犬の1日にするうんちの回数はどれくらい?
1日に何回うんちをするかは犬によって違いますが、だいたい1日に2回〜3回だと言われています。
多くてもうんちの形がちゃんとあり、固さもあるならあまり心配はないかもしれません。
しかし、あまりにも多すぎるものは注意が必要です。何かの病気や体の異変からうんちの回数が増えている可能性があります。
犬のうんちの回数が多い原因とは?
細菌性・ウイルス性の下痢
いつもよりも回数が多い場合には、下痢になっている可能性があります。
下痢による脱水状態が心配なので水分補給はいつでもできるようにしてあげてください。もし水分もとれない、という状態であればすぐに病院へ連れていきましょう。
腸内環境の悪化
腸内環境が悪い場合にも回数が増え、便が柔らかくなり、下痢状態になります。
善玉菌が多いときはスムーズに排便されますが、善玉菌が減り悪玉菌が増えた状態だと便秘もしくは下痢になります。
腸内環境を整えることが必要です。フードを変えてみたり、ヨーグルトやサツマイモなどをあげたり、犬用のサプリメントを使ってみてはいかがでしょうか。ただし、ヨーグルトは必ず無糖のものを与えるようにしましょう。与えすぎると更に下痢を助長してしまいますので、与える量についても注意が必要です。
またストレスによっても腸内環境は変化します。急な環境の変化や、お留守番がいつもより多いなどがあると犬はストレスを感じます。思い当たることがあれば、そこも改善してみてください。
ドッグフード
固さも普通、形もちゃんとある場合には、ドッグフードが原因かもしれません。
犬は元々肉食なのでトウモロコシや小麦粉などの穀物類の消化は得意ではありません。
もし、原材料に穀物類が多いドッグフードをあげている場合、消化しきれずに出てきている可能性があります。
また、ごはんが合わない可能性も高いです。わんちゃんにも「食物アレルギー」があり、皮膚が痒くなったりすることもありますが、ごはんの成分にアレルギーがある場合、うまく消化できずに、うんちの回数は増えてきます。
病気や寄生虫
病気が原因でうんちの回数が増えてしまうこともあり、ほかにも血便や軟便、下痢といった症状も出てきます。
うんちの回数が増えるのは、食物アレルギーなどご飯が合わない場合がほとんどですが、以下にあげる病気などでも下痢によって回数が増える場合があり注意が必要です。
- 細菌性腸炎
- 急性膵炎
- 前立腺肥大
- パルボウイルス
- ジステンパー
また、寄生虫に寄生されることによって回数が増えることがあります。
犬のうんちの回数が増える寄生虫について
鞭虫症(べんちゅうしょう)
鞭虫という白い5センチ程の虫に寄生されると貧血や栄養不足を起こします。
鞭虫の数が少しならばあまり症状は重くないのですが、増えるとドロッとしたうんちや下痢、血便をするようになります。主にうんちや土などから虫の卵を飲み込むことで寄生されるため、普段からうんちは早く片付ける、他の犬や生き物の物には近づかせないなどの対策が必要です。
感染したら駆虫薬による治療が行われますが、再感染率が高いので定期的に検査をするようにしましょう。
鉤虫症(こうちゅうしょう)
別名「十二指腸虫症」とも呼ばれています。2センチ程度の小さな鉤虫と呼ばれる虫が小腸に寄生することで起こります。
食欲不振、血便などの他に、鉤虫に血を吸われてしまうため、口や目などの粘膜の部分が白くなる貧血症状が見られます。また、腹痛を起こすため背中を丸めることもあります。
こちらも他の生き物のうんちや土から感染するため、定期検診のほかに常に清潔を心がけるようにしましょう。
条虫症(じょうちゅうしょう)
食欲不振や下痢、痩せるなどといった症状が見られる他、犬がおしりをずっと舐めていたり、地面に擦り付けてひきずるといった行為を行います。
条虫はうんちからは見つけられないため、肛門のあたりをチェックすると良いでしょう。白いゴマのようなものがあれば、感染している可能性があります。
駆虫薬で治療ができるので、早めに病院へ連れて行ってあげてください。
この病気はノミが広めてしまうため、ノミの駆除が一番大切です。ブラッシングやシャンプーなどを行って下さい。
犬のうんちの回数が多い場合の対処法
病気でなければ無理に回数を減らす必要はありませんが、どうしても、という場合は消化吸収率の良いドッグフードを与えることをおすすめします。
うんちは食べ物の残りカスなので、消化できないものが多いとそれだけ量や回数が増えます。消化しやすいものを食べること量や回数を減らすことができます。
まとめ
犬のうんちは健康のバロメーターと言われるほど、犬の体調を観察しやすいものです。
普段何気なく片付けてしまうものですが「おや?」と思うことがあれば記録をつけて、調べてみてはいかがでしょうか?
もし、病気の疑いがあれば携帯電話などでうんちの写真を撮って、病院で見せてもいいかもしれません。記録はとても役に立ちます。
そして、病気のほかにも犬がストレスを溜めていないか、食事は合っているのかなどもわかります。
犬の体調を見逃すこと無く、しっかりと把握しておきたいですね。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
なので、ワンコの腸内維持が大切だ思われます。
。
20代 女性 てとまる
我が家の飼っているシェットランドシープドッグくんは大体、多くて1日3回、通常で2回が平均です。日によって量や形、固さが全く違います。下痢の時が一度あり、その時はやはり食欲も無かったです。病院に連れて行くとウイルス性だろうとのことでした。軽度だったので2日程で治りましたが、この記事にもあるように水分補給をしっかりさせるように促しました。原因を考えると散歩中に他の飼い主さんからおやつをもらった記憶がありそれかなと思っています。いつもと違うものを食べてしまってお腹に合わなかったんだと思いました。
30代 女性 Mimi
また、便には水分や消化器の細胞が自然と剥がれたものや、消化液なども含まれているので、常に綺麗なお水を常に飲める環境にしてあげたり、腸内環境を整えるためにペット用の乳酸菌を含んだおやつやサプリをあげるようにしています。
やはり人間と同じく犬も生き物ですので食生活が大切。節約志向そのものは否定しませんが、安くて添加物が多い粗悪なフードやおやつを与えているとウンチの問題だけではなく、病気につながってしまうと思います。
40代 女性 SUSU
我が家の愛犬もうんちの回数は大体3回程度だと思います。一般的に食事の回数と同数か+1回~2回と言われています。
家庭内のいろいろなトラブルから愛犬もストレスでお腹を壊したことがあります。その際は慌てて動物病院に行き下痢止めの注射をしてもらいましたが、後日、他の病院でその話をしたところ、細菌性の下痢の場合は特に、細菌を出してしまった方が良いため、下痢止めなどの処置はしない方が良いとのことでした。
この場合、細菌を出し切ることと、腸を休めることが大切で症状によって半日~1日の絶食が最も効果的とアドバイスを受けました。脱水症状を起こさないように水をたくさん飲ませることが大事だが、ワンコは自分から進んで多めに水を飲んだりはしてくれないため、ハチミツを少しいれた水をあげるなど、水分をいつも以上に取れるよう工夫する必要があるようです。
なお、腸内環境を整えることは下痢だけでなく免疫力あげる上でも非常に大切なことで、記事にもあるように、無糖のヨーグルトはお薦めです。ダイエット中で脂肪分が気になる場合は無脂肪のヨーグルトがあります。
我が家では無脂肪ヨーグルトに天然の抗生物質と言われているマヌカハニーを小さじ1/3程度混ぜて与えています。その他、子供用のビオフェルミンを薦める獣医さんも多くいらっしゃいます。
なお、ウンチの状態を見てこのフードが自分の愛犬に適しているのか判断している飼い主さんが多いため、便を固まらせる目的のビートパルプを配合しているドッグフードもたくさんあります。ビートパルプはサトウダイコンの絞りカスのことをいい、犬にとっては全く必要のないものです。長期間の摂取は腸への負担も大きくなり、便秘にもなりやすくなります。
ウンチが固いのはフードの量が足りないからという考えもありますが、ビートパルプの影響ということもあります。与えているフードにビートパルプが含まれている場合は良質なタンパク源を使用しビートパルプが含まれていないフードに変えてみると症状が改善されるかもしれません。
30代 男性 カブレラ
40代 女性 まる
20代 男性 はると