犬舎の所在地、見学の可否、親犬の情報、子犬の育て方、引き渡し後の相談体制などを確認しましょう。

子犬の写真だけで判断せず、可能であれば実際に犬舎を見学し、親犬や兄弟犬の様子も見ておくと安心です。

特に確認したいのは、親犬の健康管理です。ホワイト・スイス・シェパード・ドッグでは、股関節や肘関節の状態、変性性脊髄症(DM)、MDR1関連の薬剤感受性などについて、繁殖前に確認されることがあります。

すべての項目を一律に求めるのではなく、ブリーダーがどのような考えで健康管理に取り組んでいるかを聞いてみるとよいでしょう。

また、この犬種は賢く繊細な面があるため、子犬期の社会化も重要です。
人の生活音に慣れているか、兄弟犬や人との関わりを経験しているか、引き渡し後のしつけについて相談できるかなども、ブリーダー選びの大切な判断材料になります。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの飼い方

飼い主と手をつなぐホワイト・スイス・シェパードのアップ

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、家族とのつながりを大切にする犬種です。屋外だけで飼うよりも、室内を中心に家族と同じ空間で過ごせる環境を整えると、安心して暮らしやすくなります。

体が大きく活動量もあるため、くつろげるスペースや滑りにくい床、落ち着いて休める寝床を用意しておくことが大切です。白く豊かな被毛を持つため、抜け毛や汚れへの対策も日常の飼育では欠かせません。

また、暑さが苦手な傾向があるため、夏場は冷房を活用し、涼しく過ごせる環境を保つ必要があります。散歩や外遊びの時間帯も、気温が高い時間を避けるようにしましょう。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの運動量

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、毎日しっかり体を動かす時間が必要な犬種です。成犬であれば、1日合計1.5〜2時間程度の散歩や運動を目安にするとよいでしょう。

ただ歩くだけでなく、広い場所でのびのび歩く時間や、ボール遊び、軽いトレーニングなどを取り入れると、体力だけでなく気持ちの面でも満足しやすくなります。

においを探す遊びや、指示を聞いて動く遊びなど、頭を使う時間を入れるのも向いています。

一方で、子犬の時期は骨や関節が成長途中です。長距離のジョギングや高い場所からのジャンプなど、体に負担がかかる運動は避け、成長段階に合わせて少しずつ運動量を増やしていきましょう。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのしつけ方

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは理解力が高く、飼い主の言葉や態度をよく見ています。そのため、家族の中でルールがばらばらだと混乱しやすく、望ましくない行動が定着してしまうことがあります。

「してよいこと」と「してはいけないこと」は、家族全員でそろえておきましょう。
たとえば、ソファに乗ってよいのか、来客時にどこで待つのか、散歩中に引っ張ったときはどう対応するのかなど、日常のルールを一貫させることが大切です。

しつけでは、大声で叱ったり力で抑えたりするよりも、できたことをすぐに褒める方法が向いています。繊細な面があるため、強い叱責を繰り返すと不安が強くなり、飼い主への信頼を損ねることがあります。

また、子犬の頃から人、犬、生活音、車、病院、街中の環境などに少しずつ慣らしておくことも重要です。

成犬になると体が大きくなるため、早い段階から落ち着いて歩く練習や、呼び戻し、待つ練習を積み重ねておくと安心です。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのケア方法

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグはダブルコートのため、抜け毛が多くなりやすい犬種です。

普段から週に数回はブラッシングを行い、換毛期にはできるだけ毎日、抜け毛を取り除いてあげると被毛を清潔に保ちやすくなります。

白い被毛は汚れが目立ちやすいため、散歩後は足先やお腹まわりを確認しましょう。シャンプーは皮膚や被毛の状態に合わせて行い、洗いすぎで皮膚を乾燥させないよう注意が必要です。

耳は汚れや赤み、においがないかを定期的に確認し、必要に応じて優しく拭き取ります。爪が伸びすぎると歩きにくくなるため、散歩量だけで削れない場合は爪切りも必要です。

歯のケアも子犬の頃から慣らしておきたい習慣です。いきなり歯ブラシを使うのが難しい場合は、口まわりを触られることに慣らすところから始め、少しずつ歯磨きへ進めていきましょう。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの寿命と病気

原っぱに立ち遠くを見つめるホワイト・スイス・シェパード

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグの寿命は、10〜14年が目安です。体格のしっかりした犬種のため、若い頃から体重管理や関節への配慮を続け、年齢に合わせた運動量に調整していくことが大切です。

健康を保つには、日頃の様子をよく観察し、歩き方や食欲、元気の変化に早く気づくことが重要です。特に関節や胃腸、神経系の病気には注意が必要なため、定期的な健康診断も取り入れると安心です。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグのかかりやすい病気

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグで注意したい病気には、大型犬に多い関節のトラブルや、命に関わる急性の病気、遺伝的な要因が関わる病気があります。

すべての個体に起こるわけではありませんが、迎える前に知っておくことで早期発見や予防につなげやすくなります。

股関節形成不全

股関節形成不全は、股関節がうまくかみ合わず、歩き方の違和感や運動を嫌がる様子が見られる病気です。腰を左右に振るように歩く、立ち上がりにくい、横座りをするなどの変化があれば、早めに動物病院で相談しましょう。

肘関節形成不全

肘関節形成不全は、前足の肘に負担がかかり、跛行や痛みにつながることがある病気です。成長期から症状が出ることもあるため、子犬の頃に足をかばう、歩き方が不自然といった様子があれば注意が必要です。

胃拡張胃捻転症候群

胃拡張胃捻転症候群は、胃が急激に膨らんだりねじれたりする緊急性の高い病気です。吐こうとしても吐けない、落ち着きなく動き回る、お腹が張るなどの症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診してください。

変性性脊髄症(DM)

変性性脊髄症(DM)は、脊髄の変性によって後ろ足のふらつきや力の入りにくさが進行する病気です。初期は関節疾患と見分けにくいこともあるため、歩き方の変化が続く場合は自己判断せず、獣医師に相談しましょう。

まとめ

庭で伏せてくつろぐホワイト・スイス・シェパード

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグは、白く美しい被毛と引き締まった体つき、家族への深い愛情が魅力の犬種です。

穏やかで賢い一方、見知らぬ人や慣れない環境には慎重な面があるため、子犬の頃から社会化と一貫したしつけを行うことが大切です。

毎日の十分な運動、抜け毛対策、暑さへの配慮も欠かせません。価格は30万〜60万円前後が目安ですが、親犬の健康管理や犬舎の方針も確認して選びましょう。

関節疾患や胃拡張胃捻転症候群などにも注意し、日々の観察と定期的な健康診断を続けることで、良いパートナーとして長く暮らしやすくなります。

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