サセックススパニエルの特徴や性格、かかる費用や寿命など

サセックススパニエルの特徴や性格、かかる費用や寿命など

サセックススパニエルは、日本では滅多に見かけない犬種です。そんなサセックススパニエルの特徴や性格、入手にかかる費用や寿命などを紹介します。どのような犬なのか、ぜひ内容をチェックしてみてください。

サセックススパニエルの特徴

切り株に足を乗せるサセックススパニエル

大きさ(体重・体高)

  • 平均体高:38~41cm
  • 平均体重:18~23kg
  • 分類:中型犬

サセックススパニエルはイングランド原産です。イースト・サセックス州で生み出され多数飼育されていました。

1840年代に頭数が激減してブリーディングが再開されたものの、原産国のイギリスでもポピュラーな犬種ではなく、日本ではとても希少な犬種です。ジャパンケネルクラブ(JKC)犬種別犬籍登録頭数では、2006年(1~12月)に1頭(136位)のみで、以降は登録がありません。

サセックススパニエルは中型犬で、体高は38~41cmが理想的とされています。平均体重は18~23kg、オスとメスに体高、体重の大きな差はありません。

被毛(毛色・毛質)

  • 毛質:ダブルコート
  • 毛色の種類:ゴールデン・レバー、ダーク・レバーおよびピュース

サセックススパニエルの毛質は厚いショートコートであるため、寒さに強い犬種です。

毛色はゴールデンレバーが主流となっていて、毛先にはシェードがあります。アイリッシュ・セッターのような色だと考えるとイメージしやすいでしょう。耳と尻尾には同色の美しい飾り毛があります。

その他には、ダーク・レバーおよびピュースなども存在しますが、好ましくないとされています。

体の特徴

サセックススパニエルは、フィールドスパニエルをベースとしてイングリッシュコッカースパニエルなどを交配した犬種です。そのため外観はベースであるフィールドスパニエルと良く似ています。

胴体が長くて足は短いのが大きな特徴です。垂れた耳と尻尾を持つのもサセックススパニエルの特徴ですが、断尾されている場合もあります。被毛は厚くて美しく、皮膚にはわずかにたるみがありマズルは短めです。

サセックススパニエルの性格

女性とサセックススパニエル

  • しつけの飲み込みが良い
  • 温厚でおとなしい
  • 飼い主に従順である
  • ひとなつこく子どもや他の犬にも優しい

サセックスパニエルは、鳥を獲物とする猟犬として活躍している犬ですが、家庭犬にも適した犬種です。

しつけの飲み込みは良く判断力が高いものの、温厚でおとなしい性格をしています。

飼い主や家族には従順です。ひとなつこくて、子どもや他の犬にも優しく接することができます。そのため性格から見ると飼いやすい犬種だと言えるでしょう。

サセックススパニエルの歴史

木製文字タイル

鳥猟犬であるサセックスパニエルが作られたのは18世紀末。飼い主の合図を受けて鳥を驚かせて飛び立たせる「フラッシング」という作業を行う犬として飼育されていました。

19世紀末ごろに人気が衰え、一時期は純血種が残り8頭にまで減少。しかし2人の繁殖家によって救われたことから現在でも生き残っています。

現在は猟犬としてよりも家庭犬やショードッグとして人気です。希少な犬種でありイギリスでも数は多くありません。

サセックススパニエルの価格相場

お金

サセックススパニエルは、日本では非常に頭数の少ない犬種のため、のブリーダーやペットショップでの価格相場は明確になっていません。

海外でのサセックススパニエルの価格相場は、平均で2,000~3,000ドル。直接海外で購入する場合、日本円で30~40万円前後が目安になるでしょう。

ただし、日本で飼う場合は輸入代金や消費税などが必要になります。さらに輸入を代行するブリーダーやショップなどの手数料も必要です。

子犬代金・輸入代金・手数料などを考慮すると50~100万円前後かかる可能性があります。実際に、サセックススパニエルを購入する場合は輸入代行をしている業者に価格を確認してみましょう。

サセックススパニエルを迎え入れる方法

イラスト

サセックススパニエルは、国内のペットショップやブリーダーが一般的に取り扱っている犬種ではありません。そのため家庭にサセックススパニエルを迎え入れるには、海外から輸入する必要があります。

「飼いたい」と考えているのなら、まずはペットショップやブリーダーに相談してみましょう。また犬の輸入代行を行っている業者に相談して、海外のブリーダーを紹介してもらう方法もあります。

サセックススパニエルを取り扱っているブリーダーを紹介してもらったら、まず以下2つを確認しましょう。

  • 輸出が可能か
  • 出産予定はあるか

ブリーダーによっては輸出に対応していない可能性もあります。代行業者やブリーダーに確認を取りながら、購入の手続きを進めてください。

サセックススパニエルの飼い方

走るサセックススパニエル

希少な犬種ですが、それでも「ぜひ日本でサセックススパニエルを飼いたい」と考える方もいるでしょう。そこでサセックススパニエルの飼い方について、4つの項目を簡単に紹介していきます。

  • 運動量
  • お手入れ
  • しつけ
  • 食事

サセックススパニエルを飼いたいとお考えでしたら、ぜひ内容をチェックしてみてください。

運動量

おとなしい性格のサセックススパニエルですが、猟犬であるため必要な運動量は多めです。犬の様子を見ながら、毎日しっかりと散歩で運動させることはとても大切。1日2回、1回30分を目安として行いましょう。

ただし、サセックススパニエルは成長が遅い犬種なので、子犬のうちに運動させすぎると成長に支障が出る可能性がありますので注意が必要です。1歳ごろまでは激しい運動は控え、成犬となってからしっかりと運動させましょう。

お手入れ

サセックススパニエルは体毛が厚く、臭いがこもりやすい犬種です。足や胸などの毛が長いため、汚れを放置していると悪臭につながります。

寒さには強いですが、暑さには弱いので日本の気候には適していません。足も短く照り返しを受けやすいため、散歩は涼しい時間に行いましょう。熱中症になりやすいことから、十分な水分補給が必要です。

抜け毛も多いため、こまめにブラッシングが必要です。特に春と秋の換毛期には毎日のブラッシングがかかせません。

しつけ

しつけの飲み込みが良く判断力の高い犬で、室内犬にも適しています。頑固な部分もあるため、根気よくしつけを行いましょう。迎え入れたら、まずトイレのしつけを行ってください。

無駄吠えの少ない犬種ですが、要求吠えをする可能性があります。甘え・要求で吠える場合は無視をして、要求吠えをしない習慣をつけましょう。

食事

サセックススパニエルには、中型犬向けの総合栄養食を与えましょう。消化しやすいドッグフードがおすすめです。子犬には、ふやかしたドッグフードを1日3~4回に分けて与えます。成犬になったら1日2回でも大丈夫です。

椎間板ヘルニア・股関節形成不全を防ぐために、肥満には注意する必要があります。

サセックススパニエルの寿命

落ち葉の上に座るサセックススパニエル

サセックススパニエルの平均寿命は12~15年。参考として、犬種別で見た2019年度の中型犬の平均寿命を確認してみましょう。

  • ビーグル            :13.3歳
  • イングリッシュコッカースパニエル:13.9歳
  • ボーダーコリー         :13.1歳
  • 柴犬              :4.8歳

サセックススパニエルの寿命は、他の中型犬と比較すると平均的と言えるでしょう。

とはいえ、犬の寿命は食事や生活環境、運動量やストレスなどによっても大きく変わってきます。病気になってしまうと平均よりも寿命が短くなってしまう可能性があるため、くれぐれも注意が必要です。

なるべく長生きさせるためにも、肥満や病気などに注意しつつ、毎日定期的な運動を行いましょう。

サセックススパニエルがかかりやすい病気

聴診器と犬の足

  • 股関節形成不全
  • 椎間板ヘルニア
  • 外耳炎
  • 分離不安

股関節形成不全とは、関節部分の骨が変形して股関節が嚙み合わない病気です。状態により違いますが、運動をしたがらない・起き上がりにくいなどの症状が見られます。椎間板が飛び出して痛み・痺れを引き起こすのが椎間板ヘルニアです。

また、垂れ耳が特徴のサセックススパニエルは、外耳炎にもかかりやすい傾向があります。

分離不安は、飼い主が見えなくなると「吠える」「破壊する」「粗相する」などの問題行動をするものです。もし分離不安だと考えられるなら、薬物療法と行動療法で改善を目指します。

いずれの病気も、早期発見、早期治療が大切です。愛犬の様子をしっかりと観察し、いつもと違うと気づいたら動物病院を受診しましょう。

まとめ

サセックススパニエルのアップ

サセックススパニエルは、おとなしくて人懐っこく、家庭にも適した中型犬です。

しっかりと基本的なしつけを行えば、子どもや他の犬がいる家庭でも問題なく飼育できると考えられます。猟犬であるため運動は必要ですが、全体的に見ると飼いやすいでしょう。

ただしサセックススパニエルは、日本では滅多に見ることのない、非常に希少な犬種です。ブリーダーでの取り扱いもなく、ペットショップでの一般流通もありません。

そのため家に迎え入れるなら、犬の輸入代行をしている業者や、海外とつながりのあるブリーダーなどへの相談が必要です。

価格も一般的な中型犬よりは入手が難しく価格も高くなるため、飼いたいと考えているのなら慎重に検討を行ってくださいね。

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