基本情報
シーズーの基本情報
- 性格
- 愛情深い、利口(頭がいい)、おとなしい(穏やか)、遊び好き、頑固(わがまま)
- 大きさ
- (体重)4~7kg
(体高)20~28cm - 毛色
- ゴールド&ホワイト、ブラック&ホワイト、ホワイト、ブラック、ブラウン、ブリンドル など
- 価格
- ペットショップ:10~30万円
ブリーダー :8~20万円 - 寿命
- 10年~16年
価格
- ペットショップ:10~30万円
- ブリーダー :8~20万円
- 里親制度 :基本無償
ペットショップは、ブリーダーに比べて仲介業者をはさむため割高になります。里親制度については無償とありますが、ワクチン接種代や去勢費用の実費が必要となります。
毛色による価格- ゴールド&ホワイト:15~20万円前後
- ブラック&ホワイト:20万円前後
- グレー&ホワイト :22~26万円前後
- ソリッドカラー :30万円前後
- ブリンドル :28万円前後
グレー&ホワイトとブリンドルについては、扱ってるブリーダーが少なく希少なため高価格になります。ソリッドカラーは日本での購入は難しく、海外ブリーダーからの直接購入が必要となりますがこれは現実的ではありません。
名前の由来
シーズー(Shih Tzu)は中国皇帝が神の使者として大切にした宮廷犬で、中国で最も尊ばれた神聖なる動物「獅子」に似た犬「狗」として「獅子狗(シーツゥクゥ)」と名付けられことに由来しています。
のちにイギリスに渡った時、そのままの発音を使い、シーズーと呼ばれるようになったと言われています。また、鼻を中心に菊の花が咲くように生えている被毛の様子から「菊の花の犬」という別名もあります。
歴史とルーツ
シーズーの起源は、チベットのラサアプソと中国のペキニーズを掛け合わせて誕生した犬種とされています。
中国とチベットは仏教を通じで古くから交流があり、チベット僧院から中国王侯貴族へ「幸運を招き寄せる魔除けの犬」と称されたラサアプソが献上されていました。一方、8世紀頃にチベットから贈られたチベタン・スパニエルを中国王宮内で繁殖させて誕生したのがペキニーズです。
シーズーは、ラサアプソとペキニーズを交配させ、19世紀に誕生したと推定されています。
世界への広がり
僧院から王宮に贈られた犬たちは、神仏から与えられた聖なる力の象徴(守り神)として大切に育てられていたため、王宮以外の犬との繁殖は禁じられていたといいます。
しかし、19世紀後半におきた第二次アヘン戦争により清王朝の王宮が占領され、王宮のシーズーは多くが命を落としてしまいます。ですが、一部は犬好きのイギリス人の手により保護されたと伝えられています。
現在世界中に分布するシーズーはアヘン戦争以前に中国から英国の王侯貴族に贈られて生き残った犬たちの子孫です。
犬種としての認定
1930年代にイギリスやアイルランドに渡ったシーズーは、サラアプソと混合され「アプソ」という1つの犬種にまとめれらていました。
そこで、短吻で短肢のものを「シーズー」、長吻で長肢のものを「ラサアプソ」と区分して計画繁殖が行われるようになり、1935年、イギリスでシーズークラブが設立され、犬種として公認されました。
日本には1963年頃に入ったとされ、1964年にJKCに登録されました。
特徴
初心者
✓飼いやすいがケアが必要
総合的にみて飼いやすい犬種といえるシーズーですが、ダブルコートでありながら伸び続ける被毛を持つため日頃のこまめなブラッシング、定期的なトリミングが必要となります。また短頭種特有の目や口周りのケアが難しいと感じる方も多く、お手入れに関しては想像以上に知識が必要となる犬種ともいえます。
性格
✓甘えん坊で寂しがり屋
飼い主に対してはとても従順で甘えん坊な性格をしています。ただ、さみしがり屋な一面もあるためお留守番に関してはしっかりとトレーニングを行わなければ無駄吠えなどの問題行動に繋がる可能性も。知らない人や犬に対して少々警戒心を見せることもありますが、基本的にはフレンドリーに接することができる犬種です。
学習能力
✓一貫したしつけが重要
学習能力も高く、しっかりとトレーニングを行えばしつけ自体はそう難しくありません。しかし、嫌だと思ったことには従わないという頑固な一面もあるため、基本となる主従関係や信頼関係、良いことと悪いことの区別に関して一貫したしつけが重要となる犬種でもあります。
お手入れ
✓日頃のこまめなケアが必要
シーズーには毎日、もしくは2日に1回のこまめなブラッシング、そして定期的なトリミングが必要となります。伸び続ける被毛を生かしたフルコートよりも顔周りをスッキリさせたテディベアカットなどのほうがお手入れは簡単ですが、いずれにしても汚れやすい目元や口元を濡らしたコットンでこまめに拭き取るなど、体を清潔に保つことができるよう日頃のケアが大切です。
抜け毛
✓長毛だが抜け毛は比較的少ない
シーズーは長毛種ですが、比較的抜け毛が少ない犬種です。とはいえ、全く抜け毛がないわけではありませんので日頃からブラッシングをすることで被毛を清潔に保ちましょう。
におい
✓皮膚トラブルが臭いの原因に
シーズーは皮膚がデリケートな傾向にあり、脂漏性皮膚炎やマラセチア性皮膚炎を引き起こすことも珍しくありません。皮膚トラブルや外耳炎などが臭いの原因となり体臭がキツくなるケースが多いため、月に1度のトリミングで皮膚の状態確認、ケアを行うようにしましょう。
吠える
✓比較的、無駄吠えは少ない
シーズーは比較的無駄吠えが少ない犬種です。もちろんしっかりとしたしつけやトレーニングを行うことが前提となりますが、無駄吠えを防ぐことはそう難しくないといえます。ただ、日頃の飼い主さんの接し方や加齢などにより本来持つ頑固さが増した場合、自分の意見が通らない時などに吠えてしまうこともあります。
人見知り
✓人見知りを防ぐために社会化を
シーズーは特に内向的な性格ではないものの、子犬期から家族以外の人や犬などとの交流を持たなければ人見知りになってしまう可能性も十分にあります。飼い主さん以外の人に対して完全には心を開かないという子も珍しくありませんが、基本的には穏やかでフレンドリーな犬種といえます。
子供との生活
✓相性はいいが皮膚トラブルに注意
家族に対してはとても愛情深く、従順なシーズーは小さな子供とも良きパートナーとして暮らすことができます。ただ、皮膚トラブルが多い犬種でもあるため、アレルギーなどを避けるためにも常に体を清潔に保つことが重要となります。
性格
シーズーは穏やかで賢く、遊び好きで人なつっこい性格をしています。愛情深くおおらかな性格なので、子供との付き合い方も上手です。 初めて犬を飼う人にも飼いやすい性格であることから安定した人気を誇っています。
そんなシーズーの魅力的な5つの性格をご紹介します。
愛情深い
シーズーは飼い主のことを強く信頼し、忠誠心も高い性格と言われています。家族に対する愛情が深く、攻撃性も低いので、小さな子供がいる家庭でも安心して飼うことが出来ます。
利口(頭がいい)
シーズーは無駄吠えや噛み癖も少なく、利口で物覚えも早く、とてもしつけがしやすい犬種です。家族に対してよく気遣いをし、様子をみて接する頭の良さもあります。
おとなしい(穏やか)
シーズーは基本的に穏やかで優しい性格をしています。マイペースな面もありますが、飼い主のひざの上でそっと寄り添うコミュニケーションを好みます。人の心を読みながら気遣うことのできる思慮深さもあるため、セラピー犬としても活躍しています。
遊び好き
シーズーは楽しいことが大好きな性格です。好奇心旺盛で、おもちゃで1人遊びも得意ですが、お散歩も大好きな子が多いです。社交性が高いのでほかのワンちゃんと遊ぶことも出来ます。
頑固(わがまま)
シーズーは賢いがゆえに頑固な一面を持っています。最初に飼い主と決めた事を途中で変えようとしても、なかなか直してくれないこともあります。一貫性を持ってしつけやコミュニケーションを取ることが大切です。
寝る場所やお気に入りのおもちゃなどは、シーズー自身がこだわりをもって決めています。勝手に片付けたりすると混乱する場合もあるので配慮しましょう。
毛色
シーズーの毛色はどのカラーも認められています。一般的に多いのが、パーティーカラーと呼ばれる「ゴールド・ホワイト」「ブラック・ホワイト」の2色のカラーです。また、シーズーの毛色は成長とともに変化することもあると言われています。
シーズーのたくさんある毛色の中から、一部のカラーをご紹介します。
ゴールド&ホワイト
日本で1番人気のある毛色です。一般的には白がベースカラーで、そこに茶色が混ざっています。ゴールドといっても濃淡によって色が異なり、それぞれ呼び方がついています。
- レッドゴールド
- 赤褐色系のゴールド。色が濃くゴールドの中ではホワイトとのコントラストが目立つ毛色。
- オレンジゴールド
- オレンジ系ゴールド。黄色に近いゴールドのようにも見える毛色。
- ハニーゴールド
- オレンジゴールドを淡くした毛色。パステルカラーのような白に近いゴールドで柔らかい印象。
- マホガニーゴールド
- 白っぽいブラウンのようなゴールド。シックな雰囲気の毛色。
ブラック&ホワイト
日本で2番目に人気のある毛色は、ブラック&ホワイトのカラーです。この色は、ゴールド&ホワイトのようにバリエーションはありませんが、白と黒の割合や色が出る場所には個体差があります。
ホワイト
日本では珍しいソリッド(単色)カラーの種類です。真っ白なモコモコの毛で、黒くてパッチリした目がとても目立つ毛色です。
ブラック
シーズーは目も黒いので、全体的に真っ黒な印象を受けます。毛並みを整えておけばツヤが出やすいのがブラックの特徴です。
ブラウン
ブラウンはゴールドと同じく濃淡によってさまざまな色合いがあります。「明るめのブラウン」や「チョコレート色のブラウン」など雰囲気がとても変わります。
ブリンドル
ブラックベースやゴールドベースにイエロー系のカラーが混じった毛色を指します。元々はフレンチブルドックによく見られるカラーです。黒と茶色の割合や出現する場所は個体によって差があります。
グレー&ホワイト
ブラック&ホワイトの派生で、黒の色素が薄まった毛色です。黒に近いグレーから白に近いグレーまで濃淡は個体によってさまざまです。頭数は少なく、扱っているブリーダーさんの数は少ないです。
グレー
ミニチュアシュナウザーのような色合いのグレーの被毛でスタイリッシュな印象です。
シーズーの毛色はあらゆる毛色が許されいます。パーティーカラーの場合1頭1それぞれ模様や色合いなどが違うので同じカラーといっても個性が出るのが特徴です。
また、毛色は成長とともに変化していくことが多いです。毛色が薄くなったり濃くなったり、違う毛色の斑点が入ったりするので驚くかもしれませんが飼い主さまも変化を楽しんでいきましょう。
日本で見かけるほとんどのシーズーはパーティーカラーですが、ソリッドカラーのシーズーもとても可愛いですし珍しいのでお家に迎え入れる際にどの毛色の子にするか選ぶのも楽しみの一つですね。また、最近ブリンドルカラーも人気です。
フレンチブルドッグに多いカラーですが個性的でおしゃれなのが人気の理由かもしれませんね。
カットスタイル
シーズーはいろいろなカットスタイルやヘアアレンジが楽しめる犬種です。
長く伸ばすこともできますし、短くカットしてその子の個性に合わせたスタイルも選んであげることができます。長いふさふさした毛が特徴のシーズーにとって、トリミングはスタイルだけでなく清潔さを保つためにもとても大切です。
そんなシーズーの被毛のケアをかねたオシャレなカットスタイルをご紹介します
テディベアカット(丸顔カット)
シーズーのカットで1番人気が高いのがテディベアカット(丸顔カット)です。顎のラインで耳の飾り毛を切り揃えたスタイルが定番です。お顔周りに丸みを出すことで可愛い仕上がりになります。女の子や優しい雰囲気にしたい時にオススメです。
サマーカット
鼻がぺちゃんこのシーズーは体温調整が難しいため、夏はサマーカットにする方が多いです。長い毛をバリカンで剃ることで体温が下がり、毛玉防止や皮膚疾患を見つけやすくなります。ただし、毛が短いので虫刺されや、冷房などで体調を崩す子もいます。サマーカットにする場合はトリマーさんや獣医さんに確認した上で、UVケアや洋服を着せるなどの対策を取りましょう。
ぬいぐるみカット
テディベアカットに似ていますが、丸顔にあえてしないで少しだけ直線部を出すことで可愛いらしさが引き立ちます。足元を綺麗に刈り揃えることでぬいぐるみ感がでるカットです。
トップノット(ちょんまげカット)
ちょんまげやポニーテールのように、頭頂部を結ぶスタイルです。耳の長さを顎よりも少し長くすると全体のバランスが良くなります。顔の毛を短くすることで毛先が目に入りにくくなり、食事中の汚れを防ぐことも出来ます。
ブーツカット
ブーツカットのデニムのような足元の裾を広げるようにカットするスタイルです。注目度が高いので、おしゃれにしたい方にオススメです。裾広がりなため、足回りが汚れやすく毛玉になりやすいデメリットもあります。
フルコート
シーズーの長くてつややかな被毛の魅力を全面に引き出すスタイルといえば、フルコートです。床につくほど長い被毛のもつれや毛玉を防ぐため、ブラッシングやシャンプーなど毎日のお手入れは欠かせません。
モヒカンカット
頭頂部の毛を長く残して立てたのがモヒカンカットです。個性的なスタイルにしたい飼い主さんにオススメです。トップの毛をゴムで結はずに済むので、日々のセットが楽になります。
ツインテール
シーズーは丸顔にカットすることが多いですが、このスタイルは頭の毛を切らずに残し、頭の高い位置で真ん中から左右に綺麗に分けて結ぶスタイルがツインテールです。ブーツカットに合わせるとより可愛さが増します。
その他
- ライオンテールカット
- シーズーは耳同様、尻尾もきれいな飾り毛があるのが特徴です。尻尾の付け根を短く剃って先だけをフサフサに残したカットがライオンテールです。オシャレだけでなく、毛玉になりにくく、うんちが付きにくいといったメリットもあります。
- 柴犬カット
- 顔は丸くふんわりと立ち耳風に、全体的にモフモフ感が出る体のラインにカットします。最大の特徴は、柴犬のトレードマークであるクルンとした巻き尾のようにカットするスタイルです。
シーズーは、飼い主さまの好みに合わせて様々なカットを楽しむことが出来ます。
お手入れのしやすさと可愛さを兼ね備えた「テディベアカット」は特に人気のカットスタイルです。まんまるなお顔に大きなクリクリお目々がとても可愛さを増長させてくれます。ボディや足の長さはお家でお手入れをどこまで出来るかを考えてスタイリングしてあげると良いですね。
毎日ブラッシングなどのお手入れを出来る方はボディを長めに残したり足はブーツカットなどふんわり残してあげるとさらにぬいぐるみ感が増し、おしゃれな仕上がりになります。
毎日のお手入れが難しい場合は、少し短めにしてあげることで毛玉にもなりにくく、「もふもふ感」が残り可愛いスタイルを楽しめると思います。
また、お手入れは必須ですが、トップノットやツインテールも個性を出せますのでとてもオススメです。
ミックス犬種
純血種同士の異なる両親から生まれた「ミックス犬」の人気は年々増えています。両親の特徴をどれくらい引き継いで生まれてくるのかは個体差があり、同じ兄弟でも容姿や性格もかなりの違いがでてくるため、どんな子に成長していくのか、色々な面で楽しみが多いのが最大の魅力と言えるでしょう。
シープー
シープーはシーズーとトイプードルのミックス犬です。シーズーとトイプードルの特徴がバランスよく現れることが多く、垂れ耳、丸い顔に丸い目、長めのマズル(口吻)に三角形の鼻が特徴です。
人懐っこくてフレンドリーな性格ですが、温厚な一面も持っています。忠誠心が強く賢いのも特徴です。トイプードルの性格を受け継ぐ傾向が多いようです。成犬時の大きさは、体高20~28cm、体重3~7kg程です。
マルシーズー
マルチーズとシーズーのミックス犬です。シーマルなどと呼ぶこともあります。
活動的で一人遊びも上手です。おとなしく穏やかな性格ですが、ちょっぴり頑固です。マルチーズとシーズーの性格を両方持ち合わせています。シーズーの顔の雰囲気を引継ぐ場合が多いですが、パーツ毎に半々に出ることもあるようです。成犬時の大きさは、体高30cm弱、体重5kg前後です。
シーポメ(ポメシー、ポメズー)
シーポメは、ポメラニアンとシーズーのミックス犬です。ポメシーやポメズーなどと呼ぶこともあります。
シーポメの性格は少々頑固な面があるものの、おとなしくて優しい性格と活発で明るい性格を持っています。ポメラニアン寄りの見た目になることが多いですが、中にはシーズーの特徴が濃く現れている子もいます。成犬時の大きさは、体高25~27cm、体重5~8kg程です。
チワシーズー(チワズー)
チワシーズーはチワワとシーズーのミックス犬です。チワシー、チワズー、シーチワなどと呼ぶこともあります。
遊び好きで活発な性格をしています。甘えん坊なので飼い主に依存してしまう子も多いです。また、チワワ譲りの警戒心の強さがあるので、番犬としても適しています。
チワシーズーは丸い顔・黒い鼻・アーモンド型の目が特徴的です。成犬時の大きさは、体高20~25cm、体重2~8kg程です。
その他
- ペキシーズー
- ペキシーズーはペキニーズとシーズーのミックス犬です。性格は人懐っこく、比較的忠実で頭も良いです。愛情深く飼い主の言う事を素直に受け入れます。成犬時の大きさは、体高20~25cm、体重4~7kg前後です。
- パグズー
- パグズーはパグとシーズーのミックス犬です。パグの容姿にシーズーの顔立ちで「長毛種のパグ」のような見た目です。活発でありながら穏やかな部分がある性格をしています。成犬時の大きさは、体高25cm、体重7kg前後です。
- シダックス(シークス)
- シダックス(シークス)はシーズーとダックスフントのミックス犬です。シーズーの愛らしい大きな目の顔立ちと、ダックスフントの胴長短足の体型が特徴です。好奇心旺盛でとても人懐っこい性格です。成犬時の体重は5kg前後です。
近年人気のミックス犬は、違う犬種同士から生まれるため、同じシープーやチワズーと言っても、ワンちゃんによって容姿や毛質、大きさや性格まで全く異なる場合があります。
どちらの犬種に似るか、または中間の雰囲気なのかはその子によって違うので飼い主さまも子犬から成犬になるまでの成長を楽しめます。しつけなどをする際も両親の2犬種の性格も理解して行なってあげると良いと思います。
カットスタイルもどちらの犬種に似ているのかその子に合わせて似合うスタイルを考えてあげられますし、その子によってカットスタイルも変わってきますので個性が発揮されるのも魅力の一つです。
お手入れのアドバイス
シーズーは本来フルコートと呼ばれる被毛を長く伸ばしたスタイルがスタンダードとされています。しかし家庭で飼うにはお手入れが大変ですので一般的にテディベアカットする方が多いです。
短くカットを行なった場合も定期的なお手入れが必要です。特にシーズーは皮膚がデリケートな犬種ですので、月に1回はサロンでシャンプーカットをしてあげましょう。
トリミングサロンでのお手入れ
シーズーのトリミングは月1回ペースが理想的です。フルコートスタイルの場合は2、3週間に1回のペースで通うと毛玉にもなりにくく綺麗に被毛を保てるでしょう。
カットスタイルはテディベアカットなどまんまるな可愛らしいカットにする方が多いです。目やになど汚れの溜まりやすい目元は自宅でお手入れしやすいように短くしてあげると良いでしょう。
毎日のお手入れ
シーズーは鼻周りが短く目が大きいので丁寧にケアを行なってあげましょう。特に目元は涙やけや目やにが気になる子が多いと思います。毎日コットンなどで優しく拭いてあげることをお勧めします。
また、垂れ耳ですので耳の中が蒸れやすい犬種です。定期的に耳の中をチェックしお掃除してあげることが必要です。難しい場合はトリミングサロンにカットに出す際にお願いするといいでしょう。
病気・ケガ
シーズーは乾燥した冷感地であるチベットが原産の犬種のため、日本の夏の高温多湿にはとても弱いです。決して病弱な犬種ではありませんが、出生地と異なる日本の環境での生活や、体の構造から「好発する病気」があります。どんな病気なのか知っておくことで早期発見にも繋がります。病気をいち早く見つけてあげることも飼い主の大きな役目です。
ここでは、好発犬種(疾患が発生しやすい犬種)であるシーズーの病気をご紹介します。
目の病気
鼻の短い短頭種であるシーズーは、目が飛び出しているような顔の形をしているので、乾燥や外からのダメージを受けやすく、「角結膜炎」や「角膜潰瘍」を起こしやすいです。
目が十分に閉じきらないこともあるので、角膜炎や潰瘍が起きたときに治りにくい可能性があります。白目の部分が赤い、目やにが出る、目を痛そうに閉じ気味にしている、といった症状がある場合は、早めに病院で検査を受けましょう。
日頃から人工涙液などの目薬を使い目の乾燥を防ぐことも効果的です。また、シーズーは失明のおそれのある「網膜剥離」を起こしやすい犬種です。物によくぶつかる、おもちゃがうまく追えない、といった症状がある場合は眼科検査を受けましょう。
皮膚の病気
シーズーは皮脂がにじみ出やすい「脂漏症」や、皮膚の赤みやかゆみを伴う「アレルギー性皮膚炎」「マラセチア性皮膚炎」を起こしやすい犬種です。アレルギーが脂漏症の一因となることもあります。
いずれも悪化すると、皮膚が感染を起こして膿んでしまったり、脱毛を起こしてしまったりするので、早くに治療を始めることが大切です。皮膚のベタつき、赤み、掻いたり噛んだりと本人が気にする様子がある場合は、皮膚の状態を動物病院で診てもらいましょう。
フードやおやつを変えるだけで、ある程度改善する場合もあります。食べ物による治療をする場合は人の食べ物など、余計な物を与えないよう、家族全員で注意する必要があります。
泌尿器系の病気
シーズーは犬の2大尿結石である「ストルバイト」と「シュウ酸カルシウム」のどちらもハイリスクな犬種です。定期的に尿検査を受けて、石になる前の「結晶」が出ていないかを確認しましょう。
結石ができてしまった場合、トイレに頻繁に行く、血尿が出るといった症状が見られることがあります。血尿といっても真っ赤なものもあれば、薄いオレンジ色のような、いつもより少し濃い尿という程度のものもあります。
ストルバイトであれば、フードを療法食(治療のためのご飯)に変えることで、溶けてくれる可能性があります。シュウ酸カルシウム結石は残念ながらフードでは溶けないので、手術が必要となることがあります。
呼吸器系の病気
シーズーは鼻が短い「短頭種」と呼ばれる犬種です。本来、犬のマズル(口と鼻の部分)は長いのですが、短頭種はその長いマズルを短く押しつぶしたような構造になっているので、気道が異常に狭くなっています。
鼻の穴(鼻孔)が狭かったり、口の中の「軟口蓋」と呼ばれる部分が長く垂れ下がってしまい、口からの空気の通り道を狭めてしまっていたり(軟口蓋過長)、喉から胸にかけて肺につながる「気管」が狭くなってしまっていたり(気管虚脱)します。
これらが複合的に起こることを「短頭種気道症候群」と呼びますが、シーズーでも注意が必要な疾患です。
シーズーはツヤツヤでフワフワのきれいな毛が特徴ですが、皮膚のトラブルが多い犬種と言えます。食べ物やおやつはアレルギーに配慮した物を選び、適切なシャンプーなど皮膚と被毛のケアをしっかり行いましょう。
鼻が短いことから「目の病気」や「短頭種気道症候群」にも気をつけないといけません。気道が狭いために体の熱をうまく逃せないこともありますから、熱中症には要注意です。
泌尿器トラブルが起きやすいことも、シーズーを飼う上で注意が必要な点です。定期的な尿検査を受けることはもちろん、おしっこの色は毎日チェックして、明らかな血尿でなくとも、いつもより濃い色の尿が続く場合は検査を受けることを勧められます。
Q&A
オスとメス、どちらが飼いやすいですか?
どちらが飼いやすい、とは一概には言えません。
オスは甘えん坊な場合が多い反面、縄張り意識・仲間意識が強い傾向があります。番犬に向いていますが、去勢をしないと部屋の中などでもマーキング(おしっこなどでニオイを付ける行為)することがあるので注意が必要です。
メスは比較的穏やかでマイペースな子が多く、賢いのでしつけもしやすいです。メスも避妊をしないとヒート(生理)があります。この時期は気性が荒くなる場合があるので注意が必要です。
わんちゃんは1頭1頭性格は違いますので、その子に寄り添って飼う事が重要です。(小川)
シーズーは留守番が上手と聞きますが、本当ですか?
本当です。
シーズーは気持ちを落ち着けるのが上手な犬種です。そのためお留守番上手な子が多いと言われているんですね。(瀬形)
シーズーはお年寄りに人気と聞きますが、何故ですか?
シーズーは、温厚で優しい性格で攻撃性も比較的少ないためお年寄りに人気な犬種です。
また、お散歩もゆったりと歩く子が多く家族に迎え入れるにはぴったりです。
ただし、被毛が長く、目元・口周りが汚れやすいので定期的なお手入れ・トリミングが必須です。マメなケアが少し大変と感じる方もいるかもしれません。(小川)
シーズーは散歩が嫌いな子が多いようですが、本当ですか?
そうでもありません。
毎日の散歩を楽しみにしている子もいますので、その子の性格による部分が大きいかと思います。
ただし、散歩好きな他の犬種と比べた場合、散歩が嫌いな子が多い傾向はあるかもしれませんね。(瀬形)
シーズーは他の犬種と比べて太りやすいと聞きました。
シーズーは特別太りやすい、というわけでは無いです。
犬の肥満の主な原因は「食べ過ぎ」と「運動不足」です。シーズーは鼻と足が短く運動に適しているとは言えない体型であることや、毛が長いために体型を確認しづらいことから、体型・体重管理が難しいと感じる方も多いのかもしれません。
とはいえ、シーズーでも適切な運動と食事管理によって肥満を避けることは十分に可能です。(唐野)
子犬の選び方
初めてシーズーを飼う方にとっては、何を基準に選べば良いのかわからない人が多いかと思います。ここでは初心者でもわかる、健康なシーズーの子犬の選び方のポイントご紹介します。
- 被毛
- ハリ、ツヤがあり、嫌なにおいがしない。乾燥やベタつき、フケが少ない。
- 目
- いきいきと澄んでいる。目ヤニや充血が少ない。
- 鼻
- 適度に湿り気があり、ツヤがある。激しい呼吸音が聞こえない。
- 口
- ピンク色の歯茎や舌をもつ。口臭がない。
- 耳
- 耳垢が少なく、きれいな状態。嫌なにおいがしない。呼びかけると敏感に反応する。
- 足
- 元気に歩き回ることができる。歩く際のバランスが良い。
- お尻(肛門)
- 汚れておらず、きれいな状態。
ブリーダー紹介
- グレーシャス K / 河原かよ子ブリーダー(愛知県)
- ラウンドアートル犬舎 / 添田滋ブリーダー(埼玉県)
- 黒川栄子ブリーダー(茨城県)
- 池田百合子ブリーダー(長野県)
グレーシャス K
河原かよ子 ブリーダー(愛知県)
「グレーシャスK」は、シーズー犬一筋に32年間の実績と経験のあるブリーダーです。グレーシャスKの仔犬を家族にされた方からは、性格が良く飼いやすいとの評判も良く、事前見学(子犬と親犬ともに)も可能です。
ラウンドアートル犬舎
添田滋 ブリーダー(埼玉県)
「ラウンドアートル犬舎」は、35年以上の歴史を持つシーズーとアメリカンコッカー専門ブリーダーです。年4回程度の繁殖が特徴で、生後2ヶ月の間に、各オーナーの目的や生活サイクルに対応できるよう、子犬一頭毎の個性に合わせた躾や訓練を施してからの譲渡となります。
また「丈夫な胃腸で一生健康な子に育て上げる」事を基本とし子犬を管理されているのも特徴です。オーナーからの口コミもとても高いブリーダーです。
黒川栄子 ブリーダー(茨城県)
茨城県に所在するブリーダーです。店舗はなく、一般家庭と同様にリビングでみんな一緒に食事をしたり、美味しい空気の自然環境の中でパパとママ、そして兄弟達と共に遊び、伸び伸びと生活しています。ですので、性格は人懐こく、甘えん坊で優しく、人間大好きな性格の子ばかり。そして、骨格もしっかりとした健康優良児なのも特徴です。引き渡しの際は、必ず一度対面し、十分にご納得した上で引き渡される流れになります。
池田百合子 ブリーダー(長野県)
長野県上田市の自然に囲まれたのどかな環境の中で、一軒家の一間を犬舎としてブリーディングしています。頭数を余りかかえずに、一匹一匹に目が行き届く形で管理し、衛生面にも気をつかって飼育しているのが特徴です。お父さん犬、お母さん犬は家族の一員として、ブリーダーさんと一緒に過ごしています。犬舎見学は事前予約が必要です。
シーズーが出てくる映画・漫画
ペット2
2016年公開で大ヒットした「ペット」の続編です。新たな飼い主に愛され、捨てペット軍団のボスから正義の味方になったうさぎのスノーボールの活躍する物語に新キャラクターとして登場するのがシーズー犬・デイジーです。悪徳サーカス団からホワイトタイガー・フーをスノーボールとデイジーが救出します。かわいい見た目ながら、負けん気の強いシーズー犬・デイジーの活躍は必見です。
あうんのてんぽ
シーズー犬・てんぽとイラストレーター家族の日常を描く漫画連載です。てんぽくんのドライな視点からみる家族の姿が楽しく描かれています。シーズーを心から愛する作者の思いを感じられます。
セブン・サイコパス
セブンサイコパスというタイトルだけ浮かんでいるが先が書けない脚本家と、犬誘拐を生業としている友人がマフィアの犬を盗んでしまいトラブルに巻き込まれていくクライム・コメディー映画です。マフィアのボスが仲間よりもシーズー犬・ボニーを愛してやまない姿は、シーズー愛好家は観る価値アリです。
シーズーのラインスタンプ
ふわふわシーズー
ぬいぐるみみたいなふわふわのシーズースタンプです。ふわふわもこもこ動いてるだけでかわいいシーズーの魅力的な仕草がとにかく好き!な方にオススメです。
シーズー1(※そんなに見つめられたら)
ぶちゃいくでかわいくてラブリーな人気のシーズー犬!シュールだけどあるあるだけにシリーズで欲しくなるスタンプです。
むぎゅっとシーズー犬。
座り方がおかしいブサカワ愛犬シーズーの日常スタンプです。ゆるいお友達とのデイリー使いにぴったりです。