ソフトコーテッドウィートンテリアの性格
ソフトコーテッドウィートンテリアは社交的で愛情深い性格です。一般的に気性が荒いといわれるテリア系でありながらも、飼い主に従順なソフトコーテッドウィートンテリアは、テリア系の中では最も穏やかな性格だといわれているほどです。
しかし、ソフトコーテッドウィートンテリアは穏やかといっても、テリア系の攻撃的な一面も持っているため、子供や他のペットと一緒にする場合は注意が必要です。
元気で勇敢な性格ゆえにはしゃぎ過ぎることもありますが、ソフトコーテッドウィートンテリアはきちんとしつけを行えば期待に応えてくれるため、家庭犬にぴったりの犬種といえるでしょう。
ソフトコーテッドウィートンテリアの特徴
ソフトコーテッドウィートンテリアは体高46~48㎝ほど、体重は18~21㎏で中型犬に分類されます。体型はスクエア型で、がっしりとした印象です。
ソフトコーテッドウィートンテリアの被毛のカラーは、犬種名にもなっているようにウィートン(実った小麦色)です。しかし、これは成犬時のことであって、子犬の頃は被毛のカラーが異なります。
ソフトコーテッドウィートンテリアの子犬の頃の被毛のカラーはブラウン、レッド、マホガニー(赤褐色に近い栗赤色)などの暗い色か、ホワイトです。それが成犬になるにつれ、ウィートンと呼ばれる薄いブラウンや小麦色に変化します。
ソフトコーテッドウィートンテリアの被毛の質は、長く絹糸のように柔らかく、ウェーブがかっているのが特徴です。また、プードルのように抜け毛が少なく、それゆえ定期的なトリミングを必要とします。
犬アレルギーのある方でも、抜け毛の少ないソフトコーテッドウィートンテリアであれば飼育できるのが嬉しいですね!
ソフトコーテッドウィートンテリアの価格
ソフトコーテッドウィートンテリアの価格については最低でも50万円からということです。
残念ながら現在日本には、ソフトコーテッドウィートンテリアのブリーダーさんはいないようです…。
そのためアメリカ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリアといった海外から、ソフトコーテッドウィートンテリアを輸入するという形を取ることになるため、少々お高くなってしまうようです。
ソフトコーテッドウィートンテリアの寿命
ソフトコーテッドウィートンテリアの平均寿命は12~14歳といわれています。中型犬の平均寿命と同程度なので、しっかりと健康管理を行えば長く元気に暮らしてくれるでしょう。
ソフトコーテッドウィートンテリアの中には、先天的に網膜形成不全や若年性白内障を持っている個体もいるため、目の疾患には注意が必要です。
ソフトコーテッドウィートンテリアの歴史
ソフトコーテッドウィートンテリアは、正式にはアイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリアといいます。英語表記は”Irish Soft-Coated Wheaten Terrier”。とにかく名前が長く、呼びづらいため「ウィートン」の愛称で親しまれています。
そんなソフトコーテッドウィートンテリアは、家畜の見張りや害獣の駆除など様々な作業をこなす使役犬として、アイルランドの農場で数百年もの長い間活躍しました。
小動物の狩猟犬として活躍した他のテリア系とは違って、ソフトコーテッドウィートンテリアが、穏やかな性格をしているのは任された作業が違ってのこと、なのかもしれません。
ソフトコーテッドウィートンテリアの正式名称「アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリア」は、数百年もの長い歴史を持っていたにも関わらず、アイルランドのケネルクラブに公認されたのは1937年になってからのことでした。
その後ソフトコーテッドウィートンテリアは、1941年にイングランドのケネルクラブに公認され、1946年にはアメリカに初めて輸出されることとなりました。
しかし、ソフトコーテッドウィートンテリアがアメリカで注目されるまでには、さらに数年を要しました。そして1973年にやっとのことで、アメリカンケネルクラブに公認されたのです。
まとめ
テリア系で最も穏やかな性格とも称されるソフトコーテッドウィートンテリアをご紹介しました。いかがでしたか?
長過ぎる名前ゆえに”ウィートン”の愛称で親しまれるソフトコーテッドウィートンテリアは、かわいらしい容姿と愛情深い性格から世界中で根強い人気を誇っています。毛が抜けにくいため、犬アレルギーのある方でも安心して飼育できるのも人気の理由の1つでしょう。
ソフトコーテッドウィートンテリアの子犬から成犬になるにつれて色が変わる被毛は、どれほど柔らかいのでしょうか?1度でいいから触ってみたいですね!